「build a memory palace」で学ぶ、記憶の宮殿を教わる英語|『メンタリスト』S02E11で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「build a memory palace」で学ぶ、記憶の宮殿を教わる英語|『メンタリスト』S02E11で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン2第11話には、高校の同窓会に潜入する準備として、集められた67人分もの大量の情報を短時間で頭に入れる必要に迫られた捜査官に、同僚のコンサルタントがその場で記憶術の手ほどきをする場面があります。事件そのものからは少し離れた、準備段階ならではの一幕です。今回はこのやり取りから、build a memory palaceという言い回しに注目します。

短いやり取りのなかに手順が凝縮された、師匠と弟子のような掛け合いの英語を見ていきます。

目次

build a memory palace ― 67人分の記憶を託される場面

ランチョ・ローザ高校の同窓会に潜入するにあたり、ジェーンはリグスビーに、集められた67人の卒業生の情報をすべて頭に入れるよう命じます。突然の指示に戸惑うリグスビーの問いかけから、このやり取りは始まります。

You want me to memorize everything we have on all 67 alumni that showed up at the reunion?
(「同窓会に来た67人の卒業生の情報を、全部覚えろっていうのか?」)

The Mentalist Season2 Episode11 (Rose-Colored Glasses)

リグスビーの戸惑いに、ジェーンは間を置かず答えを返します。

Jane: It’s easy. You build a memory palace.
(「簡単だよ。記憶の宮殿を作ればいい。」)

Rigsby: Um, I thought that was just some card player’s trick.
(「てっきり、カードゲームのプレイヤーが使う小技だと思ってた。」)

Jane: Well, it’s multipurpose. It’s perfect for recalling a large body of information.
(「いや、これは多目的に使えるものなんだ。大量の情報を思い出すのに最適だよ。」)

The Mentalist Season2 Episode11 (Rose-Colored Glasses)

build a memory palaceは、直訳すると「記憶の宮殿を建てる」ですが、頭の中に想像上の場所を思い描き、そこに情報を配置して記憶する技法を指す言い回しです。ジェーンはこれを、トランプの暗記のような特殊な小技ではなく、大量の情報を思い出すのに向いた多目的な手法として紹介しています。不安げなリグスビーに対し、実務的な手順としてよどみなく説明していく様子が印象的です。

break it down into smaller pieces ― 情報を区分けして結びつける手順

ジェーンの説明は、記憶の宮殿の具体的な作り方へと続きます。

Jane: All you need is a physical location that you know well, and you break it down in your mind into smaller pieces and link each one to a package of the information,
(「よく知っている場所を思い浮かべて、頭の中でいくつかの区画に分け、それぞれに情報のかたまりを結びつければいい、」)

The Mentalist Season2 Episode11 (Rose-Colored Glasses)

break A down into Bは「Aを細かくBに分解する」という意味の表現です。ここでは、よく知っている場所(a physical location that you know well)という大きなイメージを、頭の中でいくつかの区画(smaller pieces)に分ける、という手順を説明するのに使われています。link A to Bは「AをBに結びつける」という意味で、分けた区画のひとつひとつに、覚えたい情報のかたまり(a package of the information)を対応させる作業を表しています。break downとlinkという二つの動詞が、大きな情報のかたまりを扱いやすい単位に変え、それぞれを記憶の中の場所と結びつけるという、二段階の手順を順序立てて示している点が見どころです。この後、ジェーンは会場に入ってから出会う同窓生ひとりひとりの経歴を、思い浮かべた場所をたどりながら並べていく様子を実演してみせ、リグスビーに手本を示していきます。

まとめ|情報を分けて結びつける記憶の技法

build a memory palaceは、頭の中に思い描いた場所に情報を配置して覚える技法を指す表現です。break it down into smaller piecesとlink each one to a package of the informationは、その具体的な手順を示す言い回しとして機能しています。大量の情報を前にした捜査官への、実演を交えた手ほどきの場面から、順序立てて説明する英語の型が見えてきます。

『メンタリスト』の捜査の合間には、こうした思いがけない一幕もこれからも登場しそうです。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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