共感に理由を添え、たとえ話で語る雑談の英語|『メンタリスト』S05E04で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 共感に理由を添え、たとえ話で語る雑談の英語|『メンタリスト』S05E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン5第4話には、病院のにおいをめぐる雑談と、書類仕事を料理にたとえる一言が出てきます。どちらも、短い台詞を積み重ねながら、一つの話題を運んでいきます。

感想に共感と理由を添える形と、たとえ話の切り出し方を、二つの場面の台詞に沿って見ていきます。雑談の英語がどう組み立てられているのかに注目しながら、台詞ごとに確かめていきます。

目次

「Nothing makes you remember like a smell.」感想、共感、理由、言い切り

一つ目は、病院のにおいを話題にした雑談です。台詞は、次の順に進みます。

— I hate the smell of hospitals.
(病院のにおいが大嫌いです。)
— Everybody does. Bad smells, bad memories.
(誰だってそうです。嫌なにおいに、嫌な記憶。)
— That’s because the memory is right next to the smell box inside your brain.
(記憶は、脳の中でにおいの箱のすぐ隣にあるからです。)
— Nothing makes you remember like a smell.
(においほど、物事を思い出させるものはありません。)
The Mentalist Season5 Episode4 (Blood Feud)

まず I hate the smell of ~ は、嫌いなものを hate で言い切っています。the smell of ~ と続けて、何のにおいかを示しています。

これに返す Everybody does. は、does が hate the smell of hospitals の代わりをしています。同じ動詞を繰り返さず、「みんなそうだ」と共感を短く返す使い方です。続く Bad smells, bad memories. は、名詞を二組並べただけで、においと記憶のつながりを言い表しています。

三つ目の That’s because ~ は、理由を足す前置きです。直前の話を受けて、「それは〜だからだ」と続けます。smell box は、ここでの台詞の中の言い回しで、においを扱う脳の部分を指しています。right next to ~ は「〜のすぐ隣」という意味です。

最後の Nothing makes you remember like a smell. は、Nothing makes you ~ like … の形で、「…ほど〜させるものはない」と言い切ります。make you remember は「思い出させる」という意味で、make + 人 + 動詞の原形の形です。感想から始まり、共感、理由、言い切りの順に、話が重なっていきます。

「It’s like cooking a beautiful meal」たとえ話を切り出す

二つ目は、書類仕事の話の中で出てくるたとえ話です。

— Every night you just file it and forget it.
(毎晩、ただ綴じて、忘れるだけです。)
— You know–you know what it’s like?
(何に似ているか、分かりますか?)
The Mentalist Season5 Episode4 (Blood Feud)

この問いかけのあと、たとえの中身が続きます。

— It’s like cooking a beautiful meal
(まるで、見事な料理を作って)
— and putting it straight in the refrigerator…
(そのまま冷蔵庫にしまい込むようなものです……)
— Forever.
(永遠に。)
— You could help.
(手伝うこともできますよ。)
The Mentalist Season5 Episode4 (Blood Feud)

file は、ここでは書類を整理して綴じる、という意味の動詞です。この台詞の前では、書類仕事の話が出ています。file it and forget it のように、動作を二つ並べると、整理した時点で終わりになってしまう様子が伝わります。

たとえ話の切り出しは、You know what it’s like? です。「何に似ているか分かるか」と問いかけて、たとえを聞く構えを作っています。その直後に、次の部分の It’s like ~ing … が来ます。like のあとに動作を置き、さらに and ~ing で二つ目の動作をつなぐ形です。ここでは、料理を作ることと、冷蔵庫にしまうことが並んでいます。

straight は「まっすぐ」のほか、「そのまま」「寄り道をせずに」という意味でも使われます。作った料理を寄り道せずに冷蔵庫へ入れる様子が、この一語で表されています。続く Forever. は、1語だけを置いた締めです。

最後の You could help. は、たとえ話のあとに続きます。could は「〜することもできる」という可能性を示す形で、相手に手伝う余地があることを伝える一言です。

二つの場面に共通する話の運び

二つの場面を並べると、どちらも短い台詞を重ねる形で、話を広げています。

一つ目は、hate という感想から始まり、Everybody does. という共感、That’s because ~ という理由、Nothing ~ like … という言い切りへ進みます。二つ目は、file it and forget it という状況から始まり、You know what it’s like? という前置き、It’s like ~ing … and ~ing … というたとえ、Forever. という一語へ進みます。

前者は理由を足して話を広げ、後者はたとえを使って話を具体的にします。話を運ぶ手として、共感と理由の組み合わせと、たとえ話の切り出しという二つが並んでいます。

まとめ|理由とたとえで話を運ぶ

Everybody does. で共感し、That’s because ~ で理由を足し、Nothing makes you ~ like … で言い切る。たとえ話は You know what it’s like? で切り出し、It’s like ~ing … and ~ing … で組み立てます。

同じ雑談でも、台詞の組み立てを意識すると、話の運びが見えてきます。次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

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