「go through the roof」の意味と使い方|『メンタリスト』S04E09で学ぶ英会話

「go through the roof」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

先月の電気代の請求を見て、思わず二度見してしまった。あるいは、行きつけの店の値段がいつのまにか別物になっていた。数字の上がり方が想定を超えていると、驚きのほうが先に言葉になります。

その驚きごと運ぶのが「go through the roof」です。『メンタリスト』シーズン4第9話から、動機を金銭の流れから洗い直すジェーンが、価格の動きを一息に説明するシーンを通して、一緒に見ていきましょう。

目次

「go through the roof」の意味とニュアンス

go through the roof
意味:急騰する、跳ね上がる

直訳は「屋根を突き抜けていく」。上限として想定していた高さを超えてしまった、という驚きを含んだ言い方です。単に上がるのではなく、こんなところまで来るとは思わなかった、という話し手の反応まで一緒に運びます。

主な対象は数値です。価格、費用、売上、視聴数、気温。上限が意識されるものであれば、たいてい相性がよく収まります。逆に、少しずつ上がっている状況にはあまり使いません。急な変化であることが前提だからです。

もうひとつ押さえておきたいのが、主語が人になると意味が変わる点です。He went through the roof と言えば「彼は激怒した」になります。怒りが屋根を突き破るという別の絵柄が働くためで、同じ形のまま意味が切り替わります。数値の話をしているのか感情の話をしているのかは、主語を見れば判断できます。

【ここがポイント!】

  • 想定していた上限を超えた、という驚きまで含んだ表現
  • 主語が数値なら急騰、人なら激怒に切り替わるのが最大の注意点
  • 少しずつの上昇ではなく、急な変化に使うのがコツ

『メンタリスト』S04E09のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

事件の終盤、ジェーンは動機を金銭の流れから洗い直します。ドックが生きていたほうが得をする人物ばかりが並ぶなかで、相手の家にあるものを指摘し、それがどう値上がりするかを一息に説明する場面です。結末に触れる箇所を含むため、引用は最小限にとどめています。

Jane: You have a house filled with memorabilia signed by Doc. He dies, the prices go through the roof. You make a fortune.
(あなたの家はドックのサイン入りグッズで埋まっている。彼が死ねば価格は跳ね上がる。あなたは大金を手にする)

Steve: Come on. Wait, I saw somebody running away.
(よせよ。待ってくれ、俺は逃げていく人影を見たんだ)

Jane: It was an explosion. People run from explosions.
(爆発があったんだ。人は爆発から逃げるものだよ)

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シーン解説と心理考察

ジェーンの話し方には、推理を長く語らないという特徴が表れています。相手の家に何があるか、それがどう値上がりするか。二つの事実を並べただけで、動機の説明が終わってしまいます。

He dies, the prices go through the roof という文の作りも印象的です。接続詞を挟まず、原因と結果を短く並べている。跳ね上がる速さを、文の形そのものが真似ているような組み立てになっています。

返ってくる言葉が Come on という、否定でもない反応から始まるところにも、この場面の緊張がにじみます。反論の内容を用意する前に声が出てしまっている。そこへ People run from explosions と短く畳みかけるやり取りが、会話の温度を一気に変えています。

『メンタリスト』流・覚え方のコツ

部屋の中でグラフの線が伸びていく様子を思い浮かべてみてください。天井まで届いても止まらず、そのまま屋根を突き破って空へ抜けていく。上限として引いてあったはずの線が、意味をなさなくなる瞬間です。

覚えるときは、手のひらを上に向けて頭の上まで一気に上げてみると定着しやすくなります。ゆっくり上げるのではなく、勢いよく突き抜ける。この速度の感覚が、少しずつ上がる状況には使わない理由をそのまま説明しています。

同じ動作を、怒った人の頭の上で思い浮かべれば、もうひとつの意味に切り替わります。数値が抜けるのか、感情が抜けるのか。突き破っているものが何かで、意味が決まる仕組みです。

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例文で覚える「go through the roof」

数値の話と感情の話、両方に使える表現です。3つの例文で、主語による切り替わりも合わせて見ていきましょう。

Our electricity bill went through the roof last month.
(先月の電気代が跳ね上がった)
家計の話題を家族や友人と共有する場面です。請求額の急な上昇を語るときに、最もよく使われる形になります。

Demand went through the roof after the video went viral.
(動画が拡散してから、需要が一気に跳ね上がった)
販売の急増を社内で報告する場面です。after 節できっかけを添えると、因果関係がはっきり伝わります。

A: Did you tell him about the delay?
B: Not yet. He’ll go through the roof.
(A:遅れのこと、彼に伝えた?)
(B:まだ。伝えたら激怒するよ)
悪い知らせを誰が伝えるか相談する会話です。主語が人になったことで、意味が急騰から激怒に切り替わっています。

あわせて覚えたい関連表現

skyrocket
(急騰する)
一語で言い切れるため、報道や資料など書き言葉で使いやすい動詞です。go through the roof が話し手の驚きを前に出すのに対して、こちらは事実の記述に近い響きになります。

shoot up
(急に上がる)
上がる速さに焦点がある言い方です。go through the roof が「上限を超えた」ことを強調するのに対して、こちらは到達した高さへの驚きが薄くなります。

hit the roof
(激怒する)
形がよく似ていますが、主に人の怒りに使われ、価格の急騰にはあまり用いません。go through the roof は両方の意味を持つため、二つを並べて主語で見分ける練習をしておくと安心です。

Note|会議室でも家計でも使える「跳ね上がる」

go through the roof は、家計の話でも取締役会でも同じ形で登場します。フォーマル度の幅が広い表現ですが、置かれる場所によって役割が少し変わります。

くだけた場面では、驚きを共有する言葉として働きます。電気代、家賃、ガソリン代。話し手が「まさかここまで」と感じたことを伝えるのが主な目的で、正確な数字は後回しになります。

一方、会議や口頭の報告では、事実の要約として使われます。Costs have gone through the roof と言えば、詳細な数値を出す前に事態の深刻さを共有する前置きになります。ただし、書面の資料やプレスリリースでは skyrocket や surge のような一語の動詞が選ばれることが多く、この表現は話し言葉のほうに寄ります。比喩であることが意識されやすく、砕けた響きが残るためです。

もうひとつ注意したいのが主語です。人を主語にすると激怒の意味になるため、会議で人名を置くと意味が反転します。数値の話をしているのか感情の話をしているのかが読み手に伝わる形で使う必要があります。

つまり、この表現は口で話す場面に強く、書面ではやや砕けて見える。そして主語が人か数値かで意味が切り替わる。この二点を押さえておけば、場面を選んで使えるようになります。

同じ4語が、家計簿の前でも会議室でも通じます。

まとめ|「跳ね上がった」を英語で言うなら

go through the roof は、上限として想定していた高さを超えた、という驚きを含んだ表現です。価格や費用、売上や視聴数など、急に動いた数値を語るときに選ばれます。

家計の話でも社内の報告でも同じ形が使えるため、覚えておくと出番の多い一言になります。主語が人になると激怒の意味に切り替わるという性質も、hit the roof と並べて押さえておけば混乱しません。

屋根の上まで数字を追いかけていく言い方が、こんなにも日常に馴染んでいるのですね。

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