「mouth off」の意味と使い方|『メンタリスト』S01E16で学ぶ英会話

「mouth off」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

心配してくれている相手に、なぜか棘のある言い方をしてしまう。落ち着いてから思い返して、あれは言わなくてよかったと気づく。そんな覚えはないでしょうか。

そんな場面で登場するのが「mouth off」で、生意気な口をきく、という意味です。『メンタリスト』シーズン1第16話の序盤、視力を失ったジェーンが病室で医師に応対する場面に出てきます。どのように使われているのか、一緒に見ていきましょう。

目次

「mouth off」の意味とニュアンス

mouth off
意味:生意気な口をきく、口答えする

mouth は動詞で「口に出す」、off は「勢いよく外へ出す」。この off は sound off(大声で言い立てる)や blast off(発射する)と同じ働きをしていて、言葉が口から撃ち出される感覚を添えています。

核にあるのは、言わなくていいことまで言ってしまったという判断です。単に反論した、意見を述べた、では足りません。口の利き方がなっていないという非難が必ず伴います。だから、この表現を使うのは注意する側であることがほとんどです。

相手を示すときは to を伴い、mouth off to the teacher のように続けます。at を使う形も見られます。

叱る場面で使われるため、Don’t mouth off. と命令形で出てくることも多くなります。自分の行いを振り返って I mouthed off. と言えば、非を認める一言になります。

【ここがポイント!】

  • 核は「口から言葉を勢いよく撃ち出す」という動作
  • 反論そのものではなく、口の利き方を責める言い方
  • 相手は to でつなぐ。たしなめる側、あるいは反省する側が使う一言

『メンタリスト』S01E16のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

CBIの駐車場で仕掛けられた爆発に巻き込まれ、ジェーンは一時的に視力を失います。病室に現れた医師は、視力は戻るが時間と忍耐が必要だと説明しました。しかしジェーンは棘のある言葉を返しつづけます。医師が退室したその直後、付き添っていたリズボンが黙って彼をつねりました。

Doctor: You’re alive. Appreciate it.
(生きているんです。ありがたいと思ってください)

Jane: Oh, I do. Believe me, I do.
(ええ、思っていますとも。本当に)

Doctor: Now if you’ll excuse me, I’ll check in again later.
(では失礼します。また後ほど伺いますので)

Lisbon: Thank you, Doctor.
(ありがとうございました、先生)

Jane: Ow!
(いたっ)

Lisbon: I’ll do worse if you don’t stop mouthing off to people who are trying to help you.
(助けようとしてくれてる人に減らず口をたたくのをやめないと、もっとひどい目に遭わせるわよ)

Jane: You pinched me.
(つねったな)

The Mentalist Season1 Episode16(Bloodshot)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

リズボンが選んだのは、言葉ではなく指先でした。説教をすれば、目の見えないジェーンにはまた別の皮肉を返す余地が残ります。つねるという方法には、返す言葉がありません。実際、彼の反応は You pinched me. という事実の確認だけでした。

mouth off という言い方にも、彼女の見方が表れています。ジェーンが医師に投げた言葉は、内容として間違っているわけではありません。時間と忍耐が必要だと言われて、忍耐はとうに失ったと返す。事実ではあります。問題は、それを言う相手が自分を助けようとしている人だという点です。to people who are trying to help you という補足が、その一点を正確に突いています。

もうひとつ見えてくるのは、ジェーンの側の事情です。彼はふだん、相手の表情や仕草から次の一手を読み取ることで場を支配してきました。その手段を丸ごと奪われた状態で、残っているのは言葉だけになります。棘の量が増えているのは、失った分を埋めようとしているようにも受け取れます。

つねられるまで気づかなかったという事実が、彼の置かれた立場を何より雄弁に示している場面です。

『メンタリスト』流・覚え方のコツ

off がつく句動詞には、勢いよく外へ出るという共通の感覚があります。set off(打ち上げる)、blast off(発射する)、sound off(大声で言い立てる)。どれも、内側にたまっていたものが一気に外へ飛び出す絵になっています。

mouth off も同じ仲間です。口を発射装置に見立てて、そこから言葉が撃ち出される。撃たれた側は当然、内容よりも撃たれたこと自体に反応します。だからこの表現は、何を言ったかではなく、どう言ったかを問題にする言い方になっています。

劇中では、撃ち出された言葉に対して返ってきたのが、リズボンの指先でした。言葉の弾と、予告なしに届いた痛み。この二つをセットで思い浮かべておくと、mouth off が持つ言い過ぎの含みまで一緒に思い出せます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「mouth off」

注意する場面、反省する場面、人物を評する場面。使われ方はいくつかの型に分かれます。三つの例文で見ていきましょう。

Don’t mouth off to the referee — you’ll get a red card.
(審判に口答えするな。レッドカードをもらうぞ)
判定に食ってかかろうとしている仲間を止める場面です。命令形の Don’t mouth off to … は、この表現の最も基本的な形になります。to のあとに相手を置くだけで、すぐ使えます。

He got suspended for mouthing off to his manager in front of the whole team.
(彼はチーム全員の前で上司に食ってかかって、出勤停止になった)
職場で起きたことを第三者に説明する場面です。for のあとに動名詞を置いて、処分の理由として示しています。in front of … を添えると、場所柄をわきまえていなかったという含みが加わります。

A: My mom took my phone away for a week.
B: What happened?
A: I mouthed off at dinner. I should’ve kept quiet.
(A:母さんにスマホを一週間取り上げられた)
(B:何があったの)
(A:夕食のときに口答えしちゃって。黙ってればよかった)
自分の非を認めながら経緯を話す場面です。過去形 mouthed off で、あのときの一言を指しています。should’ve kept quiet と続けることで、反省の色がはっきり出ます。

あわせて覚えたい関連表現

talk back
(口答えする)
最も一般的で中立な言い方です。親が子に Don’t talk back to me. と使う定番の形があります。今回の表現ほど「生意気さ」を強調しないため、単に言い返した事実だけを述べたいときに向きます。

give someone lip
(生意気な口をきく)
lip(唇)を差し出す、という発想のくだけた口語です。Don’t give me any lip. の形で使われることが多く、意味は今回の表現とほぼ重なります。やや古風な響きを持つ言い方でもあります。

sass
(生意気を言う)
アメリカ英語の口語で、四つの中では最も軽い言い方です。憎めない生意気さを指すことがあり、sassy(生意気な、威勢のいい)という形容詞のほうが日常でよく登場します。

Note|口答えを表す4語の距離

同じ「口答え」でも、英語には温度の違う言い方が並んでいます。talk back、mouth off、give someone lip、sass。どれを選ぶかで、話し手がどれだけ怒っているかが伝わります。

talk back は中立の基準点です。目上に言い返したという事実だけを述べていて、感情の色はほとんどついていません。親が子に使う定番であると同時に、報道記事のような硬い文でも問題なく使えます。

mouth off は、そこに非難が加わります。言った内容ではなく、言い方そのものを咎めている。しかも相手は必ずしも目上とは限りません。劇中でジェーンが応対していたのは上司ではなく医師で、リズボンが持ち出した理由も「立場が上だから」ではなく「助けようとしている相手だから」でした。この幅の広さが talk back との違いになります。

give someone lip はくだけた口語で、意味は mouth off に近いものの、響きに少し古さがあります。sass は最も軽く、生意気ではあるけれど笑って済ませられる程度を指すことも多い言い方です。sassy と形容詞にすると、むしろ褒め言葉に近い使われ方をする場合もあります。

怒りの度合いで並べれば、sass、talk back、give someone lip、mouth off の順に強くなっていくと考えると整理しやすくなります。

言葉を選んだ時点で、叱る側の温度はもう相手に伝わっているのかもしれません。

まとめ|言い方を咎める一言

mouth off は、言った内容ではなく口の利き方を咎める表現でした。off がつくことで、口から言葉が勢いよく撃ち出される感覚が加わります。相手は to でつなぎ、注意する側か、非を認める側が使う一言になります。

言い過ぎた仲間を止めるとき、職場で起きたことを説明するとき、あるいは自分の一言を振り返るとき。talk back より一段強く、咎める気持ちまで含めて状況を言い表せます。

視力を奪われてなお毒舌を手放さないジェーンと、説教ではなく指先で応じたリズボン。言葉が届かない相手には、別の伝え方があると分かっている二人の関係が表れた場面でした。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


このエピソードの他のフレーズ

おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「mouth off」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次