「no man left behind」戦友を語る、退役軍人たちの英語表現|『メンタリスト』S01E09で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「no man left behind」戦友を語る、退役軍人たちの英語表現|『メンタリスト』S01E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『メンタリスト』シーズン1第9話。放火で焼け落ちた農場の現場をチーフ・ピラーの案内で検分していたジェーンが、彼がずっと涙をこらえていたことと州兵のリングに気づき、ピラーがかつて軍で従軍していたことを見抜く場面から、戦友を語るときに使われる英語表現を取り上げます。

同じ部隊で肩を並べた者同士を指す言葉は、この後の場面で被害者の妻スーザンの証言にも形を変えて現れます。従軍経験のある人たちがどんな言葉で仲間との絆を語るのか、2つの場面を通して見ていきます。

目次

「comrade」と「served together」―戦友を見抜く観察眼

現場は放火で焼け落ちたガレージ跡。案内役のチーフ・ピラーは淡々と現場を説明しますが、その様子からジェーンは何かを読み取ります。

Jane: Tough to bury a comrade, I think.

Chief Piller: How did you know we served together?

(「戦友を弔うのはつらいものだろうね」「なぜ私たちが一緒に従軍していたと分かった?」)

The Mentalist Season1 Episode9 (Flame Red)

comrade は「戦友」と訳される単語で、単なる friend よりも重みのある響きを持ちます。困難や危険をともに乗り越えた相手という含みがあり、日常会話ではあまり使われず、軍隊経験や過酷な状況を共有した間柄を語るときに登場する言葉です。ジェーンが泣いていた形跡と州兵のリングという2つの手がかりだけで、ピラーの過去を言い当てた点も見どころです。

続くやり取りで、ピラーは自分の軍歴をこう明かします。

Chief Piller: Yeah, we were in the 3-192 armor. We did two tours in anbar together.

(「ああ、3-192機甲部隊にいた。アンバルに2回、一緒に派遣されたんだ」)

The Mentalist Season1 Episode9 (Flame Red)

served together は「一緒に軍務についた」という意味で、軍歴を語るときの定番表現です。do a tour(ここでは過去形 did two tours)は、一定期間の派遣任務をこなすことを指し、退役軍人が自身の経験を語る際によく使われます。armor は「機甲部隊」を意味し、所属部隊の種類を示す軍事用語です。

表現 意味・ニュアンス 使われる場面
comrade 苦楽をともにした戦友、friendより重い響き 軍隊経験を分かち合った相手を指す時
served together 同じ部隊・任務で共に従軍した 軍歴の共有を確認・説明する時
do a tour(did two tours) 一定期間の派遣任務をこなす 派遣回数や経験を語る時

「no man left behind」―合言葉が名前を変えて残る場面

事件を追うチョウは、放火の被害者と関わりのあった女性スーザンから話を聞きます。彼女の口から出てくるのは、亡くなった夫の仲間たちが立ち上げた不動産会社の名前です。

Susan: Mar Verde real estate corporation, they called it. It started out as just a way to get Dave Martin a place to live. “no man left behind” and all, even Dave.

(「マー・ヴェルデ不動産会社と呼んでいたわ。もともとはデイヴ・マーティンに住む場所を持たせるためだけの会社だったの。『戦友は置き去りにしない』ってね、デイヴでさえも」)

The Mentalist Season1 Episode9 (Flame Red)

no man left behind(正式には no man left behind、しばしば leave no man behind とも言われる)は、負傷者や落伍者を戦場に置き去りにしないという軍隊の行動原則を表す言葉です。この場面では、退役後の民間生活でも仲間の面倒を見るという意味に転じて使われています。うまくいっていなかった元戦友にまで住む場所を用意した経緯を、スーザンはこの合言葉ひとつで説明しています。

軍隊用語がそのまま日常のフレーズとして持ち出される場面は、英語圏の映画やドラマでたびたび見かけます。戦場での合言葉が、退役後も仲間内の結束を表す言葉として生き続けているところに、comrade や served together といった表現と同じ、軍歴を共有した者同士ならではの距離感が表れていると言えます。

まとめ|戦友の絆を語る英語表現

comrade、served together、do a tour、no man left behind という4つの表現には、軍隊での経験を共有した相手をどう語るかという共通点があります。友人関係とは異なる重みを持つ言葉づかいから、退役軍人同士の結びつきの強さが伝わってきます。

次回も『メンタリスト』の場面と一緒に、ドラマに登場する英語表現を見ていきましょう。

同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。

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