「not my call」と「rules are rules」で学ぶ、角を立てずに拒む英語|『メンタリスト』S01E01で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「not my call」と「rules are rules」で学ぶ、角を立てずに拒む英語|『メンタリスト』S01E01で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『メンタリスト』シーズン1第1話。停職中の主人公ジェーンが遺体安置所に現れ、上司リズボンが規則を理由に彼を締め出そうとする場面から、角を立てずに相手を拒む英語を取り上げます。

「それは私の判断じゃない」「規則は規則」という言い方は、日本語で言う「決まりですので」に近い距離感の断り方です。停職という重い状況を軽やかに切り返すジェーンの言い回しとあわせて、この場面から見ていきます。

目次

「on suspension」と「mandated leave」―停職を表す2つの言い方

舞台はリバーサイド郡の遺体安置所です。停職中のはずのジェーンが何食わぬ顔で現場に姿を見せると、リズボンはすぐさま彼を追い返そうとします。

Lisbon: Go away. You’re on suspension.

Jane: Thank you. Mandated leave. Ends next week.

(「消えて。あなたは停職中でしょう」「ありがとう。規定による休暇だよ。来週には終わる」)

The Mentalist Season1 Episode1 (Pilot)

リズボンが使った on suspension は「停職処分を受けている」状態を表す言い方で、規則違反などを理由に職務を外されているという、やや否定的な響きを持ちます。一方でジェーンが返した mandated leave は「規定によって定められた休暇」という中立的な言い回しで、同じ「仕事を外されている状態」でも受ける印象が変わってきます。

表現 ニュアンス 使う場面
on suspension 処分としての停職、やや否定的 規則違反などで職務を外された状況を説明する時
mandated leave 規定に基づく休暇、中立的 同じ状況を角が立たないように言い換えたい時

職場で自分の状況を説明する場面でも、事実をそのまま伝える言い方と、規則を前面に出して和らげる言い方を使い分けられると、状況説明の幅が広がります。ジェーンのように深刻な状況を軽やかに言い換える様子から、この使い分けが自然と伝わってきます。停職という不名誉な事実を、規定という中立的な言葉に置き換えて涼しい顔で歩き続けるあたりに、このキャラクターらしい飄々とした空気も感じ取れます。

「not my call」と「rules are rules」―角を立てずに拒否するオフィス表現

ジェーンが食い下がっても、リズボンは自分の権限では判断できないという立場を崩しません。

Lisbon: It’s not my call. Rules are rules. Come back next week. Don’t let this man past. Boss…

(「私の判断じゃないの。規則は規則。来週また来て。この人を通さないで。ボス…」)

The Mentalist Season1 Episode1 (Pilot)

not my call は「call」を「決定・判断」の意味で使った表現で、「それは私が決めることではない」と決定権が自分にないことを示しながら断る言い方です。個人の感情ではなく立場の話だと伝えられるため、相手を強く否定せずに済むのが見どころです。続く rules are rules は「規則は規則」とそのまま日本語に置き換えられる表現で、細かい理由を説明せずに規則の存在自体を理由に押し通す時の定型句として使われています。

職場や窓口でのやり取りでも、担当者個人の裁量ではなく「規則だから」という立場を示すことで、関係を保ったまま断ることができます。日本語の「規則ですので」「私では判断しかねます」に近い距離感の表現と言えます。

例えば取引先から急な例外対応を頼まれた時に、”I understand, but it’s not my call. Rules are rules.” と返せば、個人的な冷たさではなく、組織のルールに従っているだけだという立場が伝わります。感情を交えずに済む分、その場の空気を大きく乱さずに断れるところも、この表現の使い勝手のよさです。

まとめ|規則を盾に断る英語表現

遺体安置所での短いやり取りには、on suspensionmandated leavenot my callrules are rules という、状況や立場を理由に相手を退ける表現がまとまっています。感情ではなく立場を根拠にすることで、角を立てずに断る言い方ができると分かります。

次回も『メンタリスト』の場面と一緒に、オフィス英語の距離感を見ていきましょう。

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