ご近所に暮らしぶりを注意されたら、英語で何と返す?|『モダンファミリー』S05E12で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: ご近所に暮らしぶりを注意されたら、英語で何と返す?|『モダンファミリー』S05E12で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン5第12話では、ミッチェルが隣に住むアッシャーから、エアコンの使い方について指摘を受けます。環境への配慮を大事にするアッシャーと、自分も十分エコだと考えるミッチェルの会話は、何度かの場面にわたって続きます。

ご近所づきあいでは、言う側にも言われる側にも気づかいが要ります。今回は、角を立てずに切り出す前置き、指摘への返し方、そして最後に歩み寄るときの言い方を、場面の順に見ていきます。

目次

「I just wanted to let you know」で言いにくいことを切り出す

最初の場面で、アッシャーはミッチェルにこう話しかけます。

Asher: Um, I just wanted to let you know — I think there might be something – wrong with your air conditioner.
(あの、ちょっと伝えておきたくて。お宅のエアコン、どこか調子が悪いんじゃないかと思うんだ。)

Mitchell: Oh, really?
(え、そう?)

Asher: Yeah, I mean, it just seems to be running a lot, even when it’s, uh, kind of cool outside.
(うん、その、外がわりと涼しいときでも、よく動いてるみたいだから。)

Mitchell: Oh.
(ああ。)

Mitchell: No, no.
(いや、違うんだ。)

Mitchell: Um, my partner runs a little hot.
(その、パートナーがちょっと暑がりでね。)

Modern Family Season5 Episode12 (Under Pressure)

I just wanted to let you know は「ちょっとお知らせしておきたくて」という前置きで、過去形の wanted と just が言い方を和らげています。続く I think there might be something wrong with ~ も、I think と might を重ねて「〜に何か問題があるかもしれない」と断定を避ける形です。

it just seems to be ~ は「〜のように見える」と、自分の受け止めとして伝える言い方です。ミッチェルは Oh, really? と受けたあと、No, no. と打ち消して、パートナーが暑がりだからと理由を添えます。指摘を受けたときに、まず相手の話を聞き、それから事情を説明する流れになっているのが分かります。

アッシャーの話はさらに続きます。

Asher: Not as hot as our planet.
(僕らの地球ほど暑くはないだろう。)

Asher: Sorry.
(ごめん。)

Asher: I don’t mean to be that guy.
(口うるさいやつになるつもりはないんだ。)

Asher: It’s just, um, we’re all in this together.
(ただ、その、みんな同じ立場だってことさ。)

Modern Family Season5 Episode12 (Under Pressure)

runs a little hot の hot を地球の暑さに掛けて返したあと、すぐに Sorry. と言い添えています。I don’t mean to be that guy. の that guy は「ああいう面倒な人」を指す言い方で、「うるさく言うつもりはない」と自分から先に断る前置きとして使われることが多い形です。

「So is your lawn.」指摘への返しと切り返し

会話の中で、ミッチェルは自分の立場をこう伝えます。

Mitchell: I’m an environmental lawyer, so, you know, I’m pretty green.
(僕は環境法の弁護士だから、まあ、かなりエコなほうだよ。)

Asher: Mm.
(ふうん。)

Asher: So is your lawn.
(お宅の芝生もね。)

Mitchell: I went drought-tolerant — succulents, indigenous plants, rock garden.
(乾燥に強いのにしたんだ。多肉植物に、在来種の植物に、ロックガーデン。)

Modern Family Season5 Episode12 (Under Pressure)

green には「緑色の」のほかに「環境に優しい」という意味があります。So is ~. は「〜もそうだ」と相手の言葉を受ける倒置の形で、アッシャーは green を芝生の緑色に結びつけて返しています。芝生の手入れに水を使っているのでは、という含みとも読める返しです。

ミッチェルは I went drought-tolerant と、乾燥に強い植物に切り替えたことを具体的に挙げて答えます。go ~ は「〜の方式にする」という意味でも使える動詞で、指摘には事実で返すという対応の仕方が見どころです。

別の場面で、ミッチェルはこの隣人について次のように話します。

Mitchell: I have a judgey green neighbor.
(うちの隣に、人のことをとやかく言うエコな人がいるんだ。)

Mitchell: He had the nerve to come over here and tell me that I’m not green enough.
(図々しくもここまで来て、僕のエコが足りないって言ったんだよ。)

Modern Family Season5 Episode12 (Under Pressure)

judgey は judgmental をくだけて言った形で、「すぐ人を評価したがる」という意味です。have the nerve to ~ は「図々しくも〜する」という言い方で、相手の振る舞いへの不満を表すときに使われます。面と向かっては事情を説明していたミッチェルが、その場を離れると不満を口にしているという場面です。

「we kind of owe you」で歩み寄る

終盤の場面で、ミッチェルは自分のことをこう振り返ります。

Mitchell: I like to think that I’m greener than I am, but maybe I just want the credit without doing all the hard work that you do.
(僕は自分を実際よりエコだと思いたいけど、たぶん君がしてる大変なことは全部せずに、評価だけ欲しいんだろうな。)

Asher: Well, you’re right — it is hard, but, you know, it’s also alienating.
(まあ、そのとおり。大変だよ。でもね、孤立もするんだ。)

Asher: You know, no one wants to be friends with me.
(ほら、誰も僕と友達になりたがらないし。)

Asher: I-I can’t tell you the last time I had people over for dinner, which is probably a good thing.
(最後に人を夕食に呼んだのがいつだったか、思い出せないくらいさ。たぶん、それでよかったんだけど。)

Asher: You know, with solar power, it takes four days to roast a chicken.
(ほら、太陽光だと、チキンを焼くのに4日かかるから。)

Modern Family Season5 Episode12 (Under Pressure)

I like to think that ~ は「〜だと思いたい」という言い方で、but 以下で本当のところを認める形と組み合わせると、自分を省みる言葉になります。アッシャーは you’re right と受け止めたうえで、エコを続けることの大変さと孤独を打ち明けます。I can’t tell you the last time ~ は「最後に〜したのがいつか思い出せない」と、久しくしていないことを表す言い方です。

you’re right のあとに but を続けると、相手の言い分を認めながら自分の事情も伝えられます。I can’t tell you the last time ~ も、日常の会話で久しぶりの出来事を話すときに役立ちます。

  • A: When did you last go to the movies?
    (最後に映画を観に行ったのはいつ?)
  • B: I can’t tell you the last time I went to the movies.
    (いつ行ったか思い出せないくらいだよ。)

このあと、ミッチェルはアッシャーを夕食に誘います。

Mitchell: If you want to come over to our house for dinner, we kind of owe you.
(よかったら、うちに夕食を食べに来てよ。君にはちょっと借りがあるし。)

Modern Family Season5 Episode12 (Under Pressure)

owe は「借りがある」という動詞で、kind of を添えると「ちょっと借りがある」と軽い響きになります。お礼の場面では I owe you one.(借りができたね)という形で使われることも多いと言われます。人を夕食に呼んでいないという話を受けて、ミッチェルが自宅に招く流れが印象的です。

表現 場面での働き
I just wanted to let you know 言いにくいことを和らげて切り出す
I don’t mean to be that guy. うるさく言うつもりはないと先に断る
So is ~. 相手の言葉を受けて切り返す
have the nerve to ~ 相手の振る舞いへの不満を表す
I like to think that ~, but ~ 自分を省みて本音を認める
we kind of owe you 軽い言い方で埋め合わせを申し出る

まとめ|切り出し方と返し方で変わるご近所の会話

I just wanted to let you know や I don’t mean to be that guy. のような前置き、So is ~. の切り返し、I like to think that ~ で自分を省みる言い方。ミッチェルとアッシャーの会話には、指摘する側と受ける側それぞれの英語がそろっています。

次回も『モダンファミリー』の会話から、場面ごとの英語を一緒に拾っていきましょう。

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