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『モダンファミリー』シーズン3第7話では、フィルが息子ルークのためにツリーハウスを建てます。作業の合間にフィルが語る「大人になると友だちづくりは変わる」という話は、同じ回の後半、隣人アンドレとの出会いによって覆されることになります。
今回は、生活に追われる事情を表す life gets in the way を入り口に、手助けを申し出る言い方と遠慮しながら受ける言い方、自分の発言を撤回する言い方を順に見ていきます。
「life gets in the way」で大人の事情を言い表す
作業中のツリーハウスの上で、ルークは「本当にいい考えなのか」と尋ねます。フィルは仲間と過ごす時間の楽しさを語り、そのまま大人になってからの話へ進みます。
Luke: Are you sure this is a good idea?
(これ、本当にいい考えなの?)Phil: Are you kidding me? You’re gonna have so much fun hanging out up here with your buddies.
(何言ってるんだ。ここで仲間とつるんだら、めちゃくちゃ楽しいぞ。)Phil: Trust me, when you get older, it all changes.
(本当だって。大人になると、全部変わっちゃうんだから。)Luke: Why?
(なんで?)Phil: Well, life gets in the way.
(まあ、いろいろ生活に追われるんだよ。)Modern Family Season3 Episode7 (Treehouse)
life gets in the way は、直訳すると「生活が行く手をふさぐ」。仕事や家のこと、日々の用事が積み重なって、本当はしたいことに手が回らなくなる様子を表します。誰か一人のせいにせず「生活」を主語にしているため、言い訳がましさを抑えながら事情を伝えられます。
前に置かれた Trust me は「本当だよ」と念を押す前置きです。when you get older, it all changes と組み合わさることで、息子に人生の先輩として語りかける口調になっています。
ルークに「友だちならたくさんいるでしょ」と返されたフィルは、work friends(仕事の友だち)、ママと二人で付き合う couples friends、college friends(大学時代の友だち)を挙げたうえで、みんな scattered all over the country(国中に散らばっている)と答えます。friends の前に名詞を置くだけで、どこで知り合った相手かを言い分けられます。フィルが言いたいのは、近所の仲間に気軽に声をかけるのとは違う、という点です。
- A: Do you still see your college friends?
(大学の友だちとは今も会ってる?) - B: Not really. Life gets in the way.
(あんまり。生活に追われちゃってね。)
「You need any help?」と「I don’t wanna bother you.」
作業がうまく進まないなか、ルークは「I’m out!」と言ってその場を離れます。「お前のためにやってるんだぞ」と引き留めるフィルに、ルークは Are you, dad? Are you? と問い返しました。ルーク自身が後で、こう言うと父が黙り込むので、その間に立ち去れると明かしています。問い返しの形で相手を考え込ませる一言と言えます。
後の場面で、ツリーハウスを作るフィルに隣人のアンドレが声をかけます。フィルは、息子のためのものだけれど本人は興味をなくしてしまったと答えます。越してきたばかりかと尋ねるフィルに、アンドレは住んで8年だと答え、フィルは12年と返しました。
Andre: You know, me and my friends, we, uh, we built a tree house when I was a kid.
(実はさ、子どもの頃、友だちと、その、ツリーハウスを作ったんだ。)Andre: We spent hours in that thing.
(あの中で何時間も過ごしたよ。)Andre: Loved it.
(最高だった。)Phil: Me, too.
(俺もだよ。)Andre: You need any help?
(手伝おうか?)Phil: Yes, a lot.
(うん、すごく。)Phil: But I-I don’t wanna bother you.
(でも、め、迷惑はかけたくないし。)Modern Family Season3 Episode7 (Treehouse)
You need any help? は、Do you need any help? の Do を省いたくだけた申し出です。フィルの Yes, a lot. は「すごく助かる」と即答する返事で、続く I don’t wanna bother you. で「でも手間をかけさせたくない」と一歩引きます。本音と遠慮を続けて口にしている点が印象的です。
bother は「わずらわせる、手間をかけさせる」という意味です。I don’t want to bother you. は、頼みごとをする前や助けを受けるときに、相手の負担を気づかう一言として使えます。アンドレはこの後、水平器を持っているかとフィルに尋ねます。
「I’ll be right over.」から「I guess I was wrong」まで
水平器について、フィルは持っていたけれどイライラしてアンドレの庭に投げてしまったかもしれない、と打ち明けます。
Andre: Let me find it.
(探してみるよ。)Andre: I’ll be right over.
(すぐそっちに行く。)Phil: Thanks.
(ありがとう。)Phil: I’m Phil, by the way.
(ところで、俺はフィル。)Andre: I’m Andre.
(アンドレだ。)Andre: Nice to meet you, Phil.
(よろしく、フィル。)Modern Family Season3 Episode7 (Treehouse)
I’ll be right over. の over は、相手のいる場所へ移動するニュアンスを表します。「すぐそっちへ行く」と伝える形で、電話で相手の家に向かうと告げる場面にも使えます。by the way は「ところで」。手伝いの話がまとまったところで、ようやく名乗り合いが始まる順番が見どころです。
Phil: Nice to meet you, Andre.
(よろしく、アンドレ。)Phil: So I guess I was wrong when I said once you get older, it’s harder to make new friends.
(大人になると新しい友だちを作るのは難しいって言ったけど、どうやら間違ってたみたいだ。)Modern Family Season3 Episode7 (Treehouse)
I guess I was wrong when I said ~ は、「〜と言ったけれど、どうやら間違っていたみたいだ」と以前の自分の発言を撤回する言い方です。I guess を前に置くと、言い切らずに柔らかく認める響きになります。ルークに「大人になると全部変わる」と語っていたフィル自身が、同じ回のうちにその考えを改める流れと読み取れます。
- I guess I was wrong when I said this would be easy.
(これは簡単だって言ったけど、間違ってたみたい。)
まとめ|生活に追われる大人と新しい友だちの英語
life gets in the way で大人の事情を言い表し、You need any help? と I don’t wanna bother you. で申し出と遠慮を交わし、I guess I was wrong で考えを改める。ツリーハウスをめぐる場面から、大人の人付き合いの英語が見えてきます。
次回も『モダンファミリー』の家族の会話から、使える英語を一緒に拾っていきましょう。
同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、ダンフィー家とプリチェット家の別の場面の英語を取り上げています。


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