書いてあることと本当の意味がずれていたときの英語|『モダンファミリー』S05E10で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 書いてあることと本当の意味がずれていたときの英語|『モダンファミリー』S05E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン5第10話では、クリスマスイブ、ミッチェルとキャメロンがリリーの欲しいものリストを確かめて、ある読み違いに気づきます。さらに別の場面では、招待状の一文が話題になります。

書かれた文字をどう読んだか、その文面が本当は何を意味しているのか。ずれに気づいたときの説明の仕方と、同じ言葉が言い方ひとつで反対の意味になる英語を、場面の順に見ていきます。

目次

「It’s not on your list.」リストの読み違いに気づく

ミッチェルは、クリスマスの買い物はとっくに済ませたと話していました。ところが、リリーが楽しみにしている Puppy Pound というおもちゃの名前を聞いて、話がかみ合わなくなります。

Mitchell: What is she talking about? – I-it’s not on your list.
(この子、何の話をしてるんだ? リ、リストには書いてないだろ。)

Lily: Yes, it is.
(書いてあるもん。)

Lily: Puppy Pound.
(パピー・パウンド。)

Cameron: Oh, no! She put a “p” backwards.
(うわ、しまった! 「p」が逆向きだ。)

Cameron: And, honey, there’s a “u” in “pound.
(それにね、ハニー、「pound」には「u」が入るんだ。)

Cameron: This says “guppy pond”!
(これじゃ「グッピー・ポンド」だ!)

Modern Family Season5 Episode10 (The Old Man & the Tree)

on the list は「リストに載っている」という意味で、It’s not on your list. は「リストにないよ」と言い切る形です。リリーの Yes, it is. は、否定文に対して「いいえ、ある」と返す答え方で、日本語の「はい・いいえ」と向きが逆になる点に注意が必要です。

キャメロンの説明は、文字の書き間違いを言葉で伝える型の見本になっています。put a “p” backwards は「p を逆向きに書いた」、there’s a “u” in ~ は「〜には u が入る」という言い方で、つづりを確認するときにそのまま使えます。This says ~ の say は、人ではなく紙やメモが主語になって「〜と書いてある」を表す使い方です。

読み違いが分かったあと、ミッチェルはこう続けます。

Mitchell: Guppy pond!
(グッピー・ポンド!)

Lily: What is a guppy pond?
(グッピー・ポンドってなに?)

Mitchell: It’s only the the coolest gift ever!
(それはもう、さ、最高のプレゼントだよ!)

Lily: I want a Puppy Pound.
(パピー・パウンドがほしい。)

Modern Family Season5 Episode10 (The Old Man & the Tree)

It’s only the coolest ~ ever! の only は「ほかでもない」と強調する働きで、「最高に決まってるだろ」と勢いで押し切る言い方です。素朴な What is a ~? の問いと、最後の一言で振り出しに戻るやり取りが見どころです。

「There are no ~ anywhere.」見つからないことを伝える

後の場面で、キャメロンがミッチェルに様子を尋ねます。

Cameron: How’s it going?
(どんな調子?)

Mitchell: There are no Puppy Pounds anywhere.
(パピー・パウンドなんて、どこにもないよ。)

Modern Family Season5 Episode10 (The Old Man & the Tree)

How’s it going? は「調子はどう?」というあいさつとしても使われますが、ここでは探し物の進み具合を尋ねる一言として働いています。用件の途中経過を聞くときにも、そのまま使える形です。

There are no ~ anywhere. は「〜がどこにもない」と、探し回った結果を報告する言い方です。no と anywhere を組み合わせると、「一つも見つからない」という意味がはっきり伝わります。I can’t find ~ anywhere. と言い換えると、自分が探しても見つからないという個人の結果に重心が移ります。

店頭で品切れを伝えるときには、sold out(売り切れ)や out of stock(在庫切れ)もよく使われます。たとえば次のように聞くと、取り寄せや入荷の予定まで確かめられます。

  • A: Do you have any of these left?
    (これ、まだ残っていますか?)
  • B: Sorry, they’re sold out. We might get more next week.
    (すみません、売り切れです。来週また入るかもしれません。)

リストの一文字の読み違いが、イブの一日の探し物につながっていく流れになっています。

「No gifts, please.」と「No gifts? Please.」

ミッチェルは別の場面でジョサムと会い、話はペッパーのパーティーへ移ります。

Jotham: But these are for Pepper’s party.
(でも、これはペッパーのパーティー用なんだ。)

Mitchell: His invitation said, “no gifts, please.
(招待状には「プレゼントはご遠慮ください」って書いてあったけど。)

Jotham: Mm, say that again As Pepper.
(うーん、それをペッパーの口調で言ってみて。)

Mitchell: No gifts? Please.
(プレゼントはなし? 冗談だろ。)

Modern Family Season5 Episode10 (The Old Man & the Tree)

His invitation said, “~” は、文面を引用して伝えるときの形で、ここでも say が「書いてある」の意味で使われています。No gifts, please. は「プレゼントはご遠慮ください」という招待状の決まり文句として見かけることがある一文です。

ところが、区切りと言い方を変えた No gifts? Please. では、please が「お願いします」ではなく「よく言うよ」「冗談でしょう」という、あきれた返しに変わります。単独の Please. を語尾を下げて言うと、相手の言葉を信じていない響きになると言われます。say that again as ~ は「〜になりきってもう一度言ってみて」という言い方で、同じ文面でも話し手の口調で意味が変わることを示すきっかけになっています。

文面を額面どおりに受け取るかどうかは、相手との関係や場によっても変わると言えます。

まとめ|文面の読み違いと、言い方で変わる意味

on the list、put a “p” backwards、This says ~ のように書かれた文字を説明する言い方と、No gifts, please. と No gifts? Please. の違い。文面と本当の意味のずれを言葉にする英語が、イブの一日にそろっています。

『モダンファミリー』の会話を観ながら、文面の裏にある本音にも耳を澄ませてみると、英語の聞こえ方が少し変わってきます。

あきらめる英語やクリスマスツリーの英語は、同じ回のほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。

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