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『モダンファミリー』シーズン5第10話は、クリスマスイブの一日を描いた回です。ジェイとマニーのあいだでは、家に飾るツリーを人工のものにするか本物にするかで意見が分かれ、二人は木を切りに出かけます。
クリスマスツリーを本物の木にするか、人工のツリーにするか。アメリカの家庭でよく話題になるこの選択と、自分で木を切りに行く習慣を、二人の会話を手がかりにたどっていきます。
光ファイバーのツリーか、本物の木か
ジェイの問いかけから、話は始まります。
Jay: What the hell is that?
(そりゃ一体何だ?)Manny: A fiber-optic tree.
(光ファイバーのツリーだよ。)Manny: It’s way better for the environment than a real one.
(本物よりずっと環境にやさしいんだ。)Jay: Not if the environment is my living room.
(その環境ってのが俺の居間じゃなけりゃな。)Manny: Look, I admit, it takes some getting used to, but so did Greek yogurt.
(確かに、慣れるまで少しかかるのは認めるよ。でもギリシャヨーグルトだってそうだった。)Manny: Now I can’t even remember how the old stuff tastes.
(今じゃ、前のがどんな味だったか思い出せないくらいさ。)Modern Family Season5 Episode10 (The Old Man & the Tree)
fiber-optic tree は、光ファイバーで枝先が光る人工のクリスマスツリーです。人工のツリーは一般に artificial tree や fake tree と呼ばれ、本物の木は real tree や live tree と言い分けられることが多いようです。マニーの a real one の one は tree を受けています。
アメリカでは、毎年本物の木を買う家庭もあれば、組み立て式の人工ツリーを何年も使う家庭もあり、選び方は家庭や地域によってさまざまだと言われます。手入れのしやすさ、香り、費用、環境への影響などが比べられることもありますが、どちらが環境によいかは条件によって変わるため、一概には言えないようです。劇中でも、マニーは環境を理由に人工のツリーを推し、ジェイは自分の居間を持ち出して切り返しています。
it takes some getting used to は「慣れるまで少し時間がかかる」という言い方です。新しい物や習慣に切り替えたとき、最初の違和感を認めつつ前向きに語る場面で使えます。
「cut it down like I did when I was a kid」自分で木を切りに行く
ジェイは、変える必要のないものをなぜ変えるのかと言ったうえで、こう宣言します。
Jay: We’re gonna get a real tree, and we’re gonna cut it down like I did when I was a kid.
(本物のツリーを手に入れるぞ。俺がガキの頃やったように、自分たちで切り倒すんだ。)Jay: Follow me.
(ついて来い。)Modern Family Season5 Episode10 (The Old Man & the Tree)
本物の木を手に入れる方法としては、売り場で切られた木を買うほかに、農園などで自分で木を選び、その場で切り倒す楽しみ方もあると言われます。英語では cut your own tree や choose-and-cut といった言い方で紹介されることがあり、家族の年中行事として毎年出かける家庭もあります。こうした場所や作法は地域によって異なるため、ここでは一例として紹介するにとどめます。
ジェイは、それを自分が子どもだった頃の思い出と重ねています。cut it down は「(木を)切り倒す」という句動詞で、chop down も同じような場面で使われます。like I did when I was a kid は「子どもの頃にやったように」と、昔の自分の経験を引き合いに出す形です。
Follow me. は短い命令文ですが、ここでは話を打ち切って行動に移る合図のように響きます。ツリーひとつをめぐって、新しいものを試したいマニーと、昔ながらのやり方を守りたいジェイの考え方の違いが、どこでツリーを手に入れるかの違いになっているのが面白いところです。
「the first tree you see」木を探して歩く
二人は外に出て、切る木を探して歩きます。
Jay: I know we’ve been hiking for an hour, but Worth it when you look at this beauty, huh? That’s why you don’t cut down the first tree you see.
(1時間も歩きっぱなしなのは分かってるが、この立派なのを見りゃ、その甲斐があったろ? だから、最初に目についた木は切らないもんなんだ。)Manny: This is literally the first tree we saw.
(これ、文字どおり最初に見た木だよ。)Manny: There’s our car.
(あそこに僕たちの車がある。)Jay: No, we started that way.
(いや、俺たちはあっちから歩き出したんだ。)Manny: So, you’re arguing that we walked entirely around the earth?
(じゃあ、地球を一周してきたって言いたいわけ?)Jay: Give me the ax.
(斧をよこせ。)Modern Family Season5 Episode10 (The Old Man & the Tree)
this beauty は、人だけでなく見事な物を指して「この上物」とほめるときにも使われる言い方で、ここでは目の前の木を指しています。you don’t cut down the first tree you see は「最初に目についた木は切らない」という、ジェイなりの木の選び方の心得です。
ところがマニーは、それが最初に見た木で、車もすぐそこにあると指摘します。literally は「文字どおり」と強調する語で、誇張ではなく本当にそうだと念を押しています。続くジェイの Give me the ax. で、話は木を切る作業へ移ります。
マニーの So, you’re arguing that ~? は「つまり〜だと言いたいわけ?」と、相手の主張をわざと極端に言い換えて、無理があることを示す切り返しです。walked entirely around the earth(地球をぐるっと一周した)という大げさな言い換えで、同じ場所に戻ってきただけだと伝えています。ジェイの we’ve been hiking for an hour の hike は、山登りに限らず、自然の中を長く歩くことにも使われる語です。
自分で選んで切る楽しみ方では、どの木にするかを歩きながら選ぶ時間も含めて、行事の一部として受け止められることがあるようです。
まとめ|本物のツリーと、自分で切る楽しみ
fiber-optic tree と a real tree、cut it down、the first tree you see。ジェイとマニーのやり取りからは、ツリーを人工にするか本物にするか、本物ならどう手に入れるかという、アメリカの家庭のクリスマスの選択が見えてきます。
ツリーをめぐる二人の会話を手がかりに、季節の行事と結びついた英語をこれからも味わっていきましょう。
ほかのコラムやフレーズ記事では、同じ回のリストの読み違いや「あきらめる」の英語も扱っています。


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