「No reason we can’t mix business with a little pleasure.」に見る、仕事の話に楽しみを交える商談の英語表現|『モダンファミリー』S04E14で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「No reason we can't mix business with a little pleasure.」に見る、仕事の話に楽しみを交える商談の英語表現|『モダンファミリー』S04E14で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン4第14話では、フィルが仕事上の悩みを口にし、終盤には商談相手のカールと話をまとめる場面が描かれます。軽い調子のやりとりの中に、本題を切り出す前置きや条件を探る質問、合意を確かめる言葉が詰まっています。

楽しみを交えた雰囲気づくりから合意の確認まで、仕事の場面でもそのまま参考になる言い回しを、商談の流れに沿って見ていきます。

目次

「mix business with pleasure」と本題の切り出し方

物語の冒頭で、フィルは自分のゴルフの腕前と仕事の関係をこう語ります。

Phil: I’m not the strongest golfer, and I think it’s holding me back in business.
(俺はゴルフが得意なほうじゃなくてさ、それが仕事の足を引っぱってる気がするんだよね。)

Modern Family Season4 Episode14 (A Slight at the Opera)

not the strongest ~ は「いちばん得意なわけではない」と控えめに言う形で、実質的には「苦手だ」という意味です。hold someone back は「人の前進を妨げる」という句動詞で、in business を付けると「仕事の面で足かせになる」という意味になります。仕事の付き合いと趣味の場が重なっていることを、フィル自身が気にしているのが分かります。

終盤、フィルは商談相手のカールと話す場面を迎えます。

Phil: No reason we can’t mix business with a little pleasure.
(仕事にちょっとした楽しみを混ぜたっていいじゃないか。)

Phil: Am I right?
(そうだろ?)

Carl: I’m just excited to find someone who enjoys this sport as much as I do.
(僕と同じくらいこのスポーツを楽しめる人が見つかって、うれしいだけですよ。)

Phil: Well I’m gonna be straight with you, Carl.
(じゃあ、カール、率直に言うよ。)

Phil: You got a ton of inventory to move, and you’re in need of a serious realtor.
(君はさばかなきゃいけない在庫を山ほど抱えてて、本気で動く不動産業者が必要なんだ。)

Modern Family Season4 Episode14 (A Slight at the Opera)

mix business with pleasure は「仕事と楽しみを一緒にする」という意味の決まった言い回しです。No reason we can’t ~ は「〜していけない理由はない」、つまり「〜したっていい」と軽く持ちかける形です。Am I right? は、相手の同意を求めて場の空気を合わせる短い一言です。

続く I’m gonna be straight with you は「率直に言うよ」と本題に入る合図です。a ton of ~ は「山ほどの〜」、inventory to move は「さばくべき在庫」で、realtor(不動産業者)が必要だという流れから、手放したい物件を指していると読めます。in need of ~ は「〜を必要としている」という意味で、相手の状況を言い当てながら自分を売り込む言い方と言えます。

なお、mix business with pleasure は「仕事と遊びは分けるべきだ」という文脈で、don’t を付けた形でも使われることが多い言い回しです。フィルはその逆を行き、No reason we can’t と否定を重ねて「混ぜてもいい」と言い切るのが面白いところです。決まった言い回しを否定の形で裏返すと、軽い冗談めいた響きが生まれます。

「How firm are you on ~?」と合意の締めくくり

本題に入ったあと、カールが条件について尋ねるところから、話は一気に進みます。

Carl: So how firm are you on your commission?
(それで、手数料についてはどのくらい譲れないんです?)

Phil: As I think you can see, I’m quite flexible.
(見てのとおり、俺はかなり柔軟だよ。)

Carl: I’ll be honest, Phil, I like you.
(正直に言うとね、フィル、あなたのことが気に入りました。)

Carl: I think I’m ready to move forward with this.
(この話、進める気になってきました。)

Phil: Really? Well, I’m thrilled.
(本当かい? いやあ、うれしいよ。)

Phil: Hey, you know, we could make this official.
(ねえ、これ、正式な話にしてもいいんじゃないかな。)

Modern Family Season4 Episode14 (A Slight at the Opera)

firm は「固い、譲らない」という意味で、How firm are you on ~? は「〜についてどこまで譲れないのか」と交渉の余地を探る質問です。commission は不動産業者などに支払う手数料のことです。これに I’m quite flexible. と答えることで、フィルは条件に融通をきかせる用意があると伝えるわけです。

この2つは、価格や納期など条件を話し合う場面で組み合わせて使いやすい形です。たとえば How firm are you on the price? と聞かれたら、I’m flexible on that. と答えれば「その点は調整できます」という意味になります。

カールの I’ll be honest は、フィルの I’m gonna be straight with you と同じく、本音を言う前の前置きです。売り込む側と依頼する側の双方が率直さを示す前置きを使い、話の温度をそろえているところが見どころです。

move forward with ~ は「〜を前に進める」という意味で、商談では「この話で進めます」という合意の表明として使われます。それを受けたフィルの make this official は「これを正式なものにする」という意味で、口約束から契約の形へ移ろうと持ちかける一言です。I’m thrilled(すごくうれしい)とすぐに次の段階を口にする流れから、フィルが話をまとめたい気持ちが読み取れます。

冒頭でゴルフが仕事の足かせになると話していたフィルが、終盤では相手の楽しみに合わせて話を進める側に回ります。楽しい雰囲気づくりから条件の確認、合意の言葉まで、短い会話の中に商談の型がひととおりそろった場面と言えます。

まとめ|楽しみを交えて話をまとめる英語

mix business with pleasure で場を和ませ、I’m gonna be straight with you や I’ll be honest で本題に入り、How firm are you on ~? と move forward、make this official で条件と合意を確かめる。流れを追うと、各表現の役割が見えてきます。

フィルの軽快な商談トークを、次回も『モダンファミリー』と一緒に楽しんでいきましょう。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、ゴルフの勝負や学校の劇をめぐる英語も扱っています。

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