「narrow it down」と「land on」はどう違う?迷う親と、自分で決める子どもの英語|『モダンファミリー』S08E22で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「narrow it down」と「land on」はどう違う?迷う親と、自分で決める子どもの英語|『モダンファミリー』S08E22で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン8第22話では、ミッチェルとキャメロンのもとに、リリーに1学年飛ばして進級させてはどうかという打診が届きます。ペンキの色ひとつ決めきれないミッチェルと、最後に自分の考えを口にするリリーの対比が見どころです。

「候補を絞った」と「もう決まった」は、英語では別の言い方で表します。迷いの途中と決断の瞬間を言い分ける表現を、親子のやりとりから拾っていきます。

目次

「narrow it down」と「land on」の違い

リリーが学校へ出かける前、ミッチェルとキャメロンはペンキの色の話をしています。

Mitchell: So, I’ve narrowed it down to Swiss Coffee and Whispering White.
(で、スイスコーヒーとウィスパリングホワイトの2つに絞ったんだ。)

Mitchell: But I can’t decide between matte or satin.
(でも、マットかサテンかが決められなくて。)

Cameron: I thought we landed on Eggshell.
(エッグシェルに決まったと思ってたけど。)

Mitchell: We decided against Eggshell.
(エッグシェルはやめにしたんだよ。)

Mitchell: W-why don’t we just sell the house?
(い、いっそ家を売っちゃおうか?)

Cameron: Why don’t we just paint the floor Eggshell since that’s what I’m walking on.
(いっそ床をエッグシェル色に塗ればいいんじゃない? 僕はまさにその上を歩いてるんだから。)

Modern Family Season8 Episode22 (The Graduates)

narrow it down to A and B は「AとBまで絞り込む」で、候補を減らしている最中を表します。まだ最後のひとつには決まっていない段階です。

これに対して land on ~ は「〜に落ち着く」で、あれこれ検討した末にひとつに決まった結果を指します。飛行機が着地するように、迷っていた選択肢がひとつの場所に降りるイメージで覚えると分かりやすい表現です。キャメロンは「もう決まったはずだ」と思っていたのに、ミッチェルはまだ絞り込みの途中にいる、という食い違いが、二つの動詞句の違いにそのまま表れています。

decide between A or B は「AかBかで決めかねる」、decide against ~ は「〜をやめることに決める」です。against が付くと、選ばないという方向の決定になります。

キャメロンの最後の台詞には言葉遊びがあります。walk on eggshells は「卵の殻の上を歩く」が直訳で、相手の機嫌を損ねないよう気をつかう、という意味の言い回しです。色の名前の Eggshell に掛けて、決めきれないミッチェルに気をつかっている自分の状況を伝えています。

「skip a grade」と「choices have consequences」

キャメロンに見送られて学校へ向かう前、リリーはミッチェルに紙を手渡していました。その知らせについて、キャメロンが同じ名前の別の子のことではないかと聞き返すと、ミッチェルはこう説明します。

Mitchell: This is for our Lily.
(これはうちのリリーのことだよ。)

Mitchell: T-they’re suggesting that she skip fifth grade and go right into middle school next year.
(つ、5年生を飛ばして、来年から中学校に進んだらどうかって。)

Modern Family Season8 Episode22 (The Graduates)

skip a grade は「1学年飛ばして進級する」です。skip fifth grade のように学年を具体的に入れることもできます。アメリカでは小学校から中学校へ上がる学年が学区によって異なると言われますが、ここでは5年生を飛ばすと来年から中学校、という流れで語られています。

見学先の中学校でも、ミッチェルの迷いは続きます。

Mitchell: But if Lily really is gifted, then maybe there’s another path private schools.
(でも、リリーが本当に才能に恵まれてるなら、別の道もあるかもしれない。私立校とか。)

Mitchell: Although, I do love the diversity of a public school.
(とはいえ、公立校の多様性も大好きなんだけど。)

Mitchell: On the other hand, I do wonder
(その一方で、気になるのは)

Cameron: Okay, you know what? We’re just deciding if she’s gonna skip a grade.
(ねえ、いいかい? 僕たちが決めるのは、あの子が1学年飛ばすかどうかだけだよ。)

Cameron: We’re not charting out the next 20 years of her life.
(この先20年の人生設計を立ててるわけじゃない。)

Mitchell: Well, no, choices have consequences.
(いや、違う。選択には結果がついてくるんだ。)

Modern Family Season8 Episode22 (The Graduates)

Although と On the other hand を重ねながら、ミッチェルの話は次々に広がっていきます。キャメロンの chart out は「計画を図に描く、綿密に立てる」という意味で、今決めるのは目の前のひとつだけだと話の範囲を絞り直す言い方です。ミッチェルの choices have consequences は「選んだことには結果が伴う」という決まり文句で、だからこそ慎重になる、という言い分が読み取れます。

「If you care about what I think」と自分の意思

後の場面で、キャメロンは先ほどのことを謝り、ミッチェルは自分の性格を認めます。

Cameron: I’m sorry about earlier.
(さっきはごめん。)

Cameron: It’s not that I don’t want Lily to be like you
(リリーが君に似るのがいやだってわけじゃないんだ)

Mitchell: No, no.
(いや、いいんだ。)

Mitchell: Hey.
(ねえ。)

Mitchell: You’re right, okay? I’m an indecisive mess.
(君の言うとおりだよ。僕は優柔不断のかたまりだ。)

Mitchell: Of course I don’t want that for her.
(もちろん、あの子にはそうなってほしくない。)

Cameron: And for the record, I don’t want her to be like me, either.
(それに念のため言っておくと、僕に似てほしいとも思ってないよ。)

Modern Family Season8 Episode22 (The Graduates)

indecisive は「優柔不断な」、a mess は「ぐちゃぐちゃな状態」で、合わせて「どうにも決められない自分」を認める言い方になります。for the record は「念のため言っておくと」と、自分の立場をはっきりさせる前置きです。

二人の話を聞いていたリリーが、ここで口を開きます。

Lily: If you care about what I think
(私の考えを気にしてくれるなら)

Lily: I want to skip.
(飛び級したい。)

Cameron: Are you sure, sweetie? Because it’s a lot of pressure.
(本当にいいのかい? かなりプレッシャーがかかるよ。)

Lily: I can handle it.
(私なら大丈夫。)

Modern Family Season8 Episode22 (The Graduates)

If you care about what I think は「私の考えを気にかけてくれるなら」と前置きして、自分の意見を差し出す言い方です。続く I want to skip. は短く、迷いがありません。Are you sure? と確かめられて I can handle it.(自分で対処できる)と返すのも、気持ちが決まっている人の受け答えと言えます。

Mitchell: But what about all your friends?
(でも、友だちはどうするの?)

Mitchell: I mean, look at look at these kids.
(ほら、あ、あの子たちを見てごらん。)

Mitchell: A lot of them have known each other since kindergarten.
(みんな幼稚園のころからの付き合いなんだよ。)

Lily: I’ll make new friends.
(新しい友だちを作る。)

Lily: Kids really like me.
(私、みんなに好かれてるし。)

Modern Family Season8 Episode22 (The Graduates)

What about ~? は「〜はどうするの?」と気がかりな点を投げかける聞き方です。リリーは I’ll make new friends. と、心配をそのまま次の行動に置き換えて答えます。迷い続けた大人の横で、子どもの答えがいちばん短いのが面白いところです。

まとめ|決める途中と、決めた後の英語

候補を絞る narrow it down、ひとつに落ち着く land on、やめると決める decide against。自分の意思を伝える If you care about what I think と I can handle it。迷いと決断の段階ごとに言い方が変わることが分かります。

家族の決断をのぞける『モダンファミリー』で、これからも英語の言い回しを集めていきましょう。

卒業の日に揺れる親の気持ちや、卒業式当日の準備の英語は、同じ回のほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。

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