任せた準備を「一緒にやろう」と見直すときの英語|『モダンファミリー』S05E03で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 任せた準備を「一緒にやろう」と見直すときの英語|『モダンファミリー』S05E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン5第3話では、婚約中のミッチェルとキャメロンが式の準備に取りかかります。2人の話し合いで担当はキャメロンに決まり、ミッチェルは一歩引く側に回ります。

今回は、役割を任せるときの言い方から、準備が手に負えなくなってきたと打ち明ける一言、そして分担を「一緒に」へ組み替える提案までを、会話の順に追っていきます。任せる側と任される側、それぞれの言葉の選び方にも注目します。

目次

「be in charge of」と「stay out of someone’s way」で役割を分ける

キャメロンは、式の準備を自分が取り仕切ることになった経緯を、次のように説明します。

Cameron: Mitchell and I agreed that I would be in charge of the wedding after the tragic news last week from the Andys.
(先週、友だちのアンディたちから悲しい知らせがあってね。それで、式は僕が仕切るってミッチェルと決めたんだ。)

Modern Family Season5 Episode3 (Larry’s Wife)

be in charge of ~ は「〜の担当である、〜を取り仕切る」という意味で、仕事でも家庭でも役割分担を言うときの基本の形です。~ and I agreed that ~(〜と私で決めた)と前に置くことで、一方的に引き受けたのではなく、2人で決めたことだと伝わります。

ここで言う悲しい知らせの中身は、続く2人の説明で明かされます。

Cameron: The stress of planning a wedding was too much.
(式の準備のストレスが大きすぎたんだ。)

Cameron: They were quibbling about
(2人はずっと言い争ってて……)

Mitchell: Everything.
(何もかもね。)

Mitchell: I mean, uh, which is why I’m just happy to stay out of his way.
(つまり、その、だから僕は彼の邪魔をしないでいられて満足なんだよ。)

Modern Family Season5 Episode3 (Larry’s Wife)

友人カップルは、式の準備で揉めた末に別れてしまったという話です。quibble about ~ は「〜のことで細かく言い争う」という意味で、大きなけんかというより、小さな点をめぐる言い合いが続く様子を表します。キャメロンが言いかけたところを、ミッチェルが「Everything.」と引き取る掛け合いになっています。

stay out of someone’s way は「〜の邪魔をしない、口を出さない」という言い方です。which is why ~ は前の話を受けて「だからこそ〜」とつなぐ形で、友人の例を理由にして、自分は身を引くと説明しています。

「call the shots」から「out of hand」へ

ミッチェルは、キャメロンに任せられる理由を、自分の性格と合わせて語ります。

Mitchell: Best thing about my relationship with Cam? Trust.
(キャムとの関係で一番いいところ? 信頼だよ。)

Mitchell: Newsflash I can be an obsessive person.
(お知らせすると、僕はこだわりが強くなりがちな人間でね。)

Mitchell: In the past, I’ve had trouble letting someone else call the shots.
(昔は、ほかの誰かに決定権を握らせるのが苦手だった。)

Mitchell: Giving up control made me crazy.
(主導権を手放すと、おかしくなりそうだったんだ。)

Mitchell: That’s what makes my life with Cam so freeing.
(だからこそ、キャムとの暮らしはすごく気が楽なんだよ。)

Mitchell: I can turn over big things to him and never give them a second thought.
(大きなことを彼に任せて、それきり気にせずにいられるんだから。)

Mitchell: Out of sight, out of mind.
(目に入らなければ、気にならない。)

Modern Family Season5 Episode3 (Larry’s Wife)

call the shots は「決定権を握る、物事を決める」、give up control は「主導権を手放す」という意味です。turn over A to B は「A を B に任せる、引き渡す」で、never give ~ a second thought を添えると「任せたあとは二度と気にかけない」という言い切りになります。最後の Out of sight, out of mind. は、目の届かないところにあるものは気にならなくなる、という意味のことわざとして知られています。

ところが、準備の進み具合を聞かれたときのミッチェルの答えは、少し様子が違います。

Mitchell: You know, we’re planning it right now.
(今ちょうど準備してるところでね。)

Mitchell: Actually, it’s being planned for me.
(実のところ、僕の代わりに準備されてるって感じかな。)

Randall: That’s nice.
(いいですね。)

Randall: No stress.
(ストレスなしだ。)

Mitchell: Oh, you’d think, huh? But it’s getting a little bit out of hand.
(そう思うだろ? でも、ちょっと手に負えなくなってきてるんだ。)

Randall: Oh, that happens with weddings.
(ああ、式ってそういうものですよ。)

Mitchell: Does it? I mean, how many weddings have you been to that have something called a dove Cannon?
(そうかな? だって、ダブ・キャノンなんてものがある式に、何回出たことがある?)

Modern Family Season5 Episode3 (Larry’s Wife)

it’s being planned for me は受け身の進行形で、「自分のために準備が進められている」と、自分の手を離れている感じを表します。get out of hand は「手に負えなくなる、収拾がつかなくなる」という意味で、a little bit を挟むと少し控えめな打ち明け方になります。

you’d think は「そう思うよね(でも実は違う)」と、相手の思い込みをいったん受けてから覆す前置きです。something called ~ は「〜とかいうもの」と名前だけを挙げる言い方で、聞き慣れないものまで準備に加わっていることへの戸惑いが伝わってきます。

「What would you think about ~ing?」で分担を見直す

その後、ミッチェルが改まって話を切り出すと、キャメロンにも話したいことがありました。

Mitchell: Listen, Cam, I got to talk about something.
(ねえキャム、話したいことがあるんだ。)

Cameron: I do, too.
(僕もだよ。)

Cameron: What would you think about being more involved with the wedding?
(式の準備に、もっと関わってみるっていうのはどうかな?)

Mitchell: That’s what I wanted to talk about.
(それを話したかったんだよ。)

Mitchell: I would love to.
(喜んで。)

Cameron: Thank God.
(よかった。)

Cameron: You know, I just think we’re we’re better together.
(やっぱり、僕たちは一緒のほうがうまくいくと思うんだ。)

Mitchell: Better together.
(一緒のほうがうまくいく、か。)

Modern Family Season5 Episode3 (Larry’s Wife)

I got to talk about something. は「話があるんだ」と改まった話を切り出す言い方で、got to は have got to のくだけた形です。相手が I do, too. と返せば「こちらも話がある」という合図になります。

提案の中心は What would you think about ~ing?(〜するのはどうかな?)です。be involved with ~ は「〜に関わる」で、more を入れると「今よりもっと」関わってほしいという意味になります。命令ではなく相手の考えを尋ねる形なので、決めたことを見直すときにも角が立ちにくい言い方と言えます。

ミッチェルの That’s what I wanted to talk about. は、相手の提案が自分の話と同じだったと伝える一言です。最初の取り決めでは担当を1人に決めていた2人が、ここで分担を組み替える流れが見どころです。

表現 場面での働き
be in charge of ~ 担当を決める
stay out of someone’s way 一歩引いて口を出さない
turn over A to B 大きなことを相手に任せる
get out of hand 手に負えなくなってきたと打ち明ける
What would you think about ~ing? 分担の見直しを提案する

まとめ|任せる言葉から、一緒に取り組む言葉へ

be in charge of と stay out of someone’s way で役割を分け、get out of hand で行き詰まりを打ち明け、What would you think about ~ing? で分担を見直す。担当を決めるところから組み替えるまでの英語が、2人の会話の中に順に並んでいます。

次回も『モダンファミリー』の会話から、場面に合った英語を拾っていきましょう。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、フィルとクレアのやり取りから生まれた英語も取り上げています。

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