「Slow is smooth, and smooth is fast.」に見る、家族の出発準備を合言葉で乗り切る言い方|『モダンファミリー』S01E22で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「Slow is smooth, and smooth is fast.」に見る、家族の出発準備を合言葉で乗り切る言い方|『モダンファミリー』S01E22で学ぶ英会話

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今回は『モダンファミリー』シーズン1第22話、家族でハワイへ出発する空港回を取り上げます。飛行機に不安を感じているクレアをひとしきり元気づけたあと、不動産仲介業者のフィルは号令をかけながら、家を出るまでの支度を家族全員で手際よく進めていきます。

朝から慌ただしい出発準備の時間を、フィルの号令とそれに応じる家族のやり取りを通して、短い言葉でどう乗り切っているのか見ていきます。

目次

練習の成果を確認する言い方

支度が一区切りついたところで、フィルはこれが日頃からの練習の成果であることを口にします。

Phil: Okay.
Phil: This is why we practice.
Alex: Come on through.
Alex: Come through.
(よし。こういう時のために練習してるんだよ。ここ通って。通って。)

Modern Family Season1 Episode22 (Airport 2010)

This is why we practice. は、「これが練習してきた理由だ」と、今の行動を日頃の準備と結びつける言い方です。this is why の後に理由となる文をそのまま続けるだけの構文なので、日常の出来事を振り返る場面でも応用しやすい形です。慌ただしい最中に理由を持ち出すことで、単なる急かしではなく、積み重ねてきた準備への自信を示す一言でもあります。

アレックスが Come on through. / Come through. と動線を短く繰り返し伝えているのも、支度の段取りが体に染みついていることを感じさせる部分です。

家族全員の動線が整ったところで、フィルは最終確認に入ります。

Phil: Are we ready?
Alex: I think so.
Phil: It’s go time.
(準備はいいか? 多分。いよいよ本番だ。)

Modern Family Season1 Episode22 (Airport 2010)

Are we ready? は主語を we にすることで、確認する側も一緒に準備を担っている立場であることを示す聞き方です。答えるアレックスの I think so. も、断定を避けつつ前向きに応じる自然な返事として使われています。

そのうえで It’s go time. は「いよいよ本番だ」と、確認から行動へ切り替える合図として使われています。go の後ろに time を置くだけの短い言い方なので、号令として口に出しやすいのも特徴です。この2つのやり取りは、確認の問いかけから行動の号令へと、テンポよく切り替わっていく流れを作っています。

繰り返される合言葉

一連の準備の締めくくりとして、フィルはある合言葉を口にします。

Phil: Slow is smooth, and smooth is fast.
Phil: Slow is smooth, and smooth is fast.
(ゆっくりは滑らかで、滑らかは速い。ゆっくりは滑らかで、滑らかは速い。)

Modern Family Season1 Episode22 (Airport 2010)

Slow is smooth, and smooth is fast. は、慌てず丁寧に動くことが結局は一番速いという考え方を表す言い方で、軍事の訓練由来とも言われる合言葉です。slow・smooth・fast という単語を短くつなげただけの形なので、慌ただしい場面でも口に出しやすくなっています。フィルが同じ台詞をそのまま2回繰り返している点も見どころで、号令やスローガンが持つ、言葉自体をリズムとして使う性質が表れています。

支度そのものに集中できるよう、フィルはこの一言を家族全体の合図として使っており、内容を説明するのではなく合言葉を繰り返すだけで、次に何をすべきかを全員に伝えているのが分かります。慌てないことと速く動くことは一見反対のようですが、この合言葉はその2つを一つの動作として結びつけている点が特徴です。

結果への自己評価とすぐ入る訂正

支度を終えたフィルは、その結果を自己採点しますが、すぐにクレアから訂正が入ります。

Phil: Very nice!
Phil: Hey! I think we got an extra couple of seconds.
Claire: No, we don’t.
(上出来だ! おい、数秒余分に稼げたんじゃないか。稼げてないわよ。)

Modern Family Season1 Episode22 (Airport 2010)

Very nice! は自分たちの出来を短く評価する一言で、続く I think we got an extra couple of seconds. は「数秒得できたと思う」と自分の成果を軽く自慢する言い方です。get an extra couple of seconds は「数秒分余分に稼ぐ」という意味で、時間に関する成果を軽い調子で言い表すときに使いやすい形です。

それを No, we don’t. の一言で即座に打ち消すクレアとの掛け合いが対照的です。フィルの発言に含まれる動詞 got を繰り返さず、do 動詞だけで no, we don’t と返すことで、余計な説明をせずに端的に反論できる形になっています。相手の発言をそのまま繰り返さずに短い否定形だけで切り返す言い方は、家族間の気安いやり取りらしさをよく表しています。

得意げな自己評価と、それを即座に打ち消す短い訂正のやり取りが、このシーンの締めくくりです。フィルの号令から始まった一連の支度が、最後まで軽妙な掛け合いで進んでいく様子がうかがえます。

まとめ|出発前の号令と合言葉

This is why we practice.、Are we ready?、It’s go time.、Slow is smooth, and smooth is fast. は、いずれも慌ただしい状況を短い言葉で仕切るための表現です。声をかける側と応じる側のテンポの良さが、出発前のシーンをきびきびとした空気に変えています。号令に対して短く即答する家族のやり取りは、出発準備に限らず、身の回りの慌ただしい場面でも参考にしやすい言葉の使い方です。

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