海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン3 第3話のタトゥーパーラーの場面に登場する、シットコムらしい急展開の告白シーンです。偽物のタトゥーシールで正体を偽っていたハワードとラージが、本物の針を前に一転してひるみ、これまでのふるまいを自ら白状していく様子には、正体を認める英語の言い回しがいくつも登場します。
その告白の流れを、ひとつずつ見ていきます。
「no needle, no pain, no tattoo」―韻を踏んだ拒否の言葉
タトゥーパーラーで本物の針を見た瞬間、ハワードは態度を一変させます。
Howard: Aaaaaargh! Okay, that’s it, no needle, no pain, no tattoo.
(うわあああ!よし、もう終わりだ。針なし、痛みなし、タトゥーなしだぜ。)TBBT Season3 Episode3 (The Gothowitz Deviation)
no needle, no pain, no tattoo. は、noを3回重ねて韻を踏んだ、とっさの言い切り方です。needle(針)、pain(痛み)、tattoo(タトゥー)という3つの単語を同じ形で並べることで、これ以上進める気がないという気持ちが勢いよく伝わってきます。深く考える余裕もなく口をついて出た、という切迫感のある言い回しです。
正体を認める言い方―「I’m a fraud」「We’re both frauds」
ベサニーに「前にもタトゥーを入れたことがあるでしょう」と聞かれ、ハワードはタトゥーシールを剥がしながらこう打ち明けます。
Howard: No, I haven’t, look. I’m sorry, I’m a fraud, he’s a fraud.
(いや、したことないよ、見て。ごめん、俺はいかさま師だ、こいつもいかさま師だ。)Raj: We’re both frauds.
(僕らは、二人ともいかさま師なんだ。)TBBT Season3 Episode3 (The Gothowitz Deviation)
fraudは「いかさま師」「詐称する人」を意味する単語です。I’m a fraudは自分自身について、he’s a fraud/we’re both fraudsは相手や二人まとめての立場について、同じ単語を主語だけ変えて重ねることで、正体を素直に認める言い方になっています。飾らずに事実をそのまま口にするところが、この告白のポイントと言えます。
開き直りと、相手の反応を先回りする一言
正体を認めたあと、ハワードはこう続けます。
Howard: We’re not goth, we’re just guys.
(俺たちはゴスじゃない、ただの男だぜ。)TBBT Season3 Episode3 (The Gothowitz Deviation)
We’re not goth, we’re just guys. は、not A, just Bという型で、否定したうえで実際の自分を言い直す表現です。凝った説明を重ねず、シンプルな否定と言い換えで済ませているところに開き直りの様子が表れています。この告白を受けて、ベサニーはこう問いただします。
Bethany: So you were totally scamming us?
(じゃあ、完全に私たちを騙していたってこと?)Howard: Yes. And I wouldn’t blame you if you walked out of here and never wanted to see us again.
(そうだよ。だから、君がここを出て行って二度と会いたくないと思っても、俺は責めないさ。)TBBT Season3 Episode3 (The Gothowitz Deviation)
So you were totally scamming us?のscam(騙す)という直接的な単語での追及に対し、ハワードはYes.と即座に肯定します。そのうえでI wouldn’t blame you if …という型を使い、相手が怒って立ち去ったとしても仕方がないと、先に相手の反応を受け止める言い方が印象的です。
まとめ|正体を認める、いくつかの言い方
no needle, no pain, no tattoo.、I’m a fraud, he’s a fraud.、We’re not goth, we’re just guys.、I wouldn’t blame you if …。とっさの言い切りから、開き直り、相手の反応を先回りする一言まで、正体がばれた瞬間の言い方には段階があることが分かります。
タトゥーパーラーでの一幕を含め、『ビッグバン★セオリー』の世界をこれからも味わっていきましょう。
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