「go to waste」の意味と使い方|『モダンファミリー』S04E04で学ぶ英会話

「go to waste」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

食べきれずに残ってしまった料理や、使わずに期限が近づいたチケットを前にして、つい「もったいない」とつぶやいてしまう。そんな場面が、日常にはあります。

そんな気持ちにぴったりの「go to waste」を、『モダンファミリー』シーズン4第4話の後半、ホテルの部屋で言葉を交わすグロリアとジェイのシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「go to waste」の意味とニュアンス

go to waste
意味:無駄になる、むだに終わる

go to wasteは、食べ物やお金、才能、機会などが、使われないまま無駄に終わってしまうことを表す言い方です。wasteは「無駄」という名詞で、直訳すると「無駄のほうへ行く」となり、使われるはずだったものが活用されないまま終わってしまう成り行きが、そのまま言葉になっています。

主語になるのは、使われるはずだったもの自体です。food(食べ物)、talent(才能)、opportunity(機会)などが主語に置かれ、「誰かが無駄にした」という責任の所在ではなく、結果として無駄になってしまう状態に焦点があります。waste foodのように動詞のwasteを使うと「食べ物を無駄にする」と行為者が前に出ますが、go to wasteでは、成り行きとして無駄になる側から言い表します。

it’s a shame(残念だ)やI hate to see(〜を見たくない)と組み合わせると、もったいないという惜しむ気持ちがはっきり出ます。日本語の「もったいない」に近いニュアンスを、さらりと英語にできる表現だと押さえておくと、使い方のイメージがつかみやすくなります。

【ここがポイント!】

  • 「go to waste」の核は、使われるはずだったものが活用されないまま終わってしまうイメージ
  • 「誰が無駄にしたか」ではなく、結果として無駄になる成り行きを描く表現
  • it’s a shameなどと組み合わせると、「もったいない」という惜しむ気持ちが出るのがコツ

『モダンファミリー』S04E04のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ホテルにいるジェイとグロリアが、言葉を交わす場面です。ジェイが「行く準備はいいか?」と尋ねると、グロリアは、この部屋がもったいないと切り出します。その一言の中に「go to waste」が登場します。

Jay: What am I gonna say you couldn’t forgive me?
(俺が何を言ったって、お前なら許してくれるだろ?)

Gloria: There are things, Jay.
(許せないことだってあるのよ、ジェイ。)

Jay: You ready to go?
(行く準備はいいか?)

Gloria: I was thinking, it’s such a shame that this hotel room is going to go to waste.
(考えていたのよ。このホテルの部屋が無駄になってしまうなんて、もったいないわって。)

Jay: I like where this is headed.
(その話の行き先は気に入ったよ。)

Gloria: Make Manny some pasta. I’ll see you tomorrow morning, okay?
(マニーにパスタを作ってあげてね。明日の朝に会いましょう、いいわね?)

Modern Family Season4 Episode4 (The Butler’s Escape)

シーン解説と心理考察

ジェイは「俺が何を言ったって、お前なら許してくれるだろ?」と問いかけ、グロリアは「許せないことだってあるのよ、ジェイ」と返します。軽く甘えるような問いかけに、相手の名前を添えてきっぱり返す、短い応酬です。

ジェイが「行く準備はいいか?」と話題を変えると、グロリアは「このホテルの部屋が無駄になってしまうなんて、もったいない」と切り出します。「go to waste」は、すでにここにある部屋という資源を、使わずに終わらせるのは惜しい、という気持ちを言い表しています。「I was thinking」と前置きを置く言い方には、思いつきを軽く持ちかける柔らかさもにじみます。

ジェイが「その話の行き先は気に入った」と返すと、グロリアは「マニーにパスタを作ってあげてね。明日の朝に会いましょう」と続け、話題は食事と翌朝の予定へ移ります。「もったいない」という言葉から始まった提案では、グロリアがジェイにマニーの食事を頼み、翌朝会おうと告げていて、部屋の話は思わぬ方向へ着地します。もったいないと感じる対象が、食べ物や予算ではなく部屋である点も目を引きます。二人の発言は短く軽やかで、言葉の運びの中に、夫婦のやり取りの気安さが表れています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

使われるはずだったものが、ゴミ箱(waste)のほうへ静かに歩いていってしまう姿を思い浮かべてみましょう。go(行く)+to(〜のほうへ)+waste(無駄)を、そのまま「無駄のほうへ行く」と置き換えると、語順と意味が結びつきます。

グロリアが「このホテルの部屋が無駄になってしまう」と言う場面も、使われないまま無駄のほうへ歩いていく部屋の姿として重ねられます。もったいない、と手を伸ばして引き止めたくなる気持ちと一緒に覚えておくと、この言い方が必要な場面で言葉がすっと出てきます。食べ物のように形のあるものでも、時間や才能のように形のないものでも、同じ形で言い表せます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「go to waste」

もったいなさを表すgo to wasteを、日常・職場・友人との相談の3つの場面で確認していきましょう。

There’s so much food left. It’d be a shame to let it go to waste.
(食べ物がこんなに残ってる。無駄にしたらもったいないよ。)
パーティーの残り物を前にした、カジュアルな場面です。let it go to wasteの形にすると、「無駄にしてしまう」という行為者の含みが加わります。

The budget will go to waste if we don’t use it before March.
(3月までに使わないと、この予算は無駄になってしまう。)
部署内で予算の消化を促す、ビジネスの場面です。主語をbudgetにして、成り行きとして無駄になる状態を述べています。

A: We have two extra tickets.
B: Let’s invite Ken so they don’t go to waste.
(A:チケットが2枚余ってるんだ。)
(B:無駄にならないよう、ケンを誘おうよ。)
余ったチケットの使い道を相談する会話です。so they don’t go to wasteの形で、「無駄にならないように」という目的を添えられます。

あわせて覚えたい関連表現

be wasted
(無駄になる、無駄遣いされる)
「無駄にされた」という受け身の結果に焦点がある言い方です。go to wasteが使われずに終わる成り行きを描くのに対し、こちらは誰かに無駄遣いされたという含みが出ます。

go down the drain
(水の泡になる、無駄に終わる)
努力やお金が失われて水の泡になる、という強い喪失感を伴う言い方です。go to wasteは、使われずに終わるもったいなさに重点があります。

put something to good use
((物を)有効に使う)
うまく活用するという前向きな言い方で、go to wasteの反対の状態を表します。無駄になるはずだったものを生かす場面で、対になって浮かびます。

Note|残念な気持ちをthat節で続ける、it’s such a shame thatの型

今回のグロリアの発言は、「it’s such a shame that this hotel room is going to go to waste」と、shameの後ろにthat節を置いた形になっていました。

it’s a shame thatは「〜なのは残念だ」を表す型で、thatの後ろに、残念に思う内容を主語と動詞を備えた節として続けます。suchを加えたit’s such a shame thatは、残念さを強める言い方です。似た形にit’s a pity that …があり、どちらも「〜とは残念だ」と気持ちを先に述べてから、その中身をthat節で説明する組み立てになっています。今回の発言では、that節の中身が「部屋が無駄になってしまうこと」で、その部分にgo to wasteが入っています。

もう一つ目を引くのは、going to go to wasteと、goが二度並んでいる点です。最初のgoは、be going toの形で「〜することになる」という未来を表し、二つ目のgoが、go to wasteのgoです。同じ語が二度並んでも、それぞれ働きが違うので、区切って読むと意味が整理できます。

気持ちを先に述べ、その中身をthat節で説明する。この型をつかむと、「もったいない」「残念だ」を自分の言葉で組み立てられるようになります。

まとめ|「もったいない」を、さらりと英語にする一言

go to wasteは、使われるはずだったものが活用されないまま無駄に終わる、という成り行きを描く言い方です。「誰が無駄にしたか」ではなく「無駄になってしまう」状態に焦点があり、it’s a shameなどと組み合わせると、惜しむ気持ちが加わります。

食べ物、お金、才能、機会など、対象を選ばずに使える点も持ち味です。余った食材の使い道を相談するとき、予算の消化を促すとき、友人の才能を惜しむときなど、身近な場面で気持ちを添えられます。

ホテルの部屋を前にして「もったいない」と切り出したグロリアの一言は、この表現の持つ、軽やかで気安い響きを映していました。

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