海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
相手に本音を見抜かれて、ごまかしようもなくあっさり認めてしまった経験はありませんか。
そんな場面で使われる「without question」を、『モダンファミリー』シーズン1第9話の中盤、洗濯物を入れ忘れたことを謝るミッチェルの本音をキャメロンが見抜くシーンから、一緒に見ていきましょう。
「without question」の意味とニュアンス
without question
意味:間違いなく、疑いなく
without questionは、副詞句として文末や文中に置かれ、断定を強める働きを持つ表現です。questionは「疑問」を意味する単語で、それをwithout(〜なしに)で打ち消すことで、「疑う余地がまったくない」という強い確信を表します。似た形の「out of the question」(あり得ない、却下)とは意味がまったく逆になるため、混同には注意が必要です。同じquestionという単語を含んでいても、withoutが打ち消す対象は「疑い」であり、「可能性」ではない点を押さえておくと、この2つの表現を取り違えにくくなります。
相手の質問に即答で同意する場面や、確信を持って何かを断言する場面などで使われる表現です。ためらいなくうなずく様子をそのまま言葉にしたような響きがあり、会話の中で強い同意を示すときに選ばれます。単に「はい」と答えるよりも一歩踏み込んだ強さがあり、相手の指摘や質問を正面から受け止めたうえで肯定している印象を与える言い回しです。
【ここがポイント!】
- 「without question」の核は、疑問符が一つも残らないほどの確かさ
- 似た形の「out of the question」とは意味が正反対になる点に注意
- 相手の指摘に迷いなくうなずく、即答の同意を示す場面に向く表現
『モダンファミリー』S01E09のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
洗濯物を入れ忘れたことを謝るミッチェルが、キャメロンをかばうように申し出る場面です。キャメロンはその申し出を額面通りに受け取らず、ミッチェルの本音を見抜いていきます。表向きは気遣いに見える申し出の裏側に、キャメロンがどう反応するかに注目です。
Mitchell: No, no, no. I’ll do it. You stay right here. Relax.
(いやいや、いいよ。僕がやる。君はここにいて。落ち着いて。)Cameron: Oh. I get it. You’re worried about people seeing me.
(ああ。分かった。僕が人に見られるのが心配なんだね。)Mitchell: Without question.
(間違いなくね。)Cameron: People are gonna stare. They’re not used to seeing one clown in a car.
(みんなじろじろ見るよ。車に乗ったピエロなんて見慣れてないから。)Modern Family Season1 Episode9 (Fizbo)
シーン解説と心理考察
「僕がやる。君はここにいて。落ち着いて」とかばうように申し出るミッチェルに対して、キャメロンは「分かった。僕が人に見られるのが心配なんだね」とすぐさま本音を見抜きます。ミッチェルは「間違いなくね」とごまかすことなくあっさり認め、取り繕おうとした様子が一瞬で崩れる場面です。
キャメロンはさらに「みんなじろじろ見るよ。車に乗ったピエロなんて見慣れてないから」と自虐交じりに返し、深刻になりすぎずに状況を受け入れる余裕を見せます。クラウン姿のキャメロンを人前に出したくないミッチェルの気まずさと、それを察しながらも茶化さずに受け止めるキャメロンの応答から、二人の間の率直なやり取りがうかがえる場面です。取り繕おうとした言葉をあっさり手放して本音を認めてしまうミッチェルの反応は、ごまかしを重ねるよりもかえって二人の距離の近さを浮かび上がらせています。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
頭の中に浮かんだ「?」の疑問符を、跡形もなく消し去ってしまうイメージを思い浮かべてみましょう。without questionという言葉が指すのは、まさにこの疑問符が一つも残らない状態です。
ミッチェルが「間違いなくね」とためらいなく答えたのも、心の中に迷いがまったく残っていなかったからこそでした。相手の指摘に対して疑問符を挟む余地がない、そんな瞬間を思い出すと、この表現が自然と口をついて出てくるようになります。
例文で覚える「without question」
相手の質問や指摘に迷いなく同意したい場面で使えるwithout questionを、3つの例文で確認していきましょう。
Without question, she’s the best candidate for the position.
(間違いなく、彼女がそのポジションに最もふさわしい候補者だ。)
採用や人事評価を語るビジネスシーンです。文頭に置くことで、最初から迷いのない断定であることが伝わります。
He is, without question, the most dedicated player on the team.
(彼は間違いなく、チームで最も献身的な選手だ。)
選手を評価するスポーツの場面です。文の途中に挟み込む形も自然で、評価の強さを際立たせています。文頭・文中のどちらに置いても意味は変わらないため、リズムに合わせて位置を選べる柔軟さも魅力です。
A: Are you coming to the wedding?
B: Without question—I wouldn’t miss it.
(A:結婚式には来る?)
(B:もちろん、絶対に行くよ。)
予定への即答で強く同意する友人同士の会話です。一言だけで迷いのなさが伝わる、日常会話らしい使い方です。
あわせて覚えたい関連表現
out of the question
(あり得ない、却下)
語形はよく似ていますが、意味はまったく逆(不可能・却下)になるため、without questionと混同しないよう注意が必要です。
no doubt
(疑いなく)
no doubtはwithout questionとほぼ同義ですが、without questionの方がややフォーマルで強い断定に使われる傾向があり、日常のちょっとした受け答えではno doubtの方が軽く使われることが多いです。
beyond doubt
(疑いの余地なく)
beyond doubtは法律文書や公式な場面でよく使われ、日常会話ではwithout questionの方が自然に響きます。かしこまった文書の中で確信を示したいか、日常のやり取りで即答したいかによって、選ぶべき表現も変わってきます。
Note|即答の同意表現として定着した、without questionの使われ方
without questionは、相手の指摘や質問に対して迷いなくうなずくときの言い回しとして、日常会話に広く定着しています。
面接や交渉の場で自分の強みを断言するとき、あるいは友人からの誘いに即答で応じるときなど、この表現は「考える時間すら不要なほど確かだ」という気持ちをそのまま伝える役割を果たします。似た意味を持つ表現がいくつもある中で、without questionが選ばれるのは、疑問(question)という単語を正面から打ち消す形をとっているために、断定の強さがひときわ際立つからです。相手が半信半疑で尋ねてきた質問に対して、あえてこの表現で切り返すと、迷いのなさがより印象的に伝わります。日常のちょっとしたやり取りだけでなく、履歴書の自己PRやスピーチのように、聞き手にはっきりとした確信を示したい場面でも重宝される言い回しで、ためらいの気配を一切見せずに言い切る力強さが、この表現の使い勝手の良さを支えています。
ミッチェルが「間違いなくね」と即答した場面も、まさにこの用法そのものでした。キャメロンの指摘をはぐらかす余地などなく、ただ一言で認めてしまうところに、この表現の即答性がよく表れています。長々と言い訳を重ねるよりも、短く言い切ってしまう方が、かえって誠実さが伝わることもあります。
考える間もなく答えが出ている、そんな確信を伝えたいときに選びたい一言です。
まとめ|迷いのなさを一言で伝える、即答の表現
without questionは、疑問符が一つも残らないほどの確かさを伝える、強い同意・断定の表現です。似た形のout of the questionとは意味が正反対になる点さえ押さえておけば、迷わず使いこなせる表現です。
面接や交渉、友人同士の会話まで、相手の問いかけに迷いなくうなずきたい場面で、会話にすっと馴染みます。曖昧にぼかさず、はっきりと肯定を示したいときの強い味方になる一言です。
洗濯物の件でキャメロンをかばうように申し出たミッチェルが、キャメロンの指摘をあっさり認めてしまう場面には、取り繕おうとした本音がすぐに見抜かれてしまう、二人らしい率直なやり取りが表れていました。ごまかしを重ねずに一言で認めてしまう潔さこそが、この表現の即答性とよく重なる部分です。


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