「call it a night」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S09E08で学ぶ英会話

「call it a night」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

飲み会や作業がだらだら続いたとき、「そろそろ今日はここまでにしよう」と切り出したくなる瞬間、ありませんか。

そんなときにぴったりの「call it a night」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン9第8話の終盤、元彼の話ばかりするデート相手に疲れたアミーが、店を出ようと切り出すシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「call it a night」の意味とニュアンス

call it a night
意味:(その日の活動を)切り上げる、お開きにする

直訳すると「それを一晩(の終わり)と呼ぶ」となります。今続けている活動を「ここで今夜は終わり」と宣言するイメージのフレーズです。

仕事・飲み会・デートなど、その日の活動を区切って終えるときに使います。まだ続けようと思えば続けられるけれど、あえて線を引いて切り上げる、というニュアンスがあります。夜の活動を終えるときは call it a night、昼間の作業を切り上げるときは call it a day と、時間帯で使い分けるのが基本です。残業を終える、集まりをお開きにする、デートを締めるなど、誰かが言い出して場全体が解散へ向かう合図としても活躍します。

【ここがポイント!】

  • 「それを今夜の終わりと呼ぶ」=ここで区切る、と宣言するイメージが核
  • 夜は call it a night、昼は call it a day と使い分けるのがコツ
  • まだ続けられるけれど、あえて切り上げるときの一言

『ビッグバン★セオリー』S09E08のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

アミーの三度目のデートの場面です。相手のデイヴは終始、アミーの元彼であるシェルドンの話に夢中で、肝心のアミー本人にはほとんど関心を向けません。とうとう我慢の限界を迎えたアミーが、やんわりと店を出ようと切り出すところに、このフレーズが登場します。

Amy: That’s terrific. Listen, I’m kind of tired. Can we call it a night?
(それは…すごいわね。ねえ、ちょっと疲れちゃって。今夜はもうお開きにしてもいいかしら?)

Dave: Oh, gosh. Sorry, I’ve just spent the whole night talking about your ex-boyfriend. I’m such an idiot.
(ああ、しまった。ごめん、ずっと君の元カレの話ばかりしてた。僕は本当に愚かだ。)

The Big Bang Theory Season9 Episode8(The Mystery Date Observation)

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シーン解説と心理考察

「あなたの話はつまらない」とは決して言わず、「疲れた」を理由にデートを切り上げる——アミーの大人の婉曲さがにじむ場面です。terrific(すごいわね)という相づちの直後に切り出されるあたりに、もう限界だという本音がやわらかく包まれています。

call it a night は、ここで「この時間を終わりにしたい」という意思を、角を立てずに示す道具として働いています。直接的な拒絶ではなく、場をそっと締める一言だからこそ、相手のデイヴも気を悪くするどころか自分の非を認めて謝るという流れが自然に生まれています。知的で回りくどい言い回しを好むアミーらしく、不満を直球でぶつけずに会話を着地させる手際が、この一言として響きます。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

「それ(=今の活動)を、もう”今夜の終わり”だと名づける(call)」と分解してみると、意味が直感的につかめます。まだ続けられるけれど、ここで線を引いて「はい、今夜はここまで」と宣言するイメージです。

昼間の作業を切り上げるなら call it a day、夜の集まりやデートを締めるなら call it a night、と一対で覚えておくと便利です。元彼の話ばかりするデート相手に、アミーが「疲れたから」とやんわり終止符を打つ場面と重ねると、「角を立てずに場を締める」使い方が手応えとして残ります。

例文で覚える「call it a night」

飲み会でも仕事でも使える、締めの定番フレーズです。3つの例文で、その使いどころを見ていきましょう。

It’s getting late—let’s call it a night.
(もう遅いし、今夜はこのへんでお開きにしよう。)
飲み会や集まりを締めるカジュアルな一言です。「そろそろ終わりにしよう」と全員に呼びかける、最も典型的な使い方になっています。

We’ve made good progress; let’s call it a night and continue tomorrow.
(いい進み具合だ。今夜はここまでにして、続きは明日にしよう。)
夜の作業や残業を切り上げる場面です。「区切って明日に回す」という、仕事での前向きな締め方を表せます。

A: Want to grab one more drink?
B: I’d love to, but I should probably call it a night—early start tomorrow.
(A:もう一杯どう?)
(B:そうしたいけど、今夜はそろそろお開きにしようかな。明日が早いから。)
飲みに誘われて切り上げる会話です。理由を添えることで、相手を気づかいながら自然に場を締められます。

あわせて覚えたい関連表現

call it a day
(その日の仕事などを切り上げる)
意味はほぼ同じで、昼間や日中の活動を終えるときに使います。夜の活動には call it a night が自然で、時間帯で対になる表現として一緒に覚えておくと便利です。

wrap (it) up
(締めくくる、終わりにする)
会議や作業を「まとめて終える」というニュアンスです。call it a night が「今夜はここまで」と時間で区切る感覚なのに対し、wrap up は内容を仕上げて締めることに焦点があります。

head out / head home
(そろそろ帰る、出る)
「自分が立ち去る」という行動に焦点を当てた表現です。場全体を終わりにする宣言である call it a night とは違い、head out は自分の退出を伝える点で使い分けられます。

Note|call it a day から派生した「区切る」表現

call it a night の成り立ちをたどると、もう一つのよく似たフレーズにたどり着きます。

このフレーズの根っこにあるのは、call it ~ という言い回しです。これは「それを~と呼ぶ」、つまり「そう決める・そこで区切る」という発想から来ているとされています。仕事や活動に対して「もうこれで一日ぶんだ」と宣言する call it a day が先に定着し、長く使われてきました。労働を終える合図として広く根づいたこの表現の「型」を借りる形で、夜の活動を終える場面に合わせた call it a night が、その対として広がっていったと言われています。day を night に置き換えるだけで、昼の仕事の締めくくりが、夜の集まりやデートの締めくくりへとスライドする——この柔軟さが、二つの表現を日常会話の定番にしています。どちらも「まだ続けられるが、あえてここで終わりと決める」という、人の主体的な区切りの感覚を含んでいる点が共通しています。

この対の関係を知っておくと、アミーが夜のデートを締めるのに call it a day ではなく call it a night を選んだ理由も、自然と理解できます。時間帯にぴたりと合う言葉を選ぶことで、彼女の切り上げ方はより滑らかになっていたわけです。

一日と一晩、二つの締めくくりが対になって並んでいます。

まとめ|アミーの切り上げ方から学ぶ一言

call it a night は、その日の活動を「今夜はここまで」と区切って終えることを表す表現です。call it a day と対になる成り立ちを知ると、時間帯による使い分けもすっきり頭に入ります。

この一言を覚えておくと、飲み会や作業を切り上げたいとき、「もう帰りたい」と直接言わずに、場全体をやわらかく締められるようになります。理由を添えれば、相手を気づかいながら自然に解散へ導けるのも、このフレーズの便利なところです。

不満を直球でぶつけず、「疲れた」の一言で時間を畳んでみせるアミーの後ろに、人が角を立てずに区切りをつける知恵が、そっとにじむ場面でした。

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