海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン4 第18話に登場する、手品の種明かしをめぐる攻防です。ハワードが披露したカードマジックにシェルドンが食い下がる場面と、終盤で自分の仕掛けを暴かれてもなお同じ決まり文句を貫く場面を通して、種明かしを拒む言い回しを見ていきます。
しつこく尋ねる側と、はぐらかす側、それぞれの言い方に注目してみましょう。
「How’d you do it?」への「A magician never reveals his secrets」
学食で、ハワードがラージにカードマジックを見せる場面から始まります。誕生日の数字から演算してカードを言い当てるハワードに、ラージは素直に驚きますが、シェルドンだけは納得しません。
Sheldon: It’s not cool. It’s a childish trick designed to confuse and intrigue simpletons. How’d you do it?
(かっこよくなんかない。何も知らない人たちを煙に巻いて興味を引くために作られた、子供だましの仕掛けだ。どうやったんだ?)TBBT Season4 Episode18 (The Prestidigitation Approximation)
designed to confuse and intrigue は「混乱させ、興味を引くために作られた」という意味で、手品の仕掛けそのものを説明する語彙です。How’d you do it? は “How did you do it?” の口語短縮形で、手品や意外な結果を見せられたときに種を尋ねる定番の聞き方として押さえておきたい表現です。
これに対してハワードが返すのが、決め台詞です。
Howard: A magician never reveals his secrets. But surely a future Nobel prize winner can figure it out.
(手品師は種を明かさないものさ。とはいえ、将来ノーベル賞を取るような男なら、自分で解き明かせるはずだろう?)TBBT Season4 Episode18 (The Prestidigitation Approximation)
A magician never reveals his secrets は、手品師が自分の仕掛けを明かさないという慣用句で、種明かしを拒む場面でそのまま使える言い回しです。後半の surely … can figure it out は、答えを教える代わりに相手の力量をくすぐって切り返す言い方で、断りながらも挑発を添える型として観察できます。
種を暴かれてもなお貫く、シェルドン流の幕引き宣言
物語終盤、シェルドンは「ハワードの手品を改良した」と言って自分なりの手品を披露しますが、仕掛け(カードのバーコードと、それを読み取る杖)をラージにその場で暴かれてしまいます。それでもシェルドンは、こう言い切ります。
Sheldon: I said, ta-da. Show’s over.
(だから、ジャジャーン、と言っただろう。これでおしまいだ。)TBBT Season4 Episode18 (The Prestidigitation Approximation)
Show’s over は「これで見せ物はおしまい」という意味の決まり文句で、それ以上は続けない、という幕引きを短く言い切るときに使われます。直前の ta-da(手品の締めくくりでよく使われる掛け声)を、種を暴かれた直後にもかかわらず繰り返している点が、このひと言をより滑稽にしています。序盤にハワードが体現した「種明かしを拒む側」の決まり文句を、まさに種を暴かれた張本人が同じ調子で口にしている構図が、このやりとりの面白さになっています。
まとめ|種明かしを拒む側の言い回し
How’d you do it?、A magician never reveals his secrets、designed to confuse and intrigue、Show’s over。種明かしを迫る言い方と、それを拒む言い方の両方を見てきました。相手の力量をくすぐりながら答えをはぐらかす型は、ちょっとした駆け引きの場面で応用できそうです。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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