「A pact is a pact」に学ぶ、昔の約束を持ち出して念を押す言い方|『ビッグバン★セオリー』S03E05で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「A pact is a pact」に学ぶ、昔の約束を持ち出して念を押す言い方|『ビッグバン★セオリー』S03E05で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン3 第5話に登場する、昔交わした約束を持ち出して相手に念を押す言い方です。ハワードがレナードに古い「協定」を持ち出し、とぼけるレナードを少しずつ言い負かしていく一連のやりとりには、約束を迫る側の言い回しと、それをかわそうとする側の言い回しが対照的に描かれています。

「You and I made a pact that…」のような切り出し方から見ていきます。

目次

昔の約束を持ち出して念を押す切り出し方

カードゲームの後、アパートでくつろぐ4人の中で、ハワードが唐突にレナードへ古い話を切り出します。

Howard: You and I made a pact that if either of us ever got a hot girlfriend, that person would have his girlfriend hook the other guy up with one of her girlfriends.
(お前と俺で約束したよな、どっちかにいい彼女ができたら、その彼女に友達を紹介してもらうって。)

Leonard: Yeah, I don’t remember that.
(いや、そんなの覚えてないけど。)

TBBT Season3 Episode5 (The Creepy Candy Coating Corollary)

You and I made a pact that… は、「僕と君はこういう約束をしたよね」と、過去の取り決めを持ち出して相手に思い出させる切り出し方です。ここから条件節(if節)で約束の中身を続けることで、聞き手に有無を言わさず状況を説明する形になっています。

対するレナードの Yeah, I don’t remember that. は、都合の悪い約束をとぼけてかわす定番の返しです。この後、シェルドンが正確な日付を挙げて記憶を正すという一幕を挟みつつ、ハワードは続けて食い下がります。

拘束力を否定する切り返しと、渋々応じる返事

アパートでのやりとりの続きで、レナードはこう返します。

Leonard: Howard, you can’t hold me to that.
(ハワード、それを僕に守らせるのは無理があるよ。)

TBBT Season3 Episode5 (The Creepy Candy Coating Corollary)

You can’t hold me to that. は、「それを根拠に僕を縛ることはできない」と、約束そのものの拘束力を否定して逃げようとする言い方です。hold someone to somethingで「(約束・発言など)を根拠に人に義務を果たさせる」という意味になり、それをcan’tで打ち消すことで、義務からの解放を主張しています。

場面は大学のカフェテリアに移り、それでもハワードは食い下がります。

Howard: Leonard, a pact is a pact. You have to get Penny to fix me up.
(レナード、約束は約束だろ。ペニーに頼んで俺を誰かと引き合わせてもらえよ。)

TBBT Season3 Episode5 (The Creepy Candy Coating Corollary)

A pact is a pact. は、「約束は約束だ」と有無を言わせず履行を迫る決まり文句です。理由も条件も挟まず、事実だけを述べる短い文の強さが、相手に反論の余地を与えません。

ラージの援護もあり、レナードはついに折れます。

Leonard: Fine. I’ll ask if she has a friend for you.
(わかったよ。彼女に友達がいないか聞いてみる。)

TBBT Season3 Episode5 (The Creepy Candy Coating Corollary)

Fine. I’ll ask if she has a friend for you. のように、Fine.のひとことで折れてから条件付きで応じる返し方も、日常会話でよく使う型です。

まとめ|昔の約束の持ち出し方にも、かわし方にも型がある

You and I made a pact that…、A pact is a pact.のように約束を持ち出して迫る言い方がある一方で、I don’t remember that.やYou can’t hold me to that.のようにかわそうとする言い方も対になって描かれています。最後にFine.で折れる流れまで押さえておくと、頼みごとをめぐる会話の引き出しが広がります。

次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。

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