海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン3 第5話に登場する、家族トークで張り合う切り返し方です。初デート中のハワードとバーナデットが、母親にまつわるエピソードを一つずつ持ち出して張り合ううちに、少しずつ打ち解けていく場面には、比較級を使った切り返しと、質問で相手のエピソードを引き出す話し方が詰まっています。
「Not as crazy as my mother makes me.」のような返しから見ていきます。
「もっと上」を持ち出して張り合う切り返し方
レストランでの食事中、母からの電話をきっかけに、2人の会話は母親トークへと移ります。
Bernadette: I know how you feel. My mother makes me crazy.
(その気持ち、わかるわ。うちの母、ほんとイライラさせられるの。)Howard: Not as crazy as my mother makes me.
(俺の母ほどじゃないだろうけどな。)Bernadette: Oh, yeah? Does your mother call you every day at work to see if you’ve had a healthy lunch?
(あら、そう?お母さん、ちゃんとしたお昼を食べたか毎日職場に電話してくる?)TBBT Season3 Episode5 (The Creepy Candy Coating Corollary)
Not as crazy as my mother makes me. は、「俺の母ほどじゃないけどな」と、相手の話に「もっと上」の話をぶつけて張り合う切り返し方です。not as ~ asという比較級を使うことで、相手の話を否定せずに一段上乗せする形になっています。
続くバーナデットの Does your mother call you every day at work to see if you’ve had a healthy lunch? のように、質問の形で自分のエピソードを差し出しながら、相手にも似たような話を引き出す聞き方も見どころです。
質問に輪をかけて返す話法と、自虐オチの締め方
ハワードは、バーナデットの質問にさらに輪をかけた返答で応じます。
Howard: My mother calls me at work to see if I had a healthy bowel movement.
(うちの母は、ちゃんと便通があったか職場に電話してくるよ。)Bernadette: Okay, well, does she lay out your clothes for you in the morning like you’re nine years old?
(オーケー、じゃあ、9歳児みたいに毎朝服を用意してくれたりする?)TBBT Season3 Episode5 (The Creepy Candy Coating Corollary)
My mother calls me at work to see if I had a healthy bowel movement. のように、相手の質問と同じ型を使いながら、内容をさらに強めて返す話法が、この会話のテンポを作っています。バーナデットもまた同じ型の質問を重ね、張り合いは続いていきます。
その後、ハワードの母との同居について尋ねられたバーナデットは、次のひとことで話を締めます。
Bernadette: No. That’s the sad part.
(いいえ。それが悲しいところなの。)TBBT Season3 Episode5 (The Creepy Candy Coating Corollary)
That’s the sad part. は、「それが悲しいところなの」と、自虐的に落ちをつけて話を締める一言です。深刻な語調ではなく、あっさりと言い切ることで笑いに変える言い方は、日常会話の締めくくりにも応用できます。
まとめ|家族トークの張り合い方にも型がある
Not as crazy as my mother makes me.のような比較級での切り返し、Does your mother…?のような質問での誘導、そしてThat’s the sad part.のような自虐オチ。母親トークで張り合いながら打ち解けていく2人のやりとりからは、雑談を弾ませる話法がいくつも見えてきます。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
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