海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン10 第18話から、二つの申し出のどちらを受けるか決めるときの英語を取り上げます。住む場所を探していたラージのもとに、ハワードとレナードからそれぞれ電話で住まいの申し出が届き、ラージは両方とやり取りしながら行き先を選んでいきます。
申し出を受けたときの第一声から、比べていることの打ち明け方、もう一方を断る一言まで、順に見ていきます。
「if you need ~」で始まる住まいの申し出
最初にラージの電話に出てくるのはハワードです。
Howard: Hey, uh, so we’ve been talking, and if you need a place to stay, we’d be happy to fix up the garage for you.
(なあ、えっと、俺たちで話したんだけどさ、住む所が要るなら、喜んでガレージを住めるようにしてやるよ。)Raj: That would be amazing.
(それは最高だよ。)TBBT Season10 Episode18
if you need a place to stay は「住む所が必要なら」と条件を先に置く申し出の形で、相手に選ぶ余地を残します。we’d be happy to ~ は「喜んで〜する」で、好意から言っていることを添える働きがあります。ハワードはこの後、I know it’s not ideal, but ~(理想的ではないけれど)とガレージの欠点を先に認めてから、良いところを挙げています。受ける側の That would be amazing. は、仮定の would を使って「そうなったら最高だ」と喜ぶ一言です。
続いて、レナードからも電話が入ります。
Leonard: You know, we have the extra bedroom, and if you need it, it’s yours.
(ほら、うちには空いてる寝室があるし、必要なら君のものだよ。)Raj: Oh, my God, that’s so generous.
(うわあ、なんて気前がいいんだ。)Leonard: It’s the least we can do.
(これくらい当然だよ。)TBBT Season10 Episode18
it’s yours は「あなたのものだ」と言い切って、遠慮なく使ってよいと伝える申し出です。It’s the least we can do. は「せめてこれくらいは」という謙遜で、恩に着せない返し方になっています。
「to be honest」で比べていることを打ち明ける
ラージが二人に質問を重ねるうちに、ハワードがその理由を尋ねます。
Raj: Well, to be honest, Leonard’s on the other line, and he offered me their spare bedroom.
(まあ、正直に言うと、別の電話にレナードがいてさ、あっちの空いてる寝室を使っていいって言ってくれたんだ。)Howard: Great. Go live there.
(よかったな。そっちに住めよ。)TBBT Season10 Episode18
to be honest は、言いにくいことを明かす前に置く前置きです。ここでは、もう一方からも申し出を受けていると正直に伝える働きをしています。on the other line は「別の電話に出ている」という意味です。
ラージが、ガレージを楽しそうに話してくれたのにと返すと、ハワードは I just didn’t want you to feel bad about it.(気まずい思いをさせたくなかっただけ)と明かします。電話より前の場面では、レナードもハワードが先に申し出てくれることを期待していると冗談めかして話しており、申し出の言葉と本心のずれが笑いになっています。
最後はレナード側の電話口に出たペニーが you want to live here or not? と答えを迫り、ラージは Yes, please. と応じます。~ or not? は迷っている相手に決断を求める聞き方です。
「I appreciate it, but」でもう一方を断る
後の場面で、レナードとペニーの部屋を出ていたラージに、二人はハワードとバーナデットの家の居間で、戻ってきてほしいと伝えます。その場でハワードもラージに声をかけます。
Howard: If you ever want to change things up, you’re always welcome here.
(気分を変えたくなったら、いつでもここに来ていいからな。)TBBT Season10 Episode18
Raj: I appreciate it, but I think staying with Leonard and Penny makes more sense for everyone.
(ありがとう。でも、レナードとペニーのところにいるほうが、みんなにとっていいと思うんだ。)Penny: Then it’s settled.
(じゃあ、決まりね。)TBBT Season10 Episode18
ハワードの you’re always welcome here は、今すぐでなくても、いつでも来てよいと扉を開けておく言い方です。
I appreciate it, but ~ は感謝を先に置いてから断る形です。理由を makes more sense for everyone(みんなにとって筋が通る)と全員の都合に置くことで、選ばなかった側の好意を否定せずに済んでいます。Then it’s settled. は話をまとめる一言です。ラージはこの後、it’s only temporary(あくまで一時的)と付け加えており、迎える側の負担を気遣う言葉として読み取れます。
まとめ|感謝を添えて一つを選ぶ
今回は、if you need it, it’s yours という申し出、to be honest で比べていることを打ち明ける言い方、I appreciate it, but で一方を断る言い方を見てきました。感謝と理由を添えると、選ばなかった相手との関係も保ちやすくなります。
二つの申し出の間で揺れるラージのやり取りは、場面とあわせて観ると言葉と本心の温度差まで見えてきます。
この回のほかのコラムやフレーズ記事でも、住まいや気持ちをめぐる会話の英語を取り上げています。


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