海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン11 第13話から、夢中になれるものを探すときの会話を取り上げます。取り組みたい研究テーマが見つからないシェルドンに、エイミーとペニーがそれぞれの言葉で向き合います。
行き詰まりの打ち明け方から、励まし方、そして原点を問う質問まで。excitedとexcitesの使い分けにも触れながら、順番に見ていきます。
行き詰まりを打ち明け、励ます英語
エイミーと二人きりの場面で、シェルドンは打ち明け話を始めます。レナードを責めたのは、自分が何の研究もしていないことを隠すためだった、というものです。
Sheldon: The truth is I have nothing of interest to pursue.
(実のところ、僕には追究すべき興味深いテーマが何もないのだ。)Amy: Well, maybe this is the perfect opportunity to take some time for yourself and refocus. I’m sure you’ll find something you’re excited about.
(そうね、これは自分のための時間を取って、目標を定め直す絶好の機会かもしれないわ。きっと夢中になれるものが見つかるわよ。)Sheldon: Thank you, Amy. I don’t know what I’d do without you.
(ありがとう、エイミー。君がいなかったら、僕はどうしていいかわからない。)TBBT Season11 Episode13
The truth is ~ は「実は〜」と、言いにくいことを切り出す前置きです。nothing of interest to pursue は「追いかける価値のある興味の対象がない」という、少し硬い言い回しになっています。
エイミーの take some time for yourself は「自分のための時間を取る」、refocus は「焦点を合わせ直す」。立ち止まることを前向きに言い換える励まし方です。
続く something you’re excited about では、excitedの主語が人(you)になっています。これに対し、物を主語にして「人をわくわくさせる」と言うときはexciteやexcitingを使います。この違いが、次の場面でそのまま出てきます。
「in the first place」と「rebound」で原点を問う
別の場面で、ピザを持ってきたペニーと二人きりのシェルドンが、同じ悩みを口にします。
Sheldon: I just wish I could find something that excites me.
(僕をわくわくさせる何かが見つかればいいのだが。)Penny: You do understand that crust doesn’t normally come with cheese in it? Okay, all right, look. What got you excited about dark matter in the first place?
(クラストにチーズが入ってるのって普通じゃないってわかってる?よし、わかった、ねえ。そもそも暗黒物質の何にワクワクしたの?)TBBT Season11 Episode13
ここではsomethingが主語なので、excites me の形になっています。ペニーの What got you excited about ~? は「何がきっかけで〜に夢中になったの?」、in the first place は「そもそも」と原点に立ち返らせる一言です。
シェルドンは、長く取り組んでいたひも理論を離れたとき、周りで暗黒物質が話題になっていたので give that a whirl(ちょっと試してみる)と思った、と答えます。それを聞いたペニーの一言が、話の流れを変えます。
Penny: So it’s your rebound science?
(じゃあ、それってあなたの「リバウンド科学」ってこと?)Sheldon: What’s that?
(それは何だ?)Penny: Well, not the science you spend the rest of your life with, but the one you use to make yourself feel pretty again.
(だから、残りの人生を一緒に過ごす科学じゃなくて、自分をまたきれいだと思えるようにするために使う科学のこと。)Sheldon: Well, if I’m being honest, I never forgot about string theory. It’s remarkable.
(まあ、正直に言えば、ひも理論のことを忘れたことはない。あれは素晴らしい。)TBBT Season11 Episode13
rebound は恋愛の文脈で、失恋の直後に気持ちを埋め合わせるための相手や恋を指すことがある語です。ペニーはこの語義を研究テーマに当てはめ、暗黒物質は本命ではなく、ひも理論から離れた後のつなぎだったのでは、と言い当てています。
これを受けたシェルドンの I never forgot about ~ は、「〜のことはずっと頭にあった」と本心を認める言い方です。ペニーがひも理論は間違っているのではと返すと、シェルドンは But it’s so elegant. と反論し、まだ思い入れがあることが分かります。
まとめ|原点を問うと本音が見えてくる
今回は、The truth is ~での打ち明け、take some time for yourself and refocusの励まし、excitedとexcitesの使い分け、in the first placeとreboundで原点を問う流れを見てきました。夢中になれるものの話を英語でするとき、そのまま使える言い回しがそろっています。
ピザを挟んだ何気ない会話から本音が出てくるところに、この二人らしさが表れています。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の会話がより立体的に見えてきます。


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