海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回取り上げるのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン9 第10話に登場する、モノと人を後の誰かに説明するときの英語です。シェルドンが後の自分に宛てて、部屋にあるものと隣にいる親友を、同じThis isの型で順番に紹介していきます。
初対面の相手に部屋を案内するときや、引き継ぎで持ち物を説明するときにも役立つ組み立てです。名前、機能、望ましい状態の順に積み上げる説明の型を、場面と一緒に見ていきましょう。
「this is a thermostat.」名前・機能・設定の順に説明する型
アパートのリビングで、シェルドンが後の自分に宛てた説明を始めます。まずは壁の温度調節器からです。
Sheldon: Dear Crazy Future Sheldon, this is a thermostat. It controls the temperature of the apartment. The ideal setting is 72 degrees.
(親愛なるおかしな未来のシェルドンへ。これはサーモスタットだ。アパートの温度を調節する装置だよ。理想の設定は72度だ。)TBBT Season9 Episode10
説明は3つの文で組み立てられています。This is a thermostat. で対象の名前を示し、It controls ~(〜を調節する)で機能を述べ、The ideal setting is ~(理想の設定は〜)で望ましい状態を付け加える流れです。
この順序は、家電や道具の使い方を人に引き継ぐ場面でそのまま使えます。This is the coffee maker. It makes two cups at a time. のように名前から機能へと進めば、聞き手は迷わずついてこられます。
ちなみに72 degreesは華氏の温度で、摂氏に直すとおよそ22度です。アメリカのドラマでは温度がたいてい華氏で語られるため、この感覚を知っておくと数字がつかみやすくなります。
説明が続くなか、そばで作業していたレナードが口を挟みます。
Leonard: Hey, can we please get back to work?
(ねえ、頼むから仕事に戻らないか?)TBBT Season9 Episode10
Can we please get back to work? は、脱線した相手を本題へ引き戻す言い方です。疑問文の中にpleaseを挟むと、丁寧さと同時に「いい加減にして」という切実さもにじみます。
get back to ~(〜に戻る)は、会議で話を本筋へ戻すときにも登場する定番です。
「This is Leonard.」同じ型で人を紹介する
レナードに促されても、シェルドンの説明は止まりません。今度はその矛先が、隣にいる本人へ向かいます。
Sheldon: This is Leonard. He’s your best friend in the world.
(これはレナード。世界でいちばんの親友だ。)Leonard: All right, just stop. This is ridiculous.
(わかったから、もうやめてくれ。ばかばかしいよ。)TBBT Season9 Episode10
面白いのは、温度調節器に使ったThis isを、そのまま人にも当てはめている点です。This is X. He’s your ~. は人を紹介する基本の型で、This is Leonard, my roommate. のように幅広く使えます。
モノの説明と同じ調子で親友を紹介してしまうところに、シェルドンらしい生真面目さが表れています。
Sheldon: Sometimes he gets cranky, but you can trust him with your life. And he does more things for you than I can even begin to list.
(時々不機嫌になるけれど、命を預けられる相手だ。それに、数え上げ始めることすらできないほど多くのことをしてくれている。)Leonard: Thank you.
(ありがとう。)TBBT Season9 Episode10
Sometimes he gets cranky, but ~ は、短所を先に置いて長所で受ける言い方です。butの後ろに本題の褒め言葉が来るため、紹介全体の印象は明るくまとまります。
trust A with B は「AにBを預けて信頼する」という形で、trust him with your lifeなら「彼に命を預けられる」。more ~ than I can even begin to list(数え上げ始めることすらできないほど)という誇張も、感謝の大きさを伝えるのに便利な言い回しです。
やめてくれと言っていたレナードが、最後にThank you.と受けるのがこの場面のオチです。短所込みの紹介が、いちばんの褒め言葉になっているのが分かります。
まとめ|This is の型で説明を組み立てる
今回は、This is X. It controls ~. でモノを説明する型と、This is X. He’s your ~. で人を紹介する型を見てきました。同じThis isから始めるだけで、モノにも人にも説明が組み立てられます。
身の回りのものをThis isの型で言ってみると、すぐ手に馴染みます。次回も『ビッグバン★セオリー』と一緒に英語を学んでいきましょう。
同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。


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