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『ビッグバン★セオリー』シーズン7第24話「The Status Quo Combustion」は、レナードとペニーの婚約をきっかけに、身の回りの環境が次々と変わっていく回です。同居のかたち、行きつけの店、大学での研究テーマと、シェルドンにとって当たり前だったものが次々と揺らぎ、その反応が物語の軸になります。
この記事では、変化を拒もうとするシェルドンの言葉と、それを受け止めようとする周囲の言葉の違いに注目しながら、作中のフレーズを紹介します。
あらすじ(ネタバレなし)
『ビッグバン★セオリー』シーズン7第24話では、レナードとペニーの婚約が発表され、これまでの生活が少しずつ変わり始めます。
レナードから同居の相談を切り出されたシェルドンは強く動揺し、行きつけの漫画店の火事や大学での研究テーマの件も重なって、追い詰められていきます。エイミーやスチュアート、ハワードたちがそれぞれの立場でシェルドンに接する中、物語は思いがけない方向へ進んでいきます。
身の回りの変化を拒もうとするシェルドンと、それぞれの立場から寄り添おうとする友人たちの言葉を比べると、台詞が物語を動かす仕組みが見えます。
結末の核心には触れず、変化と向き合う登場人物たちの言葉に絞って紹介します。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. get back on one’s feet
再起する、立ち直る
Sheldon: I’m helping you get back on your feet.
(君が立ち直るのを手伝うよ。)
get back on one’s feet は「再起する、立ち直る」という意味を基本に、困難な状況から回復する様子を表す表現です。火事で店を失ったスチュアートに対して、シェルドンが不器用な言い方ながらも支援を申し出る場面で使われています。自分自身も変化に振り回されている最中に、他人を助けようとするシェルドンらしい行動です。
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2. on top of that
その上、おまけに
Sheldon: Yeah, and on top of that, Leonard has the audacity to suggest that now that he and Penny are engaged, he may not want to live with me any more.
(そうだ、おまけにレナードときたら、ペニーと婚約したからもう僕とは暮らしたくないかもしれない、などと言い出す厚かましさだ。)
on top of that は「その上、おまけに」という意味を基本に、すでに述べた不満に別の不満を重ねて追加する表現です。大学で研究テーマの変更を認められなかった直後、シェルドンがエイミーに対してレナードの同居提案への不満を重ねて訴える場面で使われています。不満が積み重なっていく様子が、この一言によく表れています。
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3. storm off
その場から離れる
Amy: He was, but he stormed off and now he isn’t answering his phone.
(一緒だったの。でも怒って飛び出して行っちゃって、今は電話にも出ないのよ。)
storm off は「怒ってその場を立ち去る」という意味を基本に、感情的になって突然その場を離れる様子を表す表現です。同居の話に腹を立てたシェルドンが連絡もなく姿を消したことを、心配したエイミーがレナードたちに伝える場面で使われています。
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4. take something the wrong way
深読み
Howard: Don’t take this the wrong way, but did you do this for the insurance money?
(悪く取らないでほしいんだけどさ、これって保険金目当てでやったのか?)
take something the wrong way は「悪い意味に受け取る」という意味を基本に、相手の発言を誤解して不快に感じることを表す表現です。火事に見舞われたスチュアートに対して、ハワードが不躾な疑いを口にする前置きとして使っています。デリカシーのないハワードらしい発言です。
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5. that ship has sailed
もう手遅れだ、時すでに遅し
Sheldon: Good, because not only has that ship sailed, if it hit an iceberg, countless men would perish.
(それはよかった。なにしろその船はとっくに出航済みだし、もし氷山にぶつかったら無数の男が命を落とすことになるからね。)
that ship has sailed は「もう手遅れだ、時すでに遅し」という意味を基本に、機会がすでに過ぎ去ったことを表す表現です。ペニーの純潔を心配しているのかとレナードに尋ねたシェルドンが、その心配はとっくに無用だと皮肉たっぷりに返す場面で使われています。
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6. end up
結局〜になる
Leonard: You’ve seen Freaky Friday, sometimes little kids end up in big person bodies.
(『フリーキー・フライデー』を観ただろう、時々小さな子どもが大人の体になってしまうことだってあるんだ。)
end up は「結局〜になる」という意味を基本に、思いがけない結果にたどり着く様子を表す表現です。シェルドンを一人旅させることに不安を見せるレナードが、ペニーの「彼はもう大人だ」という言葉に対して、映画を例えに反論する場面で使われています。
7. take care of
世話をする、面倒を見る
Penny: He can take care of himself.
(シェルドンなら自分のことは自分でできるわ。)
take care of は「面倒を見る」という意味を基本に、自分自身や他人の身の回りを管理する行為を表す表現です。スマホの位置情報でシェルドンを追いかけようとするレナードに対して、ペニーが彼を子ども扱いしすぎないよう軽く釘を刺す場面で使われています。
8. work out
うまくいく、解決する
Amy: You know, this might work out for the best.
(ねえ、これって結果的にはいいことになるかもしれないよ。)
work out は「結果的にうまくいく」という意味を基本に、一見悪い状況が最終的に良い方向へ向かう様子を表す表現です。レナードと同居できなくなって落ち込むシェルドンに対して、エイミーが前向きな見方を示そうとする場面で使われています。
9. think about
〜について考える
Leonard: We just started to think about this.
(まだ考え始めたばかりなんだ。)
think about は「〜について考える」という意味を基本に、ある事柄について検討を始めている状態を表す表現です。同居の変更について問い詰めるシェルドンに対して、レナードがまだ具体的な計画が固まっていないことを伝える場面で使われています。
10. move on
次の段階へ進む、区切りをつける
Sheldon: I’m writing an appeal to the Faculty Senate, so that I can move on from string theory.
(弦理論から次の段階へ進めるように、教授会への嘆願書を書いているところなんだ。)
move on は「次の段階へ進む」という意味を基本に、一つの区切りをつけて先へ向かう様子を表す表現です。大学に研究テーマの変更を拒まれたシェルドンが、それでもあきらめずに交渉を続けようとする場面で使われています。皮肉にも、この回のシェルドンは自分の望む変化は求める一方、周囲から起こる変化には強く抵抗します。
このエピソードの英語学習ポイント
この回の学習ポイントは、身の回りの変化にどう反応するかによって、登場人物の言葉遣いが大きく変わることです。シェルドンは on top of that や that ship has sailed のように、不満や皮肉を積み重ねる言い方を重ね、追い詰められていく様子が言葉の量からも伝わります。
フレーズ10選のうち、storm off や get back on one’s feet は行動の変化を表す言葉で、work out や think about this は状況を受け止めようとする言葉です。誰がどちらのタイプの表現を使っているかを追うと、変化への向き合い方の違いが見えてきます。
視聴時には、エイミーがシェルドンをなだめようとする場面と、レナードが同居の相談を切り出す場面を聞き比べると、同じ「変化を伝える」場面でも言葉の選び方に差があることが分かります。スチュアートの店で交わされる take something the wrong way のようなやり取りにも、それぞれが抱える事情を気遣う言い方が表れています。
この回はシェルドンだけでなく、ハワードとバーナデット、スチュアートなど複数の登場人物が同時に変化に直面します。誰の変化が誰の言葉に影響しているかを意識しながら聞くと、一つの出来事が周囲に波及していく様子がつかみやすくなります。
物語の終盤、レナードはシェルドンに「I’m gonna miss you.」と声をかけます。それまで変化に抵抗し続けたシェルドンとのやり取りの締めくくりとして、飾らない一言が使われている点も、この回の言葉選びの特徴です。
キャラクター別|英語の特徴
シェルドン|不満を積み重ねて訴える
この回のシェルドンは、大学の方針転換や漫画店の火事など、次々と重なる変化に対して不満を積み重ねていく場面が続きます。友人に同居の変更を切り出された直後、シェルドンの発話には「Everything is changing and I hate it.」という一文があり、感情をそのまま言葉にする珍しい瞬間が表れています。
物語の終盤、シェルドンは「I need to get away and think.」と静かに告げます。それまでの激しい言い方から一転し、落ち着いた短い一言に切り替わる変化が、この場面の印象を決めています。
スチュアート|自分の不運を淡々と語る
スチュアートの発話で目立つのは、深刻な状況を淡々と語る乾いた言い方です。漫画店が火事に遭った経緯を尋ねられたスチュアートの発話には「My life is kind of falling apart right now.」という一文があり、大げさに嘆くのではなく静かに現状を認める姿勢が表れています。
保険金目当てではないかとハワードに疑われた場面でも、スチュアートは深く動じることなく受け答えを続けます。次々と災難に見舞われながらも取り乱さない態度が、この回のコミカルな部分を支えています。
エイミー|相手の不満を具体的に言葉にする
エイミーの発話で目立つのは、相手の不満を代わりに具体的な言葉にして示す言い方です。同居の件で腹を立てるシェルドンに対して、エイミーの発話には「You hate the sound of all those keys on his key chain.」という一文があり、日頃の小さな不満を一つずつ挙げてなだめようとする様子が表れています。
シェルドンの気持ちを軽くしようとするエイミーの言葉は、必ずしもうまくいくとは限りません。それでも相手の立場に寄り添おうとする姿勢が、このやり取り全体から伝わってきます。エイミー自身も同居を提案して断られるなど、この回では変化を持ちかける側にも回っており、なだめる言葉と踏み込む言葉の両方を使い分けている点も見どころです。
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