「I just want to make sure you’ve thought this through」に見る、押し切ろうとする相手に再考を促す英語|『ビッグバン★セオリー』S09E18で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「I just want to make sure you've thought this through」に見る、押し切ろうとする相手に再考を促す英語|『ビッグバン★セオリー』S09E18で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン9 第18話から、押し切ろうとする相手に再考を促す英語を取り上げます。発明の取り分をめぐる取り決めを、仲間との合意ひとつで進めようとするハワードに、バーナデットが待ったをかける場面が舞台です。

止めるでも命令するでもなく、問いの形で考え直す余地をつくる言い方が続きます。ふたりのやり取りを、順を追って見ていきましょう。

目次

「So, you’re just gonna ~?」疑問の形で立ち止まらせる

場面はアパートです。シェルドンが用意した契約書に、ハワードがその場で署名する流れになっています。そこにバーナデットが口を挟みます。

Bernadette: So, you’re just gonna sign this without having a lawyer look at it?
(それで、弁護士に見せもしないで、これに署名しちゃうつもり?)

Sheldon: Excuse me. I’ve been drafting contracts since kindergarten. Didn’t need a lawyer to get me out of finger painting. Don’t need one now.
(失礼だな。僕は幼稚園の頃から契約書を作ってきたんだ。指絵の具から逃れるのに弁護士は要らなかった。今も要らないよ。)

TBBT Season9 Episode18

So, you’re just gonna ~? は、疑問文の形で懸念を伝える切り出しです。just(そのまま)が「確認もせずに?」という引っかかりを支えています。

堂々たる切り返しを受けても、バーナデットは I know, but…(分かってるわ、でも…)と言いよどみながら引き下がりません。周りではエイミーが to be fair(公平に言えば)と短い補足を差し挟んでおり、異論をひとこと添える前置きの実例になっています。

「make sure you’ve thought this through」考え抜いたかを確かめる

バーナデットは、署名したいならどうぞ、と If you want to ~, go ahead. の形で突き放します。その温度を感じ取ったハワードは、廊下での話し合いを持ちかけました。そこでの問いに、バーナデットが目的を明かします。

Bernadette: I just want to make sure you’ve thought this through.
(ちゃんと考え抜いたのか、確かめておきたいだけよ。)

Howard: What’s to think about? We have an invention and want to move forward.
(考えることなんてあるか?発明があって、前に進めたいだけだろ。)

Bernadette: Howie, you’re about to form a legal partnership with Sheldon Cooper.
(ハウィー、あなたは今まさに、シェルドン・クーパーと法的な共同事業を始めようとしてるのよ。)

TBBT Season9 Episode18

make sure you’ve thought this through の think ~ through は「最後まで考え抜く」、make sure (that) ~ は「〜だと確かめる」です。この組み合わせが、止めたいのではなく確かめたいだけ、という立ち位置をつくっています。

ハワードの What’s to think about? は「考えることなんてあるか?」と押し返す反語です。対するバーナデットは you’re about to ~(いままさに〜しようとしている)を使い、相手が誰なのかという事実だけを静かに指し示します。

「I’m not worried about you. I’m worried about me.」心配の向きをずらす

この指摘に、ハワードは、そんなふうに冷静に的確な指摘をするなら話したくなくなる、と冗談めかして白旗を上げます。そのうえで It’s sweet that you’re worried about me(心配してくれるのは嬉しい)と受け止め、I can take care of myself.(自分の面倒は自分で見られる)と続けました。

Bernadette: I’m not worried about you. I’m worried about me. I don’t want to go through this pregnancy listening to you complain about Sheldon driving you crazy more than you already do.
(あなたの心配をしてるんじゃないの。自分の心配をしてるの。妊娠している間じゅう、シェルドンに振り回されてるっていうあなたの愚痴を、ただでさえ多いのに今より増やして聞きたくないのよ。)

TBBT Season9 Episode18

I’m not worried about you. I’m worried about me. は、not A, B の対比で心配の対象をずらす一言です。あなたのため、という建前ではなく、自分の実感を理由として差し出しています。

ハワードの受け答え Here we go with ~ again(また〜が始まった)には、鉄壁の理屈に押される気配がにじみます。バーナデットはさらに、前にも一緒に働いてうまくいかなかった経緯を挙げ、今度はなぜ違うのかと問いかけました。

まとめ|再考を促す英語は問いの形をしている

今回は、So, you’re just gonna ~? の切り出しから、make sure you’ve thought this through、I’m not worried about you. I’m worried about me. まで、再考を促す英語を見てきました。

命令ではなく問いで立ち止まらせる運びが、この夫婦のやり取りから読み取れます。続きは本編を観ながら味わっていきましょう。

場面全体の流れは、同じエピソードのまとめ記事やフレーズ記事からも追えます。

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