海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン10 第16話の冒頭から、勝負の行方を予想し合うときの英語を取り上げます。アパートでは、ラージの息止めと物理のおもちゃの回転のどちらが長く続くかを、仲間たちが見守っています。
「できる」と応援する声と「無理だ」と言い切る声が、短い台詞で交互に飛び交うのがこの場面です。予想を口に出すときの表現を、場面の順に見ていきます。
「There’s no way」と「not gonna make it」で無理だと言い切る
アパートで、ハワードとレナードがラージに声をかける中、シェルドンは結果を言い切ります。
Howard: Go. Come on, Raj.
(いけ。頑張れ、ラージ。)Leonard: You can do this.
(君ならできるよ。)Sheldon: There’s no way.
(ありえない。)TBBT Season10 Episode16
There’s no way. は「絶対に無理だ」「ありえない」と、可能性をきっぱり否定する言い方です。There’s no way he can do it.のように後ろに文を続けることもできますが、ここでは一言で言い切っています。一方の Come on や You can do this. は、挑戦しているラージ本人に向けた応援の言葉です。
やって来たペニーが何が起きているのかを尋ね、レナードがおもちゃの説明をした後、ハワードが続けます。
Howard: We’re betting to see if Koothrappali can hold his breath longer than the disk can spin.
(クースラパリが、あの円盤が回ってるより長く息を止めていられるか賭けてるのさ。)TBBT Season10 Episode16
see if ~ は「〜かどうか確かめる」という意味で、まだ結果の出ていない勝負の中身を説明するのに便利な形です。やり取りが続いた後、ペニーも加わります。
Penny: Okay, I want in. Ten bucks says I’ll lose interest before that thing stops spinning.
(よし、私も乗る。あれが止まる前に私が飽きちゃう方に10ドルね。)TBBT Season10 Episode16
I want in. は「私も混ぜて」と参加を申し出る口語で、Ten bucks says ~ は「〜の方に10ドル」と予想を賭けの形で言う言い回しです。ペニーは自分が飽きる方に賭けていて、本気の予想というより冗談として読み取れます。
エイミーとの短いやり取りを挟み、レナードがHow ya doing?(大丈夫?)と声をかけた後、シェルドンとハワードの予想がぶつかります。
Sheldon: He’s not gonna make it.
(彼は持ちこたえられない。)Howard: Yes, he is.
(いや、いけるさ。)TBBT Season10 Episode16
make it は「最後までやり切る」「間に合う」という意味の口語表現です。be gonna と組み合わせたHe’s not gonna make it.は、目の前の様子から「このままだと無理だ」と見通しを述べる形になっています。
「Yes, he is.」で言い返し、「It’s slowing down.」で経過を伝える
ハワードの Yes, he is. は、Yes, he is gonna make it.の後半を省いた形です。相手の文のbe動詞だけを繰り返して否定を打ち消すため、短くても反論の意図がはっきり伝わります。日本語の「いや、いける」に近い返し方と言えます。
この後、ペニーが回転時間をつい尋ねてしまうと、ハワードが告げ、予想の応酬がもう一度繰り返されます。
Howard: Ha, you’re interested. You’re out ten bucks.
(はは、興味持ったな。10ドルの負けだ。)Sheldon: It’s slowing down.
(回転が落ちてきている。)Leonard: Dig deep, like when we bet you couldn’t fit into Howard’s pants.
(踏ん張れ、ハワードのズボンは入らないって僕らが賭けたときみたいにさ。)Sheldon: He’s not gonna make it.
(彼は持ちこたえられない。)Leonard: Yes, he is.
(いや、いけるよ。)TBBT Season10 Episode16
be out + 金額 は「〜を損する」という意味で、You’re out ten bucks.はペニーの負けを告げる一言です。シェルドンの It’s slowing down. は現在進行形で、目の前で起きている変化をそのまま伝える実況の形になっています。
レナードの Dig deep は「(力を)奥から振り絞れ」と、ここ一番での踏ん張りを促す励ましです。続く応酬では、レナードがハワードと同じYes, he is.で言い返しているのが分かります。最後はラージの一言で場面が締めくくられます。
| 立場 | 表現 | 働き |
|---|---|---|
| 無理だと見る | There’s no way. / He’s not gonna make it. | 可能性の否定・見通し |
| いけると見る | Yes, he is. | 省略を使った反論 |
| 経過を伝える | It’s slowing down. | 現在進行形の実況 |
| 挑戦者に向けて | Come on / You can do this. / Dig deep | 応援 |
まとめ|無理だと言い切る声と、いけると返す声
There’s no wayとHe’s not gonna make itで無理だと言い切り、Yes, he is.の一言で言い返し、It’s slowing down.で経過を伝える流れを見てきました。この組み合わせを押さえておくと、スポーツ観戦やちょっとした勝負の場面で会話に加わりやすくなります。
次回も『ビッグバン★セオリー』と一緒に、英語の言い回しを楽しんでいきましょう。
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