「There’s got to be a smarter way of removing it.」に見る、行き詰まったときに次の手を出す言い方|『ビッグバン★セオリー』S09E03で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「There's got to be a smarter way of removing it.」に見る、行き詰まったときに次の手を出す言い方|『ビッグバン★セオリー』S09E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン9 第3話に登場する、行き詰まったときに次の手を出す言い方です。メキシコの路上で、車のホイールのナット(ラグナット)がどうしても外れず、四人があの手この手を試す場面を追いかけます。

うまくいかないとき、その場をどう立て直すか。別の手があるはずだと宣言し、根拠を聞き合い、見込みを語って小さく試す。一連の流れがそのまま英語の教材になる場面です。

目次

「There’s got to be ~」で次の手の存在を宣言する

外れないナットを前に、まずラージが方向転換を促します。

Raj: There’s got to be a smarter way of removing it.
(もっと賢い外し方があるはずだよ。)
Leonard: Yeah, this is nothing more than a physics problem.
(ああ、こんなのただの物理の問題にすぎないよ。)

TBBT Season9 Episode03

There’s got to be ~ は「〜があるはずだ」と、まだ見つかっていない選択肢の存在を先に宣言する言い方です。この got to は話し言葉でよく使われる形で、具体案がなくても、探す方向へ場の空気を切り替える働きをします。

続く nothing more than ~ は「〜以上の何ものでもない」、つまり「ただの〜にすぎない」と問題を小さく言い切る形です。大ごとに見える状況を、解ける大きさまで縮めて見せる一言と言えます。

場面が変わると、今度はレナードが、てこがうまくいっていないという見立てを口にします。ハワードがすかさず聞き返します。

Howard: What makes you say that?
(なんでそう思うんだ?)
Leonard: There’s gotta be something else we could try.
(何かほかに、試せることがあるはずだよ。)

TBBT Season9 Episode03

What makes you say that? は、what を主語に立てて「何がそう言わせるのか」、つまり相手の判断の根拠を聞き返す定型です。Why? で問い詰めるよりも当たりがやわらかく聞こえるのが持ち味です。

レナードの側は、今度は gotta と縮まった形で「あるはずだ」を繰り返しています。something else we could try は、代替案の中身が決まっていなくても場を前に進められる、便利な指し方です。

「do the trick」小さく試して、勝負の言葉で締める

台本の終盤、別の手立てを試す場面では、見込みの語り方と段取りの伝え方が続けて登場します。

Howard: Great. Couple of pinches ought to do the trick.
(よし。ふたつまみもありゃ、それで片がつくはずだぜ。)

TBBT Season9 Episode03

do the trick は「それでうまくいく」「それで用が足りる」という言い方で、ここでは ought to(〜のはずだ)と組み合わせて見込みを伝えています。作業や料理の場面で、this should do the trick の形でもよく顔を出す表現です。

Leonard: Well, let’s start small. We can always add more.
(まあ、小さく始めよう。足すのはいつでもできるから。)
Howard: You put up a good fight, lug nut, but you’ve met your match.
(いい戦いっぷりだったぜ、ラグナット。だが、ついにかなわない相手に出会ったな。)

TBBT Season9 Episode03

start small は「小さく始める」、We can always add more. の always は「あとからいつでも〜できる」と退路を確保しておく用法です。二つ合わせると、小さく試して様子を見る、という段取りの伝え方になります。

締めのハワードの一言は、ナットを対戦相手に見立てた勝負の言葉です。put up a good fight(健闘する)と meet one’s match(かなわない相手に出会う)という言い回しを物に向けることで、ただの作業を一場の決闘のように演出しているのが可笑しいところです。

まとめ|行き詰まりを動かす言葉の順番

There’s got to be a smarter way、What makes you say that?、ought to do the trick、let’s start small と、行き詰まりから次の手までの流れを言葉の側から見てきました。あるはずだと宣言し、根拠を聞き合い、小さく試す。この順番ごと覚えておくと、英語での相談や共同作業がずっと運びやすくなります。

四人が路上で知恵を絞る様子を観ながら、次の一手の言い回しを一つずつ拾ってみるのも楽しい時間です。

同じ回のまとめ記事やフレーズ記事でも、この場面の前後の英語を確認できます。

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