「drawing a conclusion after only 12 hours of data」結論を急ぐ相手に待ったをかける一言|『ビッグバン★セオリー』S10E04で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「drawing a conclusion after only 12 hours of data」結論を急ぐ相手に待ったをかける一言|『ビッグバン★セオリー』S10E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン10 第4話から、結論を急ぐ相手に待ったをかける一言を取り上げます。5週間の同居を「実験」として始めたシェルドンとエイミーが、同居して最初の朝に交わすやり取りが今回の舞台です。

「もう無理かも」と言い出した相手を、どう引き止めるか。早すぎる結論への反論から、口論を経て合意に至るまでの英語を順に見ていきます。

目次

「drawing a conclusion」で早すぎる結論に待ったをかける

同居を引き受ける前の場面で、エイミーは5週間という期限を挙げ、同居を二人の相性について collect data(データを集める)実験として考えようと持ちかけていました。

廊下で「おやすみ」と別れた後、場面は朝の部屋に移ります。入ってきたシェルドンに、エイミーは疲れ切っていると答え、同居そのものに疑問を投げかけます。

Amy: Sheldon, maybe living together is a bad idea.
(シェルドン、一緒に暮らすのはよくない考えなのかもしれないわ。)

Sheldon: Well, but what kind of scientists would we be, drawing a conclusion after only 12 hours of data?
(だが、わずか12時間のデータで結論を出すようでは、僕たちは一体どんな科学者だというのだ?)

TBBT Season10 Episode04

draw a conclusion は「結論を出す」という意味で、drawには材料から何かを「引き出す」感覚があります。そこに after only ~ を続けると、「まだ〜しか経っていないのに」と判断の早さを指摘する形になります。

What kind of ~ would we be? は「そんなことをしたら、私たちはどんな〜だというのか」と、自分たちの立場を持ち出して問い返す修辞疑問です。答えを求める質問ではなく、「科学者なら早まった判断はしないはず」という反論として働いています。

日常の場面なら、It’s too early to draw a conclusion.のように言えば、結論を急ぐ相手に待ったをかけられます。シェルドンの場合は、同居を実験と呼んだエイミーの言葉を、そのまま反論の根拠にしているのが面白いところです。

口論から「Fine.」の合意まで

やり取りはここから、互いの科学者としての資質を突き合う口論に発展します。

Sheldon: Wow. I anticipated we’d have problems, but I never thought your scientific rigour would be one of them.
(おや。問題が起きることは予想していたが、まさか君の科学的厳密さがその一つになるとは思わなかった。)

Amy: I’m sorry, are you questioning my integrity as a scientist?
(失礼、私の科学者としての誠実さを疑っているの?)

Sheldon: If the lab room disposable shoe cover fits.
(実験室の使い捨てシューズカバーが合うのならね。)

TBBT Season10 Episode04

I anticipated ~, but I never thought ~ は、予想していたことと想定外のことを並べる言い方です。台本はイギリス式綴りのrigourで、アメリカ式ではrigorと書きます。question は動詞で「疑う」を表し、are you questioning ~?で相手の真意を問いただす形です。

シェルドンの返しは実験室の道具を持ち出した皮肉で、その場にいたペニーは、これが科学ネタの diss(けなし)なのかとレナードに尋ねます。口論はさらに続きます。

Sheldon: How dare you?
(よくもそんなことを。)

Amy: Oh, you heard me. Your experimental bona fides are laughable.
(あら、聞こえたでしょう。あなたの実験面での実績なんて、お笑いぐさよ。)

TBBT Season10 Episode04

How dare you? は強い憤りを示す一言で、Oh, you heard me. は「聞こえたとおりよ」と言い直しも撤回もしない返しです。

ところが最後は、シェルドンの提案で流れが変わります。

Sheldon: Well, if you are so protective of the scientific method, perhaps we should use the next five weeks to finish what we started.
(では、それほど科学的方法を大事にするなら、次の5週間を使って、始めたことを最後までやり遂げるべきかもしれないな。)

Amy: Well, for science, maybe I will.
(ええ、科学のためなら、そうするかもしれないわ。)

Sheldon: For science, maybe you should.
(科学のためなら、そうするべきかもしれないな。)

Amy: Fine.
(いいわ。)

Sheldon: Fine.
(いいだろう。)

Amy: Good.
(結構よ。)

Sheldon: Great.
(上等だ。)

TBBT Season10 Episode04

finish what we started は「始めたことを最後までやる」という意味です。続く Fine. Good. Great. は言葉の上では賛成でも、口論の勢いのまま投げ合うことで、けんか腰の合意として響いています。

まとめ|待ったをかけて最後までやる

今回は、draw a conclusionとafter only ~で早すぎる結論に待ったをかける言い方と、口論から finish what we started、Fine.の応酬で合意に至る流れを見てきました。反論と合意の型が一続きで見られる場面です。

同居の実験を巡る短い口論にも、引き止めと歩み寄りの英語が詰まっています。二人の掛け合いを観ながら、英語の反論の組み立てを味わってみてください。

このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事も、同じ回の英語を別の切り口で扱っています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次