「Protocol dictates you wait 18 hours.」デート後、いつ電話するかというアメリカの暗黙ルール|『ビッグバン★セオリー』S02E02で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「Protocol dictates you wait 18 hours.」デート後、いつ電話するかというアメリカの暗黙ルール|『ビッグバン★セオリー』S02E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン2 第2話に登場する、デートに誘われてから電話をかけるまでの間合いという、アメリカのデート文化です。カフェテリアでレズリーがレナードを誘う場面と、デートの後に電話までの待機時間を大真面目に語る場面には、恋愛の駆け引きを業務のような言い回しで語るおかしみが表れています。

「Great. Call me.」という誘いの締めくくり方から見ていきます。

目次

「Call me」で締めくくる、デートの誘い方

大学のカフェテリアで、レズリーがレナードに声をかけ、デートの約束を取り付ける場面です。

Leslie: I’ll leave the details up to you, I think it’s better if you assume the male role.
(細かいことはあなたに任せるわ。男性役はそっちが引き受けたほうがいいと思うの。)

Leonard: Thank you, that’s very thoughtful.
(ありがとう、優しいんだね。)

Leslie: Great. Call me.
(よかった。電話してね。)

TBBT Season2 Episode2 (The Codpiece Topology)

段取りの主導権をレナードに譲りつつ、最後は Call me. の一言で締めくくられています。誰が誘い、誰が段取りを決め、どちらが連絡するかという役割分担は、劇中で軽くジョークにされている伝統的な型ですが、「まず電話をする」という行為自体が、次のデートへ話を進める合図として機能している点は変わりません。レズリーの assume the male role という言い方は、この場面特有のからかい交じりの表現であり、劇中のやり取りとして観察するにとどめておくのがよいところです。

「電話は18時間待ってから」という大真面目なルール

デートの夜、食事を終えたレナードが次の約束を切り出すと、レズリーは業務手順のような口調で答えます。

Leslie: Yes. I believe protocol dictates that you wait a minimum of 18 hours before you call so I’m not repulsed by your cloying eagerness.
(ええ。電話をかけるまで最低18時間は待つのがプロトコルだと思ってるの。がっつきすぎたところを見せて、あなたに引かれたくないから。)

Leonard: Sure.
(了解。)

Leslie: Again, it’s your decision, you’re the man.
(繰り返すけど、決めるのはそっちよ。あなたが男なんだから。)

TBBT Season2 Episode2 (The Codpiece Topology)

protocol dictates that 〜 は「規定では〜することになっている」という、本来は業務手順や公式なルールに使う硬い言い回しです。レズリーはこれを恋愛の駆け引きにあえて持ち込み、「デートの後、すぐには電話をかけない」という間合いの取り方を、まるで契約書の条項のように語っています。背景にあるのは、電話をかけるまでに少し間を置くことで、相手に対する cloying eagerness、つまり「うっとうしいほどの前のめりさ」を見せないようにする、というアメリカのデート文化でしばしば話題になる考え方です。何時間、何日待つべきかという具体的な目安は世代や地域、時代によって語られ方が異なり、劇中の「18時間」もレズリーらしい誇張として描かれた数字と見るのが自然です。それでも、「間を置く」という発想そのものは、映画やドラマ、恋愛にまつわる会話でたびたび引き合いに出される、なじみのある型と言えます。会議室で使うような硬い言葉を恋愛相談にそのまま持ち込むちぐはぐさこそが、この場面の見どころです。

まとめ|駆け引きを堅い言葉で語るユーモア

Call me、protocol dictates、cloying eagerness。デートの誘いから、電話をかけるまでの間合いに至るまで、恋愛の駆け引きを業務のような堅い言葉で語るところに、この場面のユーモアがあります。「間を置いてから連絡する」という発想を知っておくと、アメリカのドラマや映画に出てくる似た場面も見え方が変わってきます。

『ビッグバン★セオリー』の会話からは、こうした文化的な背景も一緒に見えてきます。

このエピソードで扱われた表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも紹介しています。

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