海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン11 第20話から、言葉の裏の本音が伝わらないときの英語を取り上げます。エイミーのバチェロレッテ・パーティーとして用意されていたのは、キルト作りの会でした。
「いらない」と言ったのは本心ではなかった、言い直されたけれど中身は同じ。そんなすれ違いを、登場人物たちは英語でどう訴えているのかを見ていきます。
「I said it like…」は言い方に本音を込めたという訴え
キルト作りの会の場面で、エイミーがペニーとバーナデットに不満をぶつけます。
Amy: What? This is my bachelorette party, tea and quilts?
(何なの?これが私のバチェロレッテ・パーティー?お茶とキルトで?)Penny: Well, you said you didn’t want anything crazy.
(だって、派手なのはいらないって言ったでしょ。)Amy: Yes, but I said it like, “I don’t want anything crazy.” Which clearly means I wanted something crazy. I mean, is this how boring you think I am?
(ええ。でも私は「派手なのはいらないわ」という言い方で言ったのよ。それは明らかに、派手なのがよかったという意味でしょう。というか、私ってそんなに退屈だと思われているの?)TBBT Season11 Episode20
ペニーは you said ~(〜って言ったでしょ)と、相手の過去の発言を根拠に返しています。これに対するエイミーの I said it like, “…” は、言葉そのものより、そのときの言い方に本音があったと説明する型です。会話の like は「〜という感じで」を表します。Which clearly means ~ で「つまり本当は〜ということ」と意味を言い直しています。
バーナデットに促されたペニーが Of course not.(もちろん違うって)と答えると、エイミーはさらに問い返します。
Amy: So you thought that I would like quilting?
(じゃあ、私がキルト作りを気に入ると思ったの?)Penny: Well, don’t you?
(え、好きじゃないの?)TBBT Season11 Episode20
エイミーはキルト作りが好きだと認めたうえで、パーティーは fun and wild and full of bad decisions であるべきだと続けます。その後、バーナデットがもっと大胆な店を提案すると、エイミーは That might be too much.(それはやりすぎかも)と尻込みします。ペニーが家で過ごす案を出すと、エイミーが声を上げます。
Amy: What are you not getting about this?!
(この話の何が分からないの?!)TBBT Season11 Episode20
get には「理解する」の意味があり、What are you not getting? は「何が分かっていないの?」というもどかしさの表現です。語気が強いので、使う相手は選んだほうが無難です。
「How is that not exactly what I said?」は言い直しへの指摘
別の場面で、男性陣は車で山小屋へ向かっています。旅をバチェラー・パーティーになぞらえる声が出ると、レナードがこう告げます。
Leonard: As Sheldon’s best man, I need to inform you that this is not a bachelor party.
(シェルドンのベストマンとして伝えておくけど、これはバチェラー・パーティーじゃないからね。)Sheldon: And tell them why.
(その理由も言ってやれ。)Leonard: Because you’re a tiresome scold.
(君がうんざりするほど口うるさいやつだから。)TBBT Season11 Episode20
シェルドンが、バチェラー・パーティーは羽目を外す場だから自分は興味がない、と理由を言い直すと、レナードはこう返します。
Leonard: How is that not exactly what I said?
(それ、僕が言ったこととどこが違うの?)TBBT Season11 Episode20
How is that not ~? は「それが〜でないなんて、どうして?」という反語で、相手の言い直しが自分の発言と同じだと指摘する言い方です。
一方、仲間が集まる場面では、手紙を暗号で解読するシェルドンに、バーナデットが皮肉で返しています。
Sheldon: I am decoding Dr. Wolcott’s letter using this book as the key. Aren’t conversations more fun when they’re in code?
(この本を鍵にして、ウォルコット博士の手紙を解読しているのだ。暗号で話すほうが会話は楽しいと思わないか?)Bernadette: Yes. But I’m using a code where “yes” means “no.”
(ええ。でも私、「イエス」が「ノー」を意味する暗号を使ってるの。)TBBT Season11 Episode20
Yes と答えつつ意味は no だと付け足し、同意していないことを伝えています。
| 表現 | 働き |
|---|---|
| I said it like, “…” | 言い方に本音を込めた |
| Which clearly means ~ | 本当の意味を示す |
| What are you not getting? | もどかしさを示す |
| How is that not exactly what I said? | 同じ内容だと指摘する |
まとめ|本音と言葉のずれを言葉にする
今回は、言い方に込めた本音を説明する I said it like、意味を言い直す Which clearly means、もどかしさを示す What are you not getting?、言い直しを指摘する How is that not ~? を見てきました。すれ違いを言葉にできると、誤解をほどく糸口がつかみやすくなります。
本音と建前が行き交う登場人物たちの会話を、これからも英語で楽しんでいきましょう。
この回のほかのコラムやフレーズ記事を読むと、女性陣と男性陣それぞれの週末がより立体的に見えてきます。


コメント