「So, what are you thinking for dinner?」に見る、選択肢が増えすぎて決められないとき|『ビッグバン★セオリー』S09E04で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「So, what are you thinking for dinner?」に見る、選択肢が増えすぎて決められないとき|『ビッグバン★セオリー』S09E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン9 第4話に登場する、相手の考えている案を尋ねる言い方と、選択肢が増えすぎてかえって決められなくなる会話の流れです。レナードがペニーと一緒に暮らすことになり、夕食のメニューを自由に選べるようになった場面が描かれています。

何を考えているかを尋ねる What are you thinking for ~? の型から、並びすぎた選択肢を How about ~? で一つに戻す流れまで、順番に見ていきます。

目次

What are you thinking for ~?で相手の案を尋ねる言い方

場面はペニーの部屋です。ペニーが夕食の相談をレナードに切り出します。

Penny: So, what are you thinking for dinner?
(それで、夕食は何にしようと思ってるの?)

Leonard: Well, it’s Thai food night.
(ええと、今日はタイ料理の夜だよ。)

Penny: Well, honey, you don’t live with Sheldon any more. You can have anything you want.
(ねえハニー、もうシェルドンと住んでるわけじゃないんだから、好きなものを何でも食べていいのよ。)

TBBT Season9 Episode04

What are you thinking for dinner? は、直訳すると「夕食のために何を考えている?」ですが、実際には「夕食は何にするつもり?」と相手の案を尋ねる言い方です。この think は「〜しようと案を練っている」という意味で働き、for が対象をつなぎます。

対するレナードの it’s Thai food night は、「今日はタイ料理の日」という決まりごとを ~ night の形で言い表したものです。決まった曜日に決まったものを食べる暮らしを、night 一語で表せるのが便利なところです。

さらにペニーの You can have anything you want. は、「好きなものを何でも食べていい」と選択の自由をはっきり相手に渡す一言です。

同じ型は、別の場面にも顔を出します。コミックストアで生演奏の話が持ち上がったとき、ハワードはこう尋ねています。

Howard: What kind of music are you thinking of?
(どんな音楽を考えてるんだ?)

TBBT Season9 Episode04

こちらは What kind of ~ are you thinking of? と、of で対象をつなぐ形です。for なら「〜のための案」、of なら「頭に思い描いている対象」と、前置詞は変わっても「何を考えている?」と案を引き出す働きは共通していることが分かります。

選択肢が増えるほど決まらない、How about ~?で戻す流れ

「タイ料理の夜」という決まりから解放されたはずのレナードは、いざ自由に選べるとなると答えを出せなくなります。

Leonard: You’re right. But what? Mexican? Italian? German? Indian? Greek? Cuban? Chinese? Pizza? Barbecue? Korean? Korean barbecue?
(君の言うとおりだ。でも何にする? メキシコ料理? イタリアン? ドイツ料理? インド料理? ギリシャ料理? キューバ料理? 中華? ピザ? バーベキュー? 韓国料理? 韓国式バーベキュー?)

Penny: How about Thai food?
(タイ料理はどう?)

Leonard: Oh, thank God.
(ああ、助かった。)

TBBT Season9 Episode04

料理のジャンルを疑問形のまま次々に並べていくレナードの台詞は、選択肢が増えるほどかえって決められなくなる様子をそのまま音にしたような一節です。列挙の最後が Korean barbecue と、直前に挙げた Korean と Barbecue を組み合わせた候補になっているのが面白いところです。

そこへペニーが差し出す How about ~? は、「〜はどう?」と具体案を一つ置いて話を前へ進める定番の提案表現です。広げた選択肢を畳んで着地させる働きが、この短い一言に詰まっています。

レナードの Oh, thank God. は「ああ、助かった」という安堵の決まり文句です。結局いつものタイ料理に戻る流れに、決める役をペニーに委ねた気楽さがにじみます。

この後ペニーはシェルドンも夕食に誘いますが、シェルドンは I wish I could, but ~(行けたらいいんだけど)という前置きから断りを続けます。仮定法過去で「実際には行けない」を柔らかく伝える、断りの定番の型です。

まとめ|案を尋ねる型と決めきる型をセットで

What are you thinking for ~? と What kind of ~ are you thinking of? で相手の案を引き出し、決まらないときは How about ~? で具体案を一つ置く。この流れを覚えておくと、食事の相談のような日常の場面をそのまま英語で運べるようになります。it’s ~ night や I wish I could, but ~ も、あわせて使いどころの多い表現です。

次回も『ビッグバン★セオリー』の会話から、使いどころの見える英語表現を拾っていきましょう。

同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。

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