「get down to business」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S08E04で学ぶ英会話

「get down to business」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

雑談がひと段落して、そろそろ本題に入ろう、と空気を切り替えたくなる瞬間がありますよね。

そんなときに使える「get down to business」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン8第4話の、バーナデットがスチュアートに投資の話を切り出す場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「get down to business」の意味とニュアンス

get down to business
意味:本題に入る、仕事に取りかかる

get down to business は、雑談や前置きを切り上げて、本来やるべきこと——仕事や議題、交渉——に集中し始める、という意味の表現です。会議や商談で、場を引き締めて本筋に入る合図として、ほぼ慣用句のように使われます。

ここでの business は「会社」ではなく、「やるべき用件・本来の仕事」を指します。get down to 〜 の部分には、「気持ちを一点に下ろして向かう」というニュアンスがあり、散らばっていた注意を本題へ集中させるイメージです。Let’s get down to business. と言えば「さあ、本題に入りましょう」という呼びかけになり、司会者や場を仕切る人がよく口にします。挨拶や世間話のあと、本来の目的に移るときの定番フレーズです。

【ここがポイント!】

  • get down to business の核は「散らばった注意を本題に集中させる」イメージ
  • business は「会社」ではなく「やるべき用件・本来の仕事」を指す表現
  • 雑談から本筋へ切り替える、場を仕切る合図として使うのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S08E04のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ハワードとスチュアートが軽い言い合いをしている横で、バーナデットが話を仕切り直します。店の再開資金を出す前に、条件を確かめようと本題を切り出す場面です。

Howard: I don’t need a reason, it’s my house.
(理由なんていらないだろ、僕の家なんだから)

Bernadette: Okay, let’s get down to business. Howie was thinking about putting up some money to help you reopen the store, but before that happens, I have a few questions.
(さて、本題に入りましょう。ハウィーがお店の再開資金を出そうと考えてるんだけど、その前にいくつか質問があるの)

The Big Bang Theory Season8 Episode4(The Hook-up Reverberation)

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シーン解説と心理考察

ハワードとスチュアートのじゃれ合いを、バーナデットが Okay, let’s get down to business の一言ですっと断ち切るところに、彼女の主導権が表れています。感情に流されず段取りを進める、しっかり者の役回りがよく出た場面です。

get down to business は、雑談から交渉モードへの切り替えの合図として機能しています。バーナデットは資金を出す前に条件を確かめようとしており、現実的で抜け目のない一面が、この一言に重なっています。可愛らしい声と、てきぱきと話を仕切る内容とのギャップも、彼女らしさのにじむところです。なお、この直後にスチュアートが「実はもう君のお母さんがお金をくれた」と返し、せっかくの仕切り直しが空振りに終わる、というオチが続きます。きっちり本題に入ろうとした矢先のずっこけが、コメディとしての軽さを生んでいます。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

会議室で、全員が立ち話や雑談をしている状態を思い浮かべてみてください。そこへ進行役が「さあ」と声をかけ、みんなを椅子に下ろして(down)、机の上の本来の仕事(business)へ向かわせる——この「散らばった気持ちを下ろして一点に集中させる」動きが、get down to の核心です。

劇中のバーナデットは、ハワードとスチュアートのじゃれ合いを断ち切って、一同を交渉の席に着かせました。ふわふわしていた場が、彼女の一言でぴしっと本題に向かう——その切り替えの感覚と結びつけておくと、get down to business の意味がすっと引き出せるようになります。

例文で覚える「get down to business」

雑談から本題へ移るときの合図として、会議やミーティングで活躍する表現です。

All right, let’s get down to business and review the budget.
(さて、本題に入って予算を確認しましょう)
会議の冒頭で議題に入るときの、フォーマルな切り出しです。and のあとに具体的な議題を続けると、何に取りかかるのかが明確になります。

Enough small talk, let’s get down to business.
(世間話はこのへんにして、本題に入ろう)
雑談を切り上げるときの言い方です。small talk(世間話)と対比させることで、「ここから本筋」という切り替えがはっきり伝わります。

A: How was your weekend, by the way?
B: Great, thanks. But we’re short on time, so let’s get down to business.
(A:ところで、週末はどうだった?)
(B:よかったよ、ありがとう。でも時間がないから、本題に入ろう。)
雑談から仕事へ移る会話の流れです。時間が限られている状況で、やんわり世間話を切り上げて本筋へ促しています。

あわせて覚えたい関連表現

get to the point
(要点に入る、本題を言う)
get to the point は「話の核心、言いたいことをずばり言う」ことです。get down to business が作業や議題そのものに取りかかるのに対し、こちらは話の中身を端的に述べる点が違います。

cut to the chase
((前置きを飛ばして)肝心な話に入る)
cut to the chase は「回りくどさを省く」ニュアンスが強い表現です。get down to business が雑談からの「切り替え・着手」に重心があるのに対し、こちらは無駄を省くことに焦点があります。

roll up one’s sleeves
(腕まくりをする、本腰を入れて取りかかる)
roll up one’s sleeves は「労力のいる作業に身構える」イメージです。get down to business が本題に入る一般的な合図なのに対し、こちらは気合いを入れて取り組む様子を表します。

Note|business が「忙しさ」から「仕事」になるまで

get down to business の business を「会社」と思ってしまうと、このフレーズは少し読みにくくなります。ここでの business が「やるべき用件・本来の仕事」を指すことには、この単語の成り立ちが関わっています。

business はもともと、busy(忙しい)に「-ness」が付いた名詞で、文字どおりには「忙しさ・忙しい状態」を意味していました。古い英語では「気がかり」「気をもむこと」といった意味でも使われていたとされます。そこから、「人が時間と労力を割いて取り組むべきこと」、つまり「用件・職務・仕事」という意味へと広がっていきました。さらに時代が下って、「商売・事業・会社」という今日おなじみの意味も加わっていきます。get down to business の business は、この「会社」より前の段階の、「取り組むべき本来の用件」という古い層の意味を今に残しているわけです。だからこのフレーズは、会社の話でなくても、雑談を切り上げて「本来やるべきこと」に向かう、あらゆる場面で使えます。

busy という形容詞が下敷きにあると知ると、「気持ちを忙しく働かせるべき本題へ向かう」というイメージが、より鮮明になります。

単語の来歴をたどると、フレーズ全体の輪郭がくっきりしてきます。

まとめ|ぴしっと場を切り替える一言

get down to business は、雑談や前置きを切り上げて、本来やるべきことに取りかかる、という表現でした。会議や商談で場を引き締める合図として、ほぼ慣用句のように使われます。

この一言を知っておくと、「本題に入りましょう」と硬く言う代わりに、ネイティブが実際に使う自然な切り替えの合図を口にできるようになります。バーナデットが場をぴしっと仕切ったように、空気を切り替えたい場面の表現として、会話のレパートリーに加えてみてください。

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