「get off the ground」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S07E19で学ぶ英会話

「get off the ground」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

新しい計画や夢を抱えているのに、なかなか最初の一歩が踏み出せず、滑走路を走り続けるばかりで飛び立てない——そんなもどかしさを感じたこと、ありませんか。

そんな停滞からの”離陸”を表す「get off the ground」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン7第19話で、行き詰まった役者キャリアを先輩俳優ウィル・ウィートンに相談するペニーのシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「get off the ground」の意味とニュアンス

get off the ground
意味:(計画・事業などが)軌道に乗る、始動する、うまく動き出す

get off the ground は、飛行機が滑走路を離れて飛び立つ様子が語源の句動詞です。「地面についたまま動かない状態」から「飛び立って前へ進む状態」への移行を表し、新しい事業や計画、キャリアといった”スタートが肝心なもの”が、いよいよ本格的に動き始める場面で使われます。

ポイントは、使い方が二通りあることです。get off the ground と自動詞的に使えば「(物事が)軌道に乗る」、あいだに目的語を挟んで get a project off the ground のように使えば「(計画を)軌道に乗せる」となります。否定形で never got off the ground と言えば「結局始動しなかった、立ち消えになった」という意味になり、頓挫した計画を振り返るときにも便利です。

【ここがポイント!】

  • 核にあるのは、飛行機が滑走路を離れて飛び立つ「離陸」のイメージ
  • 「軌道に乗る」「軌道に乗せる」の両方で使える、立ち上がりの一言
  • never got off the ground で「立ち消えになった」と言えるのも覚えておくと便利

『ビッグバン★セオリー』S07E19のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

このエピソードのペニーは、何年も役者として芽が出ず、自信を失いかけています。レナードの計らいで、俳優としての先輩でもあるウィル・ウィートンに相談する機会を得た彼女は、カフェで率直に自分の悩みを打ち明けます。

Leonard: Thank you so much for letting us pick your brain.
(相談に乗ってくれて本当にありがとう)

Penny: Well, I’m having an impossible time getting my career off the ground, and I got offered a role in this crappy horror movie, and I just don’t know if I should take it.
(その、キャリアがなかなか軌道に乗らなくて。それで、しょうもないホラー映画の役をオファーされたんだけど、受けるべきか分からないの)

Wil Wheaton: Well, I have certainly taken some jobs that I’ve been embarrassed by.
(まあ、僕も恥ずかしくなるような仕事を引き受けたことはあるよ)

The Big Bang Theory Season7 Episode19(The Indecision Amalgamation)

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シーン解説と心理考察

ペニーの焦りと素直さが同時ににじむ場面です。getting my career off the ground(キャリアを軌道に乗せる)という表現には、何年も滑走路を走り続けながら、いまだ離陸できずにいる彼女のもどかしさが重なっています。

業界の先輩であるウィルに頭を下げて助言を求める姿には、プライドよりも前に進みたい気持ちが勝っている様子が表れています。それに対してウィル・ウィートンが、自分も恥ずかしい仕事を引き受けてきたと率直に打ち明けるくだりは、停滞に悩む後輩への思いやりが伝わってくるやり取りです。飛び立ちたいのに飛び立てない——その心情が get off the ground という一語にやわらかく重なっています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

滑走路を走る飛行機を思い浮かべてください。エンジンをふかしても、車輪が地面についているうちは、まだ「計画段階」。やがて機体がふわりと地面を離れる(get off the ground)瞬間、ようやく”飛行=本格始動”が始まります。

ペニーのキャリアも、ずっと滑走路を走るばかりで、なかなか離陸できずにいました。あの地面を離れる瞬間のイメージと結びつけると、「軌道に乗る」という意味が、体ごと浮き上がる感覚として記憶に残ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「get off the ground」

get off the ground は、事業の立ち上げから新しい習慣づくりまで「始動」を語れる表現です。3つの場面で見ていきましょう。

The startup struggled to get off the ground in its first year.
(そのスタートアップは初年度、なかなか軌道に乗らなかった)
事業の立ち上げを語る場面です。自動詞的に使い、「物事がなかなか始動しない」状況を表す典型的な言い回しです。

We need more funding to get this project off the ground.
(このプロジェクトを始動させるには、もっと資金が必要だ)
企画の立ち上げ条件を説明する場面です。get + 目的語 + off the ground の形で「〜を軌道に乗せる」となります。

A: How’s the new community garden coming along?
B: Honestly, it never really got off the ground — we couldn’t find enough volunteers.
(A:新しい地域菜園、その後どう?)
(B:正直、結局始動しなかったんだ。ボランティアが集まらなくて)
知人同士の会話です。否定形 never got off the ground で「立ち消えになった」と、頓挫した計画を振り返るときに使えます。

あわせて覚えたい関連表現

take off
(急に伸びる、勢いづく)
take off は「離陸後に一気に上昇・急成長する」段階を表します。get off the ground が「ようやく動き始める」初動なら、take off はその後の「軌道に乗って急に伸びる」局面を指す、と段階で分けると整理しやすいです。

get going
(動き出す、始める)
get going は広く「始める・進み出す」を表す表現です。get off the ground が「停滞していたものがやっと始動する」ニュアンスを含むのに対し、get going はもっと一般的に「さあ始めよう」という場面で使えます。

get up and running
(稼働し始める)
get up and running は「実際に機能し始めて回り出す」状態を指します。get off the ground が立ち上がりの第一歩なら、get up and running は仕組みが動き出して軌道に乗ったあとの段階に近い表現です。

Note|get off the ground と take off、離陸の二段階

get off the ground を理解するうえで、よく似た take off との違いを押さえておくと、表現の解像度がぐっと上がります。

どちらも飛行機の飛行に由来する表現ですが、指している「離陸の段階」が異なります。get off the ground は、機体が滑走路を離れて地面から浮き上がる、まさにその瞬間——つまり「停滞していたものが、ようやく動き始める初動」を表します。一方の take off は、離陸したあとに機体がぐんぐん高度を上げていく局面、すなわち「動き出したものが一気に急成長する段階」を指します。たとえば新しいビジネスなら、資金を集めてサービスを開始にこぎつけるまでが get off the ground、その後ユーザーが急増して売上が跳ね上がるのが take off、という具合です。同じ”空を飛ぶ”イメージでも、前者は「地面を離れられるかどうか」、後者は「どこまで高く飛べるか」に重きがあると言われています。この二段階を意識すると、英語ニュースやビジネス記事で成長の局面を読み分けられるようになります。

ペニーが get off the ground に苦しんでいるのは、まだ「飛び立つ前」の段階だからこそ。彼女の物語は、まず地面を離れられるかどうかの正念場にあるわけです。

離陸の第一歩と、その先の急上昇。二つの飛行表現が、成長の道のりを描き出します。

まとめ|ペニーの「飛び立てないキャリア」から学ぶ、始動の一語

get off the ground は、地面についたまま動かない状態から飛び立って前へ進む——そんな「軌道に乗る・乗せる」を表す表現です。事業でも、計画でも、キャリアでも、”スタートが肝心なもの”が本格的に動き始める瞬間を、飛行機の離陸になぞらえて言い表せます。

「なかなか始まらない」「やっと動き出した」「結局立ち消えになった」——プロジェクトの立ち上がりにまつわる微妙な段階を、get off the ground ひとつで描き分けられます。飛び立とうともがくペニーの姿を思い浮かべながら、新しい挑戦を語る表現の幅を広げてみてください。

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