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結果はともかく、相手の頑張りや粘り強さに「これは認めてあげないとな」と感じた経験はありませんか。
そんなときに使えるのが「give someone credit」です。相手の努力や功績を正当に認める、評価する、という意味を持っています。『ビッグバン★セオリー』シーズン2第13話のラスト、何度失敗してもクライミングに挑み続けるシェルドンを、仲間たちが見守るシーンから、一緒に見ていきましょう。
「give someone credit」の意味とニュアンス
give someone credit
意味:(人の努力や功績を)認める、正当に評価する
「give someone credit」は、相手の努力・成果・能力を正当に認める、という意味です。credit には「信用」「功績」という意味があり、それを相手に「与える(give)」ことで「功績を認める」という意味になります。
「give someone credit for ~(〜の点で誰かを評価する)」の形でよく使われ、for の後ろに評価する対象が続きます。「(意外にも)ちゃんと認めてやらないと」という、見直しや再評価のニュアンスで使われることも多い表現です。また「give yourself credit(自分を認める)」のように再帰的に使えば、自己肯定を促す言い回しにもなります。全面的な称賛というより、「この点は認める」という公平な評価の姿勢が核にあります。
【ここがポイント!】
- 核は「相手の功績を信用ポイントとして与える」イメージ
- give 人 credit for ~ で「〜の点を評価する」と続けるのが基本の形
- 「意外と認めてやらないと」という見直しのトーンで使われやすい一言
『ビッグバン★セオリー』S02E13のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
クリプキとの友情作戦が、結局は目的だったコンピュータの利用に何の役にも立たないと判明します。それでもシェルドンは諦めず、クライミングに再挑戦。またもや壁の途中でロープにぶら下がる彼を、ハワードたちが見守ります。
Howard: You gotta give him credit for sticking with it.
(やり続けてることは、評価してやらないとな。)Leonard: I didn’t think he had it in him.
(あいつにそんな根性があるとは思わなかったよ。)Raj: He almost made it to the top this time.
(今回はもう少しで頂上まで行けそうだったな。)The Big Bang Theory Season2 Episode13(The Friendship Algorithm)
シーン解説と心理考察
エピソードを締めくくるこの場面では、シェルドンの不器用さと粘り強さの両方が、仲間たちの短いやり取りに映し出されています。友情作戦が空振りに終わってもなお挑み続ける彼を見て、ハワードが口にする「give him credit for sticking with it(やり続けてることは評価してやらないと)」には、呆れと感心の入り混じった温かい皮肉がにじみます。
レナードの「I didn’t think he had it in him(そんな根性があるとは思わなかった)」も同じ温度の一言で、シェルドンに散々振り回されながらも、どこか彼を見放さない友情が表れています。全面的な称賛ではなく、「この点だけは認める」という限定つきの評価だからこそ、彼らの関係のリアルさが伝わってきます。give credit という表現が持つ「しぶしぶの承認」のニュアンスが、このオチの空気にぴたりと重なっています。ロープにぶら下がったままのシェルドンを映して終わる構成も、シリーズらしい余韻として響きます。
『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ
「give someone credit」は、相手の口座に「功績ポイント」を振り込むイメージで覚えると定着します。credit はもともと「信用」、つまり後で返ってくると信じて与えるもの。相手がやったことに対して「これは君の手柄だ」と功績ポイントを入金してあげる——それが give credit の感覚です。失神してもクライミングに挑み続けるシェルドンを見て、仲間が「あいつの根性は認めてやらないと」と功績ポイントを振り込むあのラストシーンを思い浮かべれば、「努力や成果を正当に認める」という核心が場面ごと記憶に残ります。for の後ろに「何を評価するか(sticking with it)」を続ける形も、セットで押さえておきましょう。
例文で覚える「give someone credit」
努力や功績を認める場面で幅広く使える表現です。3つの例文で、使い方のバリエーションを見ていきましょう。
You have to give her credit for trying.
(挑戦したことは、彼女を評価してあげないと。)
結果はともかく努力を認める場面で使えます。give 人 credit for ~ の基本形で、まさにこのシーンのハワードと同じ使い方です。
Don’t sell yourself short — give yourself some credit.
(自分を過小評価しないで。もっと自分を認めてあげて。)
落ち込む相手を励ます場面です。give yourself credit と再帰的に使うことで、自己肯定を促す温かい一言になります。
A: I can’t believe he finished the marathon after all that training trouble.
B: Yeah, you’ve got to give him credit for not giving up.
(A:あれだけ練習で苦労して、マラソン完走したなんて信じられないよ。)
(B:ほんと、諦めなかったことは評価してやらないとね。)
相手の粘り強さを認め合う会話です。you’ve got to give him credit と返すことで、「これは認めるべきだ」という共感を自然に表現できます。
あわせて覚えたい関連表現
acknowledge
(認める、承認する)
事実や貢献を公式に認めることを表す、ややフォーマルな動詞です。give someone credit が「功績を正当に評価する」温かみや見直しのニュアンスを持つのに対し、acknowledge はより客観的・公式な承認に重心があります。
recognize
(功績などを認める、称える)
努力や功績を認め、時に公式に称えることを表します。give someone credit はより口語的で、日常の「認めてやらないと」という場面に馴染む点が違いです。
take one’s hat off to
(〜に脱帽する、敬意を表する)
相手の偉業に強い敬意や称賛を示す慣用句です。give someone credit より称賛の度合いが高く、感嘆のニュアンスが強い点で、温度差があります。
Note|credit の「信用」から「功績を認める」への意味の広がり
「give someone credit」を理解する鍵は、credit という単語のたどってきた道のりにあります。
credit は、ラテン語の credere(信じる)に由来する単語です。この「信じる」という核から、まず「信用」「信頼」という意味が生まれました。そこからさらに、相手を信用して金銭を貸す「信用取引」「貸方」という金融の用法へ広がり、現代ではクレジットカードの credit としても日常的に使われています。さらに映画やテレビの世界では、制作に関わった人々の名前を流す「クレジット(credits)」へと意味が展開しました。これは「この作品はこの人たちの功績だ」と公に認める表示です。give someone credit の「功績を認める」という用法も、まさにこの流れの上にあります。共通しているのは「相手の価値を信じて、それを認める」という発想です。お金の credit が「返ってくると信じて与える」ものであるように、功績の credit も「相手がそれに値すると認めて与える」もの。同じ単語の中に、信用・金融・映画クレジット・功績承認が一本の糸でつながっているわけです。
シェルドンに「give him credit」が向けられたのも、彼の粘り強さに「それだけの価値がある」と仲間が認めた、という意味でこの表現がはまっています。
ひとつの単語の来歴をたどると、意味のつながりが見えてきます。
まとめ|挑み続けるシェルドンに仲間が送る「認めてやらないと」
「give someone credit」は、相手の努力・成果・能力を正当に認める、評価する、という意味の表現です。credit(信用・功績)を相手に与えるイメージで捉えると、「この点は認める」という公平な評価の姿勢が見えてきます。
この表現が使えるようになると、結果だけでなく相手の頑張りや姿勢を、押しつけがましくなく認める言葉を選べるようになります。give yourself credit と使えば、自分自身を肯定する一言にもなります。
何度失敗してもロープにぶら下がり続けるシェルドンに、仲間たちが送ったささやかな承認の言葉として、表現の引き出しに加えてみてください。


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