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明るい時間に、隠れる気配もなく堂々と——そんな大胆な出来事を目にして、「こんな真っ昼間から?」と呆れた経験はありませんか。
その「白昼堂々と」という驚きや非難を一言で表すのが「in broad daylight」です。『ビッグバン★セオリー』シーズン6第13話の中盤、コスプレ写真の撮影中に車を盗まれたレナードが、路肩で怒りをぶちまけるシーンから、一緒に見ていきましょう。
「in broad daylight」の意味とニュアンス
in broad daylight
意味:白昼堂々と、人目もはばからず真っ昼間に
ここでの broad は「幅広い」が基本の意味ですが、daylight(日光)と結びつくと「あまねく行き渡った明るさ」、つまり隠れようのない真昼の光を表します。in broad daylight を直訳すれば「広く行き渡った日光の中で」となり、そこから「誰の目にもさらされる明るい日中に」という意味が生まれました。
この表現が持つのは、単に「昼間に」という時間情報だけではありません。多くの場合、強盗や窃盗といった犯罪や、大胆きわまる行為が「人目につく真っ昼間に、それでも堂々と行われた」ことへの驚きや非難のニュアンスを帯びます。本来なら身を隠すはずの行為が、隠れもせずに白日のもとで行われた——その大胆さや図々しさに対する感情が、この一言には込められています。ニュースや事件の報道で頻繁に登場する、定番の言い回しです。
【ここがポイント!】
- 核は「隠れようのない真昼の光」、何も隠せない明るさのイメージ
- 「真っ昼間なのに堂々と」という大胆さへの驚き・非難がにじむ一言
- 犯罪報道で頻出、中立的な「昼間に」とは情緒の重みが違うのがコツ
『ビッグバン★セオリー』S06E13のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
岩場でコスプレ写真を撮っていた一行は、その隙に車を盗まれてしまいます。路肩でレナードが「白昼堂々と車を盗むなんて」と憤慨すると、シェルドンはすかさず「鍵を車に置いた方も同じくらいどうかしている」と切り返します。
Leonard: What kind of a person steals another person’s car in broad daylight?
(白昼堂々と人の車を盗むなんて、いったいどういう神経した奴なんだ?)Sheldon: What kind of person leaves his keys in the car?
(車に鍵を置きっぱなしにするなんて、どういう神経した奴なんだ?)The Big Bang Theory Season6 Episode13(The Bakersfield Expedition)
シーン解説と心理考察
怒りの矛先を泥棒に向けたレナードに、シェルドンが同じ構文をそっくり返して「鍵を置いた方が悪い」と切り返すところに、この場面のおかしみがあります。被害者であるはずのレナードの落ち度が、一瞬で浮き彫りになる構図です。
ここで in broad daylight が効いているのは、「真っ昼間に堂々と」という大胆さへの呆れが、レナードの怒りを増幅させているからです。夜陰に紛れての盗難なら、まだ諦めもつく。それが白日のもと、自分たちの目と鼻の先で起きたという理不尽さが、この一言に重なっています。直後に責任のなすりつけ合いへなだれ込む流れも、グループのコメディらしい温度を作っています。
『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ
雲ひとつない真っ昼間、影さえできないほど明るい光が通り全体に広がっている——そんな情景を思い浮かべてみてください。broad(広く)+ daylight(日光)で、「隠れる場所などどこにもない明るさ」が頭に浮かびます。
このシーンなら、撮影中の一行の目の前で、堂々と車が走り去っていく光景と結びつけると忘れません。「明るすぎて隠れようがないのに、それでも堂々と」——この落差を岩場の白い日差しと重ねれば、in broad daylight の図々しさごと記憶に残ります。
例文で覚える「in broad daylight」
「真っ昼間に堂々と」という大胆さへの驚きを込めて使うのがこのフレーズです。3つの場面で見てみましょう。
The thief grabbed her purse in broad daylight, right in front of the café.
(その泥棒はカフェの真ん前で、白昼堂々と彼女のバッグをひったくった)
事件を人に伝える場面です。人目の多い明るい時間に起きたという大胆さを強調し、出来事の理不尽さを際立たせています。
The robbery took place in broad daylight on a crowded street.
(その強盗は、人通りの多い通りで白昼堂々と起きた)
ニュースや報告書の記述です。報道調の客観的な文でも、in broad daylight が事件の異常さを淡々と伝えています。
A: I can’t believe they towed my car in broad daylight while I was getting coffee.
B: Right in front of everyone? That takes some nerve.
(A:コーヒーを買ってる間に、真っ昼間から堂々と車をレッカー移動されたなんて信じられない / B:みんなの目の前で? それはなかなか図々しいね)
友人同士の会話です。犯罪でなくとも「白昼堂々と」の大胆さへの呆れを表せる、口語的な使い方を見せています。
あわせて覚えたい関連表現
in plain sight
(丸見えの場所で、公然と)
「誰の目にも見える場所に」と、空間に焦点を当てた表現です。in broad daylight が「明るい昼間に」と時間を強調するのに対し、こちらは時間帯を問わない点が違います。
out in the open
(公然と、隠さずに)
隠さず公開された状態を広く指す表現です。in broad daylight のように「昼間」という時間条件は含まず、秘密にせず表立って行うことに重きがあります。
right under someone’s nose
(〜のすぐ目の前で)
「すぐそばで起きているのに気づかれない」点に焦点がある表現です。in broad daylight が「堂々と人目にさらされる」のに対し、こちらは「近すぎて見落とす」というニュアンスの違いがあります。
Note|in broad daylight と in plain sight の違い
「人目もはばからず堂々と」を英語で表そうとすると、in broad daylight と in plain sight のどちらがふさわしいか迷うことがあります。この2つは、焦点を当てている場所が異なります。
in broad daylight の主役は「時間」です。broad daylight は「あまねく広がった日光」、つまり真昼の明るさを指し、「夜の闇に紛れるどころか、隠れようのない明るい時間帯に」という時間条件が核になります。だからこそ強盗や窃盗が「真っ昼間に堂々と」起きたという驚きを伝えるのにぴったりです。一方の in plain sight の主役は「空間・視界」です。plain sight は「はっきり見える状態」を指し、「誰の目にも見える場所に、隠さず置かれている/行われている」という、視界のなかにさらされている状態を表します。たとえば「探していたものが、実は目の前の plain sight にあった」のように、時間帯とは無関係に使えます。両者が重なる場面も多く、真っ昼間の人通りの多い通りでの犯罪は in broad daylight でも in plain sight でも表せますが、強調点は前者が「明るい時間」、後者が「見える場所」と分かれます。
劇中のレナードが in broad daylight を選んだのは、「こんな明るい時間に」という時間への呆れが、怒りの中心にあるからこそ。盗難が起きた時間帯の図々しさが、この一語によく表れています。
時間に着目するか、視界に着目するか。同じ「公然と」でも、強調点で選び分けられるのですね。
まとめ|レナードの怒りを増幅させた「真っ昼間」
in broad daylight は、人目につく明るい日中に、それでも堂々と何かが行われる様子を表す表現です。隠れる影もない真昼の光のもとで、という時間の条件が、この一言に大胆さへの驚きや非難を添えます。
この表現が使えると、「白昼堂々と」「真っ昼間から」という、単なる時間以上の呆れや理不尽さのニュアンスを一言で伝えられます。事件やニュースを語る場面はもちろん、図々しい振る舞いに呆れる日常会話でも力を発揮します。
「こんな明るい時間に?」と驚いた出来事を思い浮かべながら、表現の引き出しに加えてみてくださいね。


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