海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
誰かに留守を頼まれて、「ここは自分が任されているんだ」という、少し背筋が伸びるような立場になったこと、ありませんか。
そんなときにぴったりの「in charge」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン5第10話、店主スチュアートが不在のコミック店で、シェルドンとレナードが見慣れない店番の男デールに出くわすシーンから、一緒に見ていきましょう。
「in charge」の意味とニュアンス
in charge
意味:責任者である/任されている
in charge は、ある場所・仕事・状況について「責任を負って取り仕切っている」ことを表します。be in charge(責任者だ)、be in charge of 〜(〜を担当している)、leave/put someone in charge(〜に任せる)といった形でよく使われます。
ここでの charge は「任された責任・受け持ち」が核になる言葉です。in charge で「その責任の中にいる=任されている状態」を表し、誰がその場を仕切っているのかをはっきりさせます。
似た表現の take charge が「主導権を握る」という行動を表すのに対し、in charge は「すでに任されている」という状態を表す点がポイントです。職場で担当者や責任者を示すときに欠かせない、実務的な表現です。
【ここがポイント!】
- charge の核は「任された責任・受け持ち」というイメージ
- be in charge of で「〜を担当している」と対象を示せる便利な型
- in(状態)と take(行動)で「任されている」と「仕切りにいく」が分かれる一言
『ビッグバン★セオリー』S05E10のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
いつものコミック店に来たシェルドンとレナードですが、店主スチュアートの姿が見当たりません。代わりにカウンターには見慣れない男が座っています。「君は誰だ」と問うシェルドンに、その男デールが自分の立場を一言で説明します。
Sheldon: Who are you?
(君は誰だ?)Dale: I’m Dale. He left me in charge.
(デールだよ。彼に店番を任されたんだ。)The Big Bang Theory Season5 Episode10(The Flaming Spittoon Acquisition)
シーン解説と心理考察
He left me in charge. というたった一文で、デールという人物の立場が過不足なく説明されています。leave someone in charge(任せる)の形が、状況をスマートに伝える役割として響きます。
もっとも、その後のデールのどこか頼りない受け答えと、in charge という責任ある言葉とのギャップに、ささやかなおかしみがにじむ場面でもあります。任されているはずなのに、本人もよく分かっていなさそうな空気が、コメディらしい間を生んでいます。
短いやり取りながら、in charge が「誰がこの場を預かっているのか」を一瞬で示す言葉として機能しているのが伝わってきます。
『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ
in charge は、ある区画の「中(in)」に立って、その場を預かっている人の姿でイメージすると覚えやすくなります。任された責任という見えない囲いの中に、自分が入って立っている——そんな空間的な感覚です。
デールが、スチュアートのいない店という囲いの中に、ぽつんと座って店番をしていたように、in charge は「その責任のテリトリーの中にいる」状態を表します。誰かに留守を任されて、その場所の真ん中に立つ姿と一緒に覚えてみてください。
例文で覚える「in charge」
責任者や担当者を示す場面で活躍するフレーズです。3つの例文で、使いどころの幅を見ていきましょう。
Who’s in charge here?
(ここの責任者は誰ですか?)
トラブルやクレームの場面で、責任者を呼び出したいときの定番表現です。短くても、相手に「決定権のある人」を求めていることがはっきり伝わります。
She’s in charge of the marketing team.
(彼女はマーケティングチームを担当しています。)
of を付けて、担当している対象を具体的に示す形です。職場で誰が何を受け持っているかを説明するときに重宝します。
A: I have to leave early today. Can you handle things?
B: Don’t worry, I’ll be in charge while you’re gone.
(A:今日は早退しないといけないんだ。あとを任せられる?)
(B:任せて、いない間はこっちが仕切るから。)
職場で留守を頼む会話です。be in charge で「自分が責任を持って預かる」という頼もしい返事になっています。
あわせて覚えたい関連表現
take charge
(主導権を握る/仕切り始める)
in charge が「すでに任されている状態」を表すのに対し、take charge は「自分から主導権を取りにいく行動」を表します。in(状態)と take(行動)の対比で覚えると違いがはっきりします。
be responsible for
(〜に責任がある)
担当・責任を表すよりかたい表現です。in charge of がその場を「仕切っている」実務的な響きなのに対し、responsible for は責任の所在を客観的に述べるニュアンスがあります。
be in control
(掌握している/コントロールしている)
状況を支配下に置いていることを表します。in charge が「任された立場」を指すのに対し、in control は「状況を思い通りに動かせている」という制御の感覚に重心があります。
Note|in charge / in charge of / take charge、charge をめぐる3つの位置取り
charge という一語をめぐって、in charge / in charge of / take charge という3つの近い表現があります。形が似ているぶん混同されがちですが、それぞれが指す「位置取り」は異なります。
まず be in charge は、責任という囲いの「中にいる」状態だけを示します。何を担当しているかまでは言いません。そこに of を足した be in charge of the project のような形になると、「プロジェクトを」という担当対象が具体的に加わります。in charge が立っている場所を示すだけなのに対し、of はその責任が向かう先を矢印のように指し示す、と考えると整理しやすくなります。そして take charge は、状態ではなく「主導権を取りにいく」という動きそのものを表します。誰も仕切っていない場面で、自分から前に出て場を引き受ける——そんな能動的な一歩です。
デールの He left me in charge. は、まさに「任された状態」を述べる in charge の使い方でした。もし彼が自分から店を仕切り始めたなら take charge、扱う商品まで言うなら in charge of the store になります。同じ charge でも、in / of / take のどれを選ぶかで、立ち位置が静かに変わってきます。
一語の前後を変えるだけで、責任の形が描き分けられるのですね。
まとめ|「ここは自分が預かっている」を示す一言
in charge は、ある場所や仕事を責任を持って取り仕切っている状態を表す表現です。charge の「任された受け持ち」という核を押さえ、その責任の中に自分が立っているイメージを持つと、意味がすっと入ってきます。
職場で担当者を尋ねるとき、留守を任されたと伝えるとき、この一言があれば「誰がこの場を預かっているか」を一瞬で示せます。
責任ある立場や担当をはっきり伝えたい場面で、実務に効く表現として、表現の引き出しに加えてみてください。


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