「move forward」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S10E09で学ぶ英会話

「move forward」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

つらい出来事や行き詰まりから、気持ちを切り替えて先へ進みたい——そんな場面はありませんか。

その「前に進む」を表す「move forward」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン10第9話、立ち直ったように見えるシェルドンにラージが声をかける場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「move forward」の意味とニュアンス

move forward
意味:前に進む、立ち直る、(物事を)次の段階へ進める

直訳は「前方へ動く」。物理的な前進だけでなく、感情・状況・計画が次の段階へ進むことを幅広く表します。つらい経験や停滞を脱して先へ進む文脈で使われるほか、ビジネスでは move forward with the project(プロジェクトを前進させる)のように「物事を進める」意味でも頻出します。さらに文頭に置く Moving forward,(今後は・これからは)は、会議やメールで方針を切り出す定番フレーズです。後ろを振り返る look back と対比させると、「前を向く」という方向性がくっきりします。

【ここがポイント!】

  • 物理的な前進だけでなく、気持ち・状況・計画が「次へ進む」を表す
  • move forward with 〜 で「〜を前進させる」、ビジネスで特によく使う
  • 文頭の Moving forward, は「今後は」と方針を切り出す便利な前置き

『ビッグバン★セオリー』S10E09のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。一晩明け、バートへの嫉妬を乗り越えたかのように、シェルドンが急に大人びた態度で現れます。その変化を、ラージが前向きに受け止めて声をかけます。

Sheldon: I realized I don’t need to worry about other people. I just need to think more about myself.
(気づいたんだ。他人を気にする必要はない。もっと自分のことを考えればいいんだ)

Raj: Well, I’m glad to see you moving forward.
(へえ、君が前に進んでるのを見られて嬉しいよ)

Howard: What is going on? Did you upgrade his software last night?
(どうしたんだ? 昨夜ソフトウェアでもアップグレードしたのか?)

The Big Bang Theory Season10 Episode9(The Geology Methodology)

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シーン解説と心理考察

ラージの I’m glad to see you moving forward は、仲間の成長を素直に喜ぶ温かいひと言です。ここでの moving forward は、過去の感情(嫉妬)を引きずらずに次の段階へ進む、という心理的な前進を指しています。ところが、あまりの豹変ぶりにハワードは「ソフトを更新したのか」と茶化し、続く場面では「ロボットが自分で学習し始めた」とまで言われる始末。観客には、この”成長”が長続きしないことが透けて見える構図になっており、ラージの善意とのギャップがそのまま笑いに変わっています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

止まっていた人が、後ろ(過去)を振り返るのをやめて、一歩ずつ前方へ歩き出す絵を思い浮かべてください。英語は「過去=後ろ」「未来=前」という空間の感覚を持っているので、forward(前へ)は自然と「未来・進展」に結びつきます。劇中で、嫉妬という後ろ向きの感情を脱した(ように見える)シェルドンに、ラージが「前に進んでるね」と声をかける場面と重ねると、感情面の前進という使い方がすっと入ります。会議で耳にする Moving forward,(今後は)も、話を前へ動かすイメージで覚えておくと忘れにくくなります。

例文で覚える「move forward」

感情の立ち直りからビジネスの推進まで、幅広く活躍します。3つの使い方を見てみましょう。

It’s time to stop looking back and move forward.
(振り返るのをやめて、前に進むときだ。)
look back(振り返る)と対比させる、決意を語る定番の形です。

We’re ready to move forward with the project.
(プロジェクトを次の段階へ進める準備ができています。)
move forward with 〜 で「〜を前進させる」。ビジネスで最もよく使う用法です。

A: I’m still upset about how the meeting went.
B: I get it, but let’s put it behind us and move forward.
(A:あの会議の流れ、まだもやもやしてるんだ。)
(B:分かるよ。でも、ひとまず水に流して前に進もう。)
気持ちの切り替えを促す会話。put it behind us とペアにすると自然です。

あわせて覚えたい関連表現

move on
(〔過去から〕気持ちを切り替えて次へ進む)
move on は「過去を手放して次へ」という感情面が強い表現。move forward が「前進・進展」全般を指し、ビジネスの「次段階へ」にも広く使えるのに対し、move on はより心の整理にフォーカスします。

get over it
(〔つらいこと・失敗を〕乗り越える)
get over は「障害・困難を越える」という一点に焦点があります。move forward はその後に「前進し続ける」過程まで含むので、視野の広さが違います。

press on
(〔困難の中で〕押し進める、やり通す)
press on は障害があっても止まらず推し進める粘り強さが core。move forward は方向性(前へ)が core で、より中立的に「進む」を表します。

Note|move forward / move on / get over ―― 「前に進む」三者の力点

「前に進む」「乗り越える」を表す英語には、move forward のほかにも move on、get over があります。日本語にするとどれも似て見えますが、力点は微妙に異なります。

まず move forward は、文字どおり「前方へ動く」が出発点で、進展・前進そのものに焦点があります。感情面でも使えますが、ビジネスの move forward with the plan(計画を進める)のように、物事を次の段階へ動かす中立的な意味でも広く使われるのが特徴です。次に move on は、「ある場所・状態から立ち去って次へ」という語感が core で、とりわけ「過去の出来事や恋愛を手放して次へ進む」という感情の整理に強く結びついています。It’s time to move on.(もう次へ進むときだ)と言えば、過去を吹っ切るニュアンスがにじみます。そして get over は、over(越えて)が示すとおり、「障害・つらさを乗り越える」という克服の一点に焦点があります。get over a breakup(失恋を乗り越える)のように、何か具体的な困難を越えるイメージです。三つを並べると、move forward=前へ進む(進展)、move on=過去を手放して次へ(整理)、get over=困難を乗り越える(克服)と、それぞれ守備範囲が見えてきます。劇中のラージが moving forward を選んだのは、シェルドンの「次の段階へ進んだ」という前進そのものを評価したかったから、と読むこともできます。

三者の力点を押さえておくと、「前に進む」を場面に合わせて選び分けられるようになります。

まとめ|「前に進む」を英語で

move forward は、気持ち・状況・計画が次の段階へ進むことを表すフレーズです。「前方へ動く」という方向性が意味の芯で、感情の立ち直りから move forward with 〜 のビジネス用法、Moving forward,(今後は)の前置きまで、幅広く活躍します。

この表現を持っておくと、つらい経験からの立ち直りも、仕事を前に進める意志も、英語で自然に言い表せるようになります。move on や get over との力点の違いを意識しておくと、場面に応じた言い分けがききます。

前を向く気持ちを言葉にしたいとき、move forward を表現の引き出しに加えてみてください。

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