「take someone for granted」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S10E06で学ぶ英会話

「take someone for granted」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

いつもそばにいてくれる人や、当たり前にある日常のありがたみを、つい忘れてしまっていた――そう気づいてはっとした経験はありませんか。その「当然だと思っていた」という反省を、英語はひとつの表現でずばり言い表します。

今回の「take someone for granted」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン10第6話の後半、いつも輪の端にいるスチュアートに、シェルドンが珍しく歩み寄るシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「take someone for granted」の意味とニュアンス

take someone for granted
意味:(人を)いて当たり前と思う、ありがたみを忘れる、ぞんざいに扱う

take someone for granted は、人の存在や厚意、努力を「あって当然」とみなし、感謝や配慮を欠いてしまうことを表します。対象が人なら「軽んじる・ないがしろにする」、物事なら「当然のものとして扱う」という意味になります。

take your health for granted(健康を当たり前だと思う)のように、人以外にも幅広く使えます。人間関係の反省や後悔を語る場面で特によく登場する、押さえておきたい表現です。

granted は grant(授ける・認める)の過去分詞で、for granted は「すでに与えられ、当然手元にあるものとして」というニュアンスを含みます。だからこそ「ありがたみを意識しない」という意味につながっていきます。

【ここがポイント!】

  • 人にも物事にも使えて、「あって当然」と扱い感謝を欠くことを表す
  • 人間関係の反省・後悔を語るときに頻出する、心に響く一言
  • granted(授けられたもの)が核で、「もらって当然」という感覚がにじむ

『ビッグバン★セオリー』S10E06のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ブランチで「練習台」のように扱われて傷つき、帰ろうとするスチュアートを、シェルドンが引き止める場面です。人の感情に疎いはずのシェルドンが、珍しく素直に非を認めます。

Stuart: I’m always the last one anybody thinks of.
(僕はいつも、みんなが最後に思い出す人間なんだ)

Sheldon: Stuart, perhaps we do take you for granted, and that is not acceptable. Please know that you truly are a valuable member of our social group.
(スチュアート、確かに僕らは君を当たり前の存在だと思っているのかもしれない。それは良くないことだ。どうか分かってほしい、君は僕らの社会的グループの本当に大切な一員なんだ)

Stuart: Thank you.
(ありがとう)

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シーン解説と心理考察

シェルドンの「perhaps we do take you for granted」には、彼らしからぬ素直さがにじんでいます。普段は皮肉も共感も苦手なキャラクターが、自分たちの非を認める言葉として、このフレーズを選んでいるのが印象的です。

直前にシェルドンは「仲間外れにされる気持ちは僕にも分かる」と共感を示しており、その流れがあるからこそ、take you for granted という反省が形式的ではなく実感を伴って響きます。続く「君は本当に大切な一員だ」という言葉も、普段の彼を知っていれば、相当な歩み寄りだと受け取れます。

いつも黙ってそばにいるスチュアートを「いて当たり前」と扱ってしまっていた――その気づきと和解の核心を、take someone for granted がまっすぐ言い当てているのが見どころと言えます。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

granted は grant(授ける)の過去分詞で「与えられたもの」を指します。take for granted は「すでに与えられて、当然手元にあるものとして受け取る」、つまりありがたみを意識しない、という構図です。

空気のように「あって当然」だと思い込んでいる存在を思い浮かべてみてください。普段はその存在を意識すらしないのに、失って初めて価値に気づく――そんな感覚です。劇中では、いつも輪の端で黙っているスチュアートを、シェルドンが「空気」から「大切な一員」へと捉え直します。この転換の絵を覚えておくと、フレーズの意味と、それが持つ反省のトーンが、まとめて記憶に残ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「take someone for granted」

人にも物事にも使える表現です。トーンの違う3つの例文で、使い方の幅を見ていきましょう。

I’m sorry. I’ve been taking you for granted lately.
(ごめん。最近、君がいて当たり前だと思ってしまっていた)
パートナーや友人に謝る場面です。劇中のシェルドンと同じ、「人を軽んじていた」という反省の使い方になります。

Don’t take your health for granted; look after it while you can.
(健康を当たり前だと思わないで。できるうちに大切にして)
健康の大切さを伝える場面です。対象が人ではなく「物事・状態」のときの使い方を示しています。

A: You always cover for me when I’m late. I think I’ve been taking that for granted.
B: It’s fine — but thanks for noticing.
(A:いつも遅刻をかばってくれてるよね。それを当たり前だと思っちゃってたかも)
(B:いいよ。でも気づいてくれてありがとう)
同僚の厚意に気づく場面です。「当然視していた」という反省が、会話のやり取りの中で自然に伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

underappreciate
(正当に評価しない、過小評価する)
価値を低く見ることを表す一語の動詞で、ややかための表現です。take for granted が「あって当然と意識すらしない」日常的な口語なのに対し、underappreciate は評価のニュアンスが中心になります。

take advantage of
(つけ込む、利用する)
相手の好意や状況を意図的に利用する含みが強い表現です。take for granted が悪意までは含まない「軽視・無頓着」なのに対し、take advantage of には計算が感じられます。

overlook
(見落とす、見過ごす)
気づかずに見落とすことを表す表現です。take for granted が「あるのは分かっているが当然視して感謝しない」のに対し、overlook はそもそも気づいていない点が違います。

Note|grant が授ける――「for granted」に隠れた許可の言葉

take someone for granted の鍵を握るのは、granted という一語です。この言葉の成り立ちをたどると、なぜ「当たり前と思う」という意味になるのかが、すっきり腑に落ちます。

granted は grant の過去分詞です。grant は「(正式に)与える・授ける・認める」を意味する動詞で、今でも grant a request(願いを聞き入れる)や a research grant(研究助成金)のように使われています。許可や援助を「公式に与える」という、ややあらたまった響きを持つ言葉です。for granted は、この「与えられた・認められた」状態を踏まえて、「すでに与えられ、当然そこにあるものとして」を意味するようになったと考えられています。本来は「正式に授けられた」というありがたい行為だったはずのものが、「もらって当然」へと感覚が裏返り、やがて「ありがたみを意識しない」という意味へ広がっていったわけです。take it for granted(それを当然と思う)、take someone for granted(その人を当然と思う)と、目的語を変えながら定着していきました。

この成り立ちを知ると、シェルドンの「take you for granted」が、ただの「軽んじていた」以上の重みを帯びて見えてきます。本来は授けられた贈り物のように大切にすべき存在を、当然のものとして扱っていた――その反省が、言葉の根っこに畳み込まれているのです。

授かったものほど、当たり前になりやすいのかもしれません。

まとめ|シェルドンの歩み寄りから学ぶ「take someone for granted」

take someone for granted は、人の存在や厚意を「あって当然」とみなし、感謝を欠いてしまうことを表す表現です。grant(授ける)を根に持ち、「もらって当然」という感覚が意味の核にあると押さえておくと、ぐっと理解が深まります。

この一語が引き出しにあると、「当たり前だと思ってしまっていた」という反省や気づきを、まっすぐ言葉にできるようになります。人間関係を見つめ直す場面で、心の動きをそのまま伝えられる表現です。

いつもそばにいるスチュアートを「大切な一員」と捉え直したシェルドンの歩み寄りを思い出しながら、自分が誰かや何かを当然視していた場面に、この表現を重ねてみてください。

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