「what’s with」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S11E05で学ぶ英会話

「what’s with」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

相手の様子がどこかおかしくて、思わず「それ、一体何なの?」と口にしてしまうような場面が、日常には時々あります。

そんな場面にぴったりの「what’s with」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン11第5話の前半、研究室を訪ねたシェルドンの妙な行動にエイミーが気づく場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「what’s with」の意味とニュアンス

what’s with
意味:〜はどういうこと、〜は何なの

what’s with の後に名詞を置くことで、「なぜそれが起きているのか」を軽い驚きや戸惑いを込めて尋ねる口語表現になります。理由を尋ねる what about とは違い、相手の様子や状況に対する違和感をそのまま口に出すような響きがあります。

What is the matter with という表現が口語の中で徐々に削られ、what’s with という短い形に定着したと考えられており、砕けた場面で頻繁に使われます。フォーマルな書き言葉にはほとんど登場せず、友人同士や家族のあいだの会話で活躍する表現です。

対象には人の行動だけでなく、物や状況も置くことができ、「その服はどういうこと?」「この騒ぎは何なの?」のように、気になったものを何でも当てはめられる柔軟さも持っています。疑問文の基本形 what is the matter with を崩した形なので、文法的な構造を深く考えなくても、思いついた瞬間にそのまま口にできる手軽さも備えています。

似たくだけた疑問表現には what gives もありますが、what’s with は対象をはっきり名詞で示せる分、何についての違和感なのかが相手にすぐ伝わりやすいという利点があります。驚きの度合いも軽いものから深刻なものまで幅広く運べる、懐の深い言い回しでもあります。

【ここがポイント!】

  • 「what’s with」の核は、予想外の様子に気づいて理由を尋ねる軽い驚き
  • 名詞を置くだけで使える、とっさの場面に強いシンプルな構文
  • くだけた会話向きの表現で、フォーマルな場面では避けるのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S11E05のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

エイミーの研究室を、シェルドンがふらりと訪ねてきます。共同研究をしているエイミーとハワードに「二人がどうしているか見に来た」と伝えるシェルドンですが、好意的な言葉をかける間も、目に不自然な動きが続いていました。エイミーがその様子に気づき、尋ねる一言に注目です。

Sheldon: Hello.
(やあ。)

Amy: Hi. What a nice surprise.
(あら、嬉しい驚きね。)

Sheldon: Well, I just came by to see how you two were getting along.
(いや、二人がどんな感じでやっているか、ちょっと様子を見に来ただけだよ。)

Howard: Well, everything’s going really great.
(いやー、マジで順調にいってるよ。)

Sheldon: Oh, that’s nice to hear. I was hoping you two would enjoy working together.
(ああ、それはよかった。二人が一緒の仕事を楽しんでくれることを望んでいたんだ。)

Amy: What’s with the blinking?
(そのまばたきはどういうこと?)

Sheldon: It’s Morse code.
(モールス信号だよ。)

The Big Bang Theory Season11 Episode5 (The Collaboration Contamination)

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シーン解説と心理考察

シェルドンは、エイミーとハワードが研究室で共同作業をしていることを気にかけつつ、「二人がどうしているか見に来た」と訪ねてきます。ハワードが「順調だよ」と答えると、シェルドンは「二人が一緒の仕事を楽しんでくれることを望んでいた」と好意的な言葉を返しますが、その間も瞬きでモールス信号を送るという不自然な行動を続けています。

エイミーが「そのまばたきはどういうこと?」と尋ねると、シェルドンは「モールス信号だよ」とあっさり答えます。回りくどい方法で何かを確かめようとする不器用さが、この短い問答にそのまま表れています。好意的な言葉をかけながら密かに探りを入れようとする様子には、素直に本音を言葉にしにくいシェルドンらしさが重なっています。エイミーの率直な指摘が、シェルドンの妙な行動にすぐ気づく二人の距離の近さを感じさせる場面です。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

what’s with を覚えるコツは、何か引っかかるものを指差しながら「これ、何なの?」と軽く驚いている場面を思い浮かべることです。with のあとに「気になるもの」を置くだけの簡単な構文なので、日常のちょっとした違和感をそのまま言葉にできます。

エイミーが見せた「そのまばたきはどういうこと?」という一言も、不自然な行動にすぐ気づいて声に出すという、まさにこの表現が生まれる瞬間そのものでした。違和感を感じた瞬間にそのまま口にする、その反応の速さごと覚えておくと定着しやすくなります。

長い理由を考えてから尋ねるのではなく、気づいた瞬間の驚きをそのまま言葉にしてしまう、その勢いまで一緒に覚えておくのがポイントです。

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例文で覚える「what’s with」

友人とのやり取りから天気の話まで、what’s with を3つの例文で確認していきましょう。

What’s with the long face today?
(今日はどうしてそんな浮かない顔をしているの?)
友人の様子を気にかけて尋ねる場面です。顔つきの変化にすぐ気づいて声をかける、親しい間柄だからこその一言です。

A: What’s with the sudden silence?
B: Oh, we were just surprised, that’s all.
(A:急に静かになったけど何なの?)
(B:ああ、ちょっと驚いただけだよ。)
空気の変化を率直に尋ねるカジュアルな会話です。理由を深読みせず、そのまま聞いてしまう軽さが伝わります。

What’s with this weather? It was sunny an hour ago.
(この天気は何なの?1時間前は晴れてたのに。)
天候の急変に驚く場面です。予想外の出来事にそのまま驚きをぶつける、what’s with らしい使い方です。

あわせて覚えたい関連表現

what’s up with
(〜はどうなっているの)
what’s with とほぼ同じ意味ですが、よりくだけた響きを持ちます。友人同士のラフな会話では、what’s with と同じくらいの頻度で使われる言い換えです。

what’s the deal with
(〜は一体どういうことなの)
what’s with よりも強い疑念や不満を込めて尋ねるときに使われます。単なる驚きではなく、納得できない気持ちが強く出ている場面に向いています。

what’s going on with
(〜はどうなっているのか)
特定の物事だけでなく、状況全体を中立的に尋ねるニュアンスが強い表現です。what’s with が一点に絞った違和感を表すのに対し、より広い範囲の状況を尋ねる場合に使われます。

Note|”What is the matter with” が削られて “What’s with” へ

What’s with という短い疑問表現は、もともと What is the matter with という、より長いフレーズから生まれたと考えられています。「〜に何か問題があるのか」という意味のこの古い言い回しが、日常会話の中で徐々に削られ、現在の簡潔な形に定着しました。

英語の口語表現には、こうした「長い構文が会話の中でそぎ落とされていく」現象がよく見られます。What is it that you want? が What do you want? に、Are you going to が you gonna に短縮されていくのと同じように、頻繁に使われる表現ほど摩耗して短くなっていく傾向があります。What’s with も、驚きや戸惑いをとっさに口にするための表現だからこそ、長い構文では間に合わず、短く削られてきたと考えられます。

この経緯を踏まえると、シェルドンの妙な行動にエイミーが即座に切り返した場面は、まさにこの表現が生まれた状況そのものだと言えます。長々と理由を尋ねる余裕がないほどの違和感を、短い構文にそのまま込めているのです。

省略されてきた歴史を知っておくと、what’s with の持つ「とっさの驚き」という性格が、単語の成り立ちからも裏付けられていることが見えてきます。

まとめ|その違和感、英語でどう聞く?

what’s with は、相手の様子や状況に気づいた瞬間の小さな驚きを、そのまま言葉にする表現です。What is the matter with から削られてきた歴史を振り返ると、短さそのものが「とっさの疑問」という性格を物語っています。

友人のいつもと違う表情に気づいたときも、説明のつかない出来事に出会ったときも、この一言があれば違和感を率直に言葉にできます。

好意的な言葉をかけながらも妙な行動を続けていたシェルドンに、エイミーがすぐに気づいて声をかけた場面からは、違和感を感じた瞬間にそのまま口に出せる、二人の距離の近さが伝わってきます。不思議に思ったことをすぐに言葉にできる間柄は、案外心地よいものなのかもしれません。

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