「言うべきじゃなかった」と英語で謝るには?|『ヤングシェルドン』S01E22で学ぶ英会話

『Young Sheldon』コラム: 「言うべきじゃなかった」と英語で謝るには?|『ヤングシェルドン』S01E22で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

シットコム『ヤングシェルドン』シーズン1第22話では、スタージス博士と家具店のアイラが言葉を交わす場面が二度出てきます。抗議、聞き捨てならない一言、そして後の場面での謝罪まで、二人のやり取りが一続きの流れになっているのが見どころです。

今回は、改まった抗議の言い方から、失礼な一言を問いただす返し、「言うべきじゃなかった」と謝る形までを順にたどります。

目次

「overstepped your bounds」改まった言葉で抗議する

スタージス博士は、アイラの店を訪ねます。ミーモーに家具を贈ったことについて、アイラに抗議するためです。

Dr. Sturgis: Excuse me. I’m looking for Ira.
(失礼。アイラさんを探しているのですが。)

Ira: At your service. What can I do for you?
(私がそうです。どういったご用件でしょう?)

Dr. Sturgis: You, sir, have overstepped your bounds.
(あなたは、分を越えた振る舞いをなさった。)

Young Sheldon Season1 Episode22(Vanilla Ice Cream, Gentlemen Callers, and a Dinette Set)

博士の Excuse me. は、見知らぬ相手に声をかけるときの「すみません」です。続く I’m looking for ~. は、誰を探しているのかを伝える形です。アイラの At your service. は「何なりとお申しつけを」という店員らしい決まり文句で、ここでは「私がそのアイラです」という名乗りも兼ねています。

これを受けた博士の have overstepped your bounds は、「自分の領分(bounds)を踏み越えた」、つまり「出過ぎたまねをした」という抗議の言い回しです。文の途中に sir をはさんだ呼びかけが改まった響きを加え、正面から苦情を言う場面の硬さを強めています。

乱暴な言葉を使わず、丁寧な言葉づかいのまま相手を責めることで、抗議の重さが伝わるのが特徴です。日常の場面でも、次のように使えます。

  • A: I already told my sister which apartment she should rent.
    (妹には、どのアパートを借りるべきかもう伝えたよ。)
  • B: Isn’t that her decision? I think you overstepped your bounds.
    (それって本人が決めることじゃない? 出過ぎたまねだと思うけど。)

「What was that?」「You heard me.」聞き捨てならない一言

アイラは博士に店から出るよう求め、博士は警告の言葉を残します。そのあと、アイラが小声でつぶやいた一言から、やり取りが始まります。

Ira: Weirdo.
(変わり者め。)

Dr. Sturgis: What was that?
(今、何と?)

Ira: You heard me.
(聞こえたとおりですよ。)

Dr. Sturgis: Sir, I am a man with feelings. And you have hurt them.
(いいですか、私にも感情というものがある。そしてあなたは、それを傷つけた。)

Young Sheldon Season1 Episode22(Vanilla Ice Cream, Gentlemen Callers, and a Dinette Set)

What was that? は、文字どおりには「今のは何?」ですが、聞き捨てならない一言に対して「今、何と言った?」と問いただす返しとしても使われます。言い直しを求めることで、相手に発言の責任を取らせる働きがあります。

アイラの You heard me. は「聞こえたとおりだ」という意味で、同じ言葉を繰り返さずに、発言を引っ込めないことを示す返しです。相手の問いただしに、言い直さずに応じています。

聞き返しと突き放しの組み合わせは、軽い言い合いでも使われます。

  • A: What was that? Did you just call me lazy?
    (今、何て? 私のこと怠け者って言った?)
  • B: You heard me. You haven’t washed a dish all week.
    (聞こえたとおりだよ。今週一度もお皿を洗ってないでしょ。)

博士の I am a man with feelings. And you have hurt them. は、「私にも感情がある」と前置きしてから、相手の一言でその感情が傷ついたという結果をはっきり伝える組み立てです。them は直前の feelings を指します。悪口で言い返すのではなく、傷ついた事実を言葉にして相手に示す言い方になっています。

「I should never have called you weird.」で謝る・受け流す

後の場面で、アイラはこの一言について博士に謝ります。

Ira: But, again, I’m sorry. I should never have called you weird. I mean, eh, it was rude.
(でも、改めてすみません。あなたを変わり者だなんて言うべきじゃなかった。その、失礼でした。)

Dr. Sturgis: I’ve been called much worse.
(もっとひどい呼ばれ方をしたこともありますよ。)

Young Sheldon Season1 Episode22(Vanilla Ice Cream, Gentlemen Callers, and a Dinette Set)

アイラの謝罪は、I’m sorry. → I should never have called you weird. → it was rude の三段で組み立てられています。中心になるのは should never have + 過去分詞 の形で、「(過去に)〜するべきではなかった」と自分の言動を振り返るときに使います。never を入れることで、「決して言うべきではなかった」と後悔の強さがはっきりします。

最後の it was rude で、何が悪かったのかを自分の言葉で認めているのもポイントです。謝罪の言葉に加えて、何をしたか・それがどうだったかまで言うと、謝っている内容が相手に伝わりやすくなります。

博士の I’ve been called much worse. は、「もっとひどい呼ばれ方をしたことがある」という返しです。現在完了の受け身で自分の経験を語り、「だから気にしていない」という気持ちを遠回しに伝えています。謝罪を受け流して場を軽くする一言として使えます。

表現 場面での働き
You have overstepped your bounds. 出過ぎたまねだと改まって抗議する
What was that? 聞き捨てならない一言を問いただす
You heard me. 発言を引っ込めずに突き放す
I should never have ~. 言うべきではなかったと謝る
It was rude. 何が悪かったかを認める
I’ve been called much worse. 謝罪を軽く受け流す

まとめ|抗議から謝罪まで、一言をめぐる英語

overstepped your bounds の抗議、What was that? と You heard me. の応酬、I should never have ~. の謝罪と I’ve been called much worse. の受け流しを見てきました。一つの言葉をめぐる二人の関係の動きが読み取れます。

次回も『ヤングシェルドン』と一緒に英語を学んでいきましょう。

この回の英語表現は、フレーズ記事やほかのコラムでも扱っています。



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