手本にする・憧れるは、英語でどう言う?|『ヤングシェルドン』S01E21で学ぶ英会話

『Young Sheldon』コラム: 手本にする・憧れるは、英語でどう言う?|『ヤングシェルドン』S01E21で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

シットコム『ヤングシェルドン』シーズン1第21話では、シェルドンが客として招いたスタージス博士をお手本としてたたえます。その言葉を聞いた父ジョージは、自分は子どもたちのお手本になれているのかと母メアリーに打ち明けます。

「お手本」「尊敬して目標にする」を英語でどう言うのか、そして悩む相手に「難しく考えなくていい」と伝える一言まで、ジョージとメアリーの会話を中心にたどります。

目次

「role model」と「look up to」の違い

スタージス博士が帰ったあと、シェルドンは博士についての感想を口にし、ジョージがそれに応じます。

Sheldon: That man is a true role model.
(あの人は本物のお手本だよ。)

George Sr.: Well, it’s nice you finally got a man you can look up to.
(そりゃよかったな、やっと尊敬できる男が見つかって。)

Sheldon: Oh, believe me, I know.
(うん、本当にそう思う。)

Young Sheldon Season1 Episode21(Summer Sausage, a Pocket Poncho, and Tony Danza)

role model は「お手本となる人、手本にしたい人物」を表す名詞です。true を添えた a true role model で「本物のお手本」と、評価の高さを強めています。

ジョージの look up to は「(人を)尊敬する、仰ぎ見る」という句動詞で、文字どおりには「見上げる」です。role model が人そのものを指す名詞なのに対して、look up to は尊敬する気持ちや関係を表す動詞の言い方になります。a man you can look up to で「尊敬できる男」という意味です。

ジョージの言葉には finally(やっと)が入っており、言われた側の受け取り方次第で皮肉にも聞こえる一言です。シェルドンは Oh, believe me, I know.(本当にそう思う)と言葉どおりに受け取って同意しました。このあとジョージは、メアリーに本音を打ち明けます。

George Sr.: You saw it. My own son can’t even imagine me being a role model? How am I supposed to be okay with that?
(見ただろ。実の息子が、俺を手本だなんて考えもしないんだぞ。それで平気でいられるわけないだろ。)

Mary: You’re a role model for Georgie.
(ジョージーにとってはお手本でしょ。)

George Sr.: I used to be. Now he wants to grow up and be Tony Danza.
(前はな。今じゃあいつは、大人になったらトニー・ダンザになりたいんだとさ。)

Mary: Did you forget you have a daughter who would really benefit from having a good man to look up to?
(尊敬できるいい男性がいれば、すごくためになる娘がいるのを忘れたの?)

Young Sheldon Season1 Episode21(Summer Sausage, a Pocket Poncho, and Tony Danza)

be a role model for ~ で「〜にとってのお手本である」という形です。メアリーは長男ジョージーの名前を挙げて励まし、さらに娘の存在を思い出させました。benefit from ~ は「〜から恩恵を受ける」という意味で、look up to と組み合わせると、手本になる大人がそばにいることの大切さを伝える一文になります。

「It ain’t rocket science」で難しく考えなくていいと伝える

娘とどう過ごせばいいか分からないと打ち明けるジョージに、メアリーは具体的な助言をします。

George Sr.: I didn’t forget. I just… I don’t know how to spend time with her.
(忘れちゃいない。ただ……あいつとどう過ごせばいいのか分からないんだ。)

Mary: It ain’t rocket science, George. She’s a little girl. Ask her what she wants to do, and then do it with her.
(難しいことじゃないでしょ、ジョージ。まだ小さな女の子よ。何がしたいか聞いて、それを一緒にすればいいの。)

Young Sheldon Season1 Episode21(Summer Sausage, a Pocket Poncho, and Tony Danza)

rocket science は「ロケット工学」で、It ain’t rocket science は「ロケット工学ほど難しいことではない」、つまり「そんなに難しく考えることはない」という比喩です。ain’t は isn’t などにあたるくだけた話し言葉の形で、ここでは It isn’t の代わりに使われています。直後に She’s a little girl. と続け、相手はまだ小さな子どもなのだから構えなくていい、という理由を短く添えている点も見逃せません。

ジョージの how to spend time with ~ は「〜とどう時間を過ごせばいいか」という言い方です。spend time with ~ は「〜と一緒に時間を過ごす」という基本の組み合わせです。

メアリーの Ask her what she wants to do, and then do it with her. は、命令形を and then でつないで、やることを順番に示した助言になっています。比喩で気持ちを軽くしてから、具体的な手順を伝えるという流れです。

「Trust me.」と「I’ll give it a try.」で背中を押す

メアリーはさらに言葉を重ね、ジョージはそれに応えます。

Mary: Trust me. She’ll be thrilled to spend some time with you.
(大丈夫。あの子、あなたと過ごせたら大喜びするわよ。)

George Sr.: Okay. Yeah, I’ll give it a try.
(わかった。ああ、やってみるよ。)

Young Sheldon Season1 Episode21(Summer Sausage, a Pocket Poncho, and Tony Danza)

Trust me. は「信じて」「大丈夫だから」と、相手の不安を受け止めて後押しする一言です。ここでは理由を言う前に、まずこの一言を置いています。

be thrilled to ~ は「〜できて大喜びする」という強い喜びを表す形で、happy よりも気持ちの高まりが大きく伝わります。メアリーは、娘がどう受け止めるかを先に言葉にして、ジョージを後押ししています。

ジョージの give it a try は「試しにやってみる」で、不安が残っていても一歩踏み出す返事として使えます。ジョージは Okay、Yeah と短い相づちを重ねてから、この一言で引き受けました。

  • A: I’ve never cooked for a big group before.
    (大人数に料理を作ったことなんてないんだ。)
  • B: Trust me. They’ll be thrilled. Just give it a try.
    (大丈夫。みんな大喜びするよ。とにかくやってみて。)

後の場面では、店の給仕係が手を貸そうと申し出ると、ジョージは自分で引き受けます。

Server: Would you like me to open it for her?
(そちらの方の分、お開けしましょうか?)

George Sr.: Oh, I got it, thanks.
(ああ、俺がやるよ、ありがとう。)

Young Sheldon Season1 Episode21(Summer Sausage, a Pocket Poncho, and Tony Danza)

I got it は「自分がやる」「任せて」と、申し出を断って自分で引き受けるときの言い方です。thanks を添えることで、申し出そのものへの感謝も伝わり、断っても角が立ちません。

表現 意味
role model お手本となる人
look up to 尊敬する、仰ぎ見る
It ain’t rocket science 難しいことではない
spend time with ~ 〜と時間を過ごす
give it a try 試しにやってみる
I got it 自分がやる

まとめ|お手本と、背中を押すひと言

role model は手本となる人、look up to は尊敬する気持ちを表します。悩む相手には It ain’t rocket science で肩の力を抜かせ、Trust me. で後押しする。両親の会話から、励ましの英語の流れが見えてきます。

次回も『ヤングシェルドン』の家族の会話を観ながら、英語を一緒に楽しんでいきましょう。



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