「dollars to doughnuts」の意味と使い方|『メンタリスト』S05E10で学ぶ英会話

「dollars to doughnuts」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

秘密の研究施設に足を踏み入れた主人公が、自信たっぷりに「必ず見つけてみせる」と言い切るような瞬間が、ドラマには時々あります。

そんな古風で軽妙な自信の表し方「dollars to doughnuts」を、『メンタリスト』シーズン5第10話、たばこ会社の秘密ラボでジェーンが紛失した種を捜し出すと請け合うシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「dollars to doughnuts」の意味とニュアンス

dollars to doughnuts
意味:きっと〜だ、間違いなく〜だ(確信を込めた賭けの表現)

このフレーズは、I’ll bet you dollars to doughnuts (that) ~の形で使われ、「〜に賭けてもいい」というニュアンスで強い確信を伝えます。実際にお金をやり取りするわけではなく、あくまで自信の強さを表す比喩的な賭けです。

面白いのは、dollars(価値のあるお金)とdoughnuts(安価なお菓子)という、釣り合わない二つを賭けの対象にしている点です。自分は価値の高いドルを賭けてもいいと思うほど確信している、という非対称な組み合わせが、確信の強さをユーモラスに強調しています。

やや古風で、砕けた響きを持つ言い回しのため、フォーマルな文書よりも、口語での軽妙な自信の表明として使われることの多い表現です。

【ここがポイント!】

  • dollars(価値大)とdoughnuts(価値小)の釣り合わない賭けが核
  • I’ll bet you dollars to doughnutsの形で強い確信を伝える一言
  • 古風で砕けた響きのため、フォーマルな場面には不向き

『メンタリスト』S05E10のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

殺された青年が実は秘密裏にたばこ会社の研究にも携わっていたことが判明し、ジェーンとリズボンはその研究所を訪れます。担当者フランチェスカから、紛失した新種のマリファナが将来数十億ドルの価値を持つと聞かされたジェーンが、自信満々に協力を申し出る場面です。

フランチェスカ: I mean, this project will be worth billions to the company one day.
(この計画は、いずれ会社に数十億ドルの価値をもたらすはずです。)

ジェーン: Billions? Wow. How much is it worth today?
(数十億ドル?すごいな。今の時点での価値はどのくらいなんです?)

フランチェスカ: Well, I’m sure our competitors would pay millions to acquire it.
(そうですね、競合他社なら数百万ドル払ってでも手に入れたがるはずです。)

ジェーン: I’ll bet you dollars to doughnuts I can find your seeds. Let’s start with a tour of the lab, shall we?
(その種は必ず見つけてみせますよ。まずはラボを案内してもらいましょうか。)

The Mentalist Season5 Episode10 (Panama Red)

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シーン解説と心理考察

フランチェスカが数十億ドルという規模を淡々と語る一方で、ジェーンは「すごいな」と軽い調子で受け流しながら、着実に情報を引き出していきます。金額の大きさに気後れするどころか、むしろその場を楽しんでいるような余裕が伝わってきます。

I’ll bet you dollars to doughnutsという古風な言い回しをあえて選ぶところに、ジェーンらしい飄々とした自信がにじみます。大企業の重役を相手にしても物怖じせず、むしろ軽妙な言葉遊びで場の空気を自分のペースに引き込む手腕が見どころです。

続けてラボの見学を提案する切り替えの早さにも、事件解決への確かな手応えを持っている様子がうかがえます。

『メンタリスト』流・覚え方のコツ

天秤の片方に紙幣の束を、もう片方に小さなドーナツを一つだけ乗せてみてください。釣り合わないほど自信があるからこそ、価値の高いドルを賭けても構わないという、そのアンバランスさがdollars to doughnutsのイメージです。

このシーンでジェーンが数十億ドル規模の話に動じなかったのも、事件の真相をすでに見抜きつつある余裕の表れでした。大げさな金額の話に古風な賭けの言い回しをぶつける、その落差とセットで覚えると印象に残ります。

例文で覚える「dollars to doughnuts」

自信を持って予測を伝えたい場面や、友人とのちょっとした賭けまで、幅広く使える表現です。3つの例文で確認しましょう。

I’ll bet you dollars to doughnuts he forgets his own birthday.
(あいつ、絶対に自分の誕生日を忘れるよ。)
友人の性格をよく知っているからこその、軽い調子の予測表現です。

Dollars to doughnuts, the client will ask for another revision.
(間違いなく、クライアントはまた修正を求めてくるだろう。)
ビジネスの場でも、経験に基づいた確信をやわらかく伝える言い方として使えます。

A: Do you think she’ll take the job offer?
B: Dollars to doughnuts, she will. She’s been talking about it for weeks.
(A:彼女、あの仕事のオファーを受けると思う?)
(B:間違いなく受けるよ。何週間も前からその話ばかりしてたから。)
根拠のある確信を、雑談の中で軽やかに伝える場面です。

あわせて覚えたい関連表現

I bet
(きっと〜だと思う)
dollars to doughnutsが賭けの比喩で強い確信を演出するのに対し、こちらはよりシンプルで日常的な言い方です。フォーマルさを問わず幅広く使えます。

I’m positive
(絶対に確信している)
比喩を使わず、確信の強さをストレートに伝える表現です。dollars to doughnutsのようなユーモアはありませんが、より直接的です。

odds are
(十中八九〜だろう)
確率的な見込みの高さを示す表現で、賭け事の比喩を使う点はdollars to doughnutsと共通しますが、こちらは客観的な可能性の高さに焦点があります。

Note|世代を超えて生き残った賭けの言い回し

dollars to doughnutsは、19世紀後半のアメリカで生まれたとされる表現です。当時のドーナツは1個わずか数セントの安価な食べ物で、価値の高いドルとの落差が、確信の強さを表す比喩として定着しました。

この表現の面白いところは、今でも一部の年配の話者や、あえて古風な言い回しを好む場面で使われ続けている一方、若い世代の日常会話ではI betやI’m sureといったよりシンプルな表現に置き換わりつつある点です。ドーナツの値段が変わっても比喩自体は化石のように残り続け、値段の実感とは切り離された言い回しとしての型だけが生き残っている状態と言えます。

ここでの dollars と doughnuts は、実際の賭け金を示しているわけではありません。価値の高いものを、ずっと安いものに対して賭けてもよいほど自信がある、という釣り合わなさが、確信の強さを表しています。

『メンタリスト』の中でジェーンがこの表現を選ぶのも、単なる偶然ではなさそうです。飄々としていながらどこか古典的な物腰を持つこのキャラクターには、流行に左右されない、少し時代がかった言い回しがよく似合います。日常会話で耳にする機会は減っていても、ドラマや小説の中では今も存在感を保っている表現です。

まとめ|古風な自信の表し方

dollars to doughnutsは、価値の高いドルと安価なドーナツという釣り合わない賭けを持ち出すことで、強い確信をユーモラスに伝える表現です。実際に賭けをするわけではなく、あくまで自信の度合いを軽やかに示すための言い回しです。

古風な響きを逆手に取れば、友人との気軽な会話にも、経験に裏打ちされた予測を伝えるビジネスの場面にも活かせる、そんな一言です。

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