「a man of one’s word」の意味と使い方|『メンタリスト』S06E06で学ぶ英会話

「a man of one's word」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

「あの一言、本気だったの?」と、以前かわした約束をあらためて持ち出して、相手の本心を確かめたくなる瞬間はありませんか。社交辞令のつもりで口にした言葉ほど、後から重みを持って返ってくることがあります。

a man of one’s word」は、口にした約束を実行する人を表す英語表現です。『メンタリスト』シーズン6第6話、ジェーンが電話越しにマカリスター保安官へ、以前かわした約束を確認する場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「a man of one’s word」の意味とニュアンス

a man of one’s word
意味:約束を守る人、有言実行の人

単に「約束を守る」だけでなく、「口にしたことは必ず実行する人間だ」という人物評・信頼の表明として使われる表現です。He’s a man of his word. のように第三者を評価する形でも、I’m a man of my word. のように自分自身を表明する形でも使えます。女性については a woman of her word となります。契約書ではなく口約束の重みを問う場面で選ばれる、人物の一貫性そのものを評価する言い方です。

【ここがポイント!】

  • 核は「口にしたことを実行する」人物像そのものを指す名詞句
  • He’s a man of his word. と I’m a man of my word. のどちらでも使える万能さ
  • 契約より「言葉の重み」が問われる場面で選ばれる一言

『メンタリスト』S06E06のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

レッド・ジョンの容疑者たちを一堂に集める計画を進めるジェーンは、以前ナパで知り合ったマカリスター保安官に電話をかけます。かつてかわした「いつでも力になる」という一言を、あえて額面通りに受け取り確認する場面です。

Jane: Last month when I was in Napa, you said that you were at my disposal.
(先月ナパで会ったとき、いつでも力になると言ってくれましたよね)

McAllister: Yes, I remember.
(ええ、覚えています)

Jane: Did you mean what you said?
(あれは本気で言ったんですか?)

McAllister: I like to think I’m a man of my word.
(自分では、約束は守る人間のつもりですがね)

The Mentalist Season6 Episode6 (Fire and Brimstone)

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シーン解説と心理考察

ジェーンは社交辞令に近かったはずの一言を、わざわざ本人の前で持ち出して確認します。この確認そのものが、相手に断りにくい状況を作り出す一種の心理戦として響きます。マカリスターは一瞬の戸惑いを見せながらも、「自分は有言実行の男だ」と即座に言い切ります。自分の言葉を軽んじられたくないという自尊心が、返答の速さに表れています。静かな電話のやり取りでありながら、互いの出方を測り合う緊張が会話の温度を変えています。

『メンタリスト』流・覚え方のコツ

電話口でかわされた社交辞令が、後から律儀に取り立てられる場面をイメージしてみてください。口にした言葉を、本人の目の前で改めて突きつけられ、もう撤回できない状態に追い込まれる感覚です。a man of one’s word は、約束の中身よりも「言った以上は守る」という一貫性そのものを評価する言葉だと結びつけて覚えると、記憶に残りやすくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「a man of one’s word」

日常のやり取りからビジネスの信頼構築まで、幅広い場面で使える3つの例文で感覚をつかんでいきましょう。

He’s always been a man of his word, so if he says he’ll fix it by Friday, he will.
(彼はいつも約束を守る人だから、金曜までに直すと言ったなら本当に直すよ)
友人や同僚の信頼性を語る、最も典型的な使い方です。相手の過去の行動を根拠にした人物評として響きます。

As a man of his word, the CEO followed through on every promise he made to the shareholders.
(有言実行の経営者として、CEOは株主への約束をすべて守り抜いた)
ビジネス文脈でも自然に使える、リーダーの評価表現です。公式な文章にもなじみます。

A: I promised I’d pay you back by the end of the month.
B: I know you’re a man of your word, so I’m not worried.
(A:月末までに返すと約束したよね)
(B:あなたは約束を守る人だから、心配してないよ)
お金の貸し借りなど、信頼が問われる会話でのやり取りです。相手を安心させる一言として機能します。

あわせて覚えたい関連表現

as good as one’s word
(言葉通り実行する、有言実行である)
a man of one’s word が人物像を名詞句で表すのに対し、こちらはある行動が言葉通りだったかを述べる形容表現です。

go back on one’s word
(約束を破る、前言を撤回する)
正反対の意味を持ち、信頼を失う場面で使われます。a man of one’s word の対極にある表現です。

take someone at their word
(相手の言葉をそのまま信じる)
話し手ではなく聞き手側の行動を表します。相手が本当に a man of one’s word かどうかを判断せず、とりあえず言葉通り受け取るというニュアンスです。

Note|word が「約束」を表す表現群

word は「単語」や「言葉」だけでなく、文脈によって「約束」も表します。

give one’s word は「約束する」、keep one’s word は「約束を守る」、break one’s word は「約束を破る」。a man of his word もこの語群の一つで、口にしたことを実行する人という意味です。

表現は男性に限られません。女性なら a woman of her word、性別を限定しない言い方なら a person of their word と言えます。劇中の a man of my word は、マカリスターが自分自身の信頼性を評価する形で使っています。

中世の法制度や握手取引の歴史を持ち出さなくても、現代の固定表現どうしを並べると、word が「約束」を担っていることがはっきり分かります。

まとめ|有言実行を、一言で伝える

a man of one’s word は、口にした約束を必ず実行する人物像を、名詞句一つで言い切る英語表現です。契約書のような形式ばった保証ではなく、言葉そのものの重みを評価する言い方だという点が核心にあります。

信頼を伝えたいとき、あるいは信頼されたいときに、この一言があれば、取引先の紹介から友人への信頼表明、自分自身の決意表明まで幅広くカバーできます。

短い名詞句ひとつで、その人の生き方まで言い当ててしまう表現と言えます。

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