『フレンズ』S05E08 で英語学習|あらすじ&厳選フレーズ10選
海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『フレンズ』シーズン5第8話では、感謝祭の食事を終えた友人たちが、誰が一番ひどい感謝祭を過ごしたかを競い合うゲームを始めます。過去の恥ずかしい記憶が次々と呼び起こされていく中、チャンドラーは当時の失敗を今の自分から笑い飛ばして語る一方、モニカとレイチェルの回想には、当時のままの生々しい感情がそのまま残っています。今から振り返って笑う言葉と、当時の熱を失わない言葉の対比が、この回の会話には表れています。
あらすじ(ネタバレなし)
『フレンズ』シーズン5第8話は、感謝祭の夕食を終えた友人たちが、過去の恥ずかしい思い出を持ち出して笑い合う一夜から始まる。それぞれの記憶が次々と明かされていく中で、思わぬ形で古い出来事が呼び起こされていく。話が進むにつれ、モニカにまつわるある思い出が話題の中心になっていく。過去と現在が入り混じる一夜が、これから描かれる。『フレンズ』S05E08のあらすじを追うときは、誰が過去を笑い話に変え、誰の記憶がまだ当時のままの熱を持っているかに注目すると、会話の温度差が見えてくる。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. the other day
先日、この間という意味です。
Joey: Yeah, the other day I was at the bus stop.
(そういえば、この間バス停にいたときのことなんだけど。)
みんなで感謝していることを一つずつ話すゲームで、ジョーイが最近あった出来事を話し始める場面です。Yeah, the other dayと軽い調子で切り出す言い方が、この直後にオチへとつながっていく、日常会話の定番の入り方になっています。
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2. swoop in
さっと割り込む、横から出しゃばるという意味です。
Chandler: You can’t just swoop in here with your bad marriage and take that away from me.
(君の最悪な結婚生活を持ち出して、俺から横取りしないでくれよ。)
「最悪の感謝祭王」の座を横から奪おうとするロスを、チャンドラーが冗談交じりに牽制する一言です。swoop inという鳥が急降下するイメージの動詞を選ぶことで、称号を奪われる焦りを大げさな比喩に変えています。
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3. bum someone out
~を気落ちさせる、~の気分を沈ませるという意味です。
Joey: It wouldn’t be Thanksgiving without Chandler bumming us out.
(チャンドラーが場をどんよりさせなきゃ、感謝祭って感じがしないよな。)
毎年恒例のように暗い話をするチャンドラーを、ジョーイがあきれ半分でからかう場面です。It wouldn’t be Thanksgiving without ~という言い方が、非難というより一種の年中行事として受け入れているような、軽やかなからかいになっています。
4. dump someone for
~のために(恋人を)振る、~に乗り換えて別れるという意味です。
Rachel: I cannot believe Chip dumped me for that slut Nancy Branson.
(信じられない、チップったらあのあばずれナンシー・ブランソンのために私を振ったのよ。)
高校時代のレイチェルが、恋人に別の相手のために振られたことを電話でこぼす回想場面です。I cannot believeと感情をむき出しにしてから相手を強い言葉で罵る言い方に、当時の怒りがそのままの熱で残っている様子が表れています。
5. test out
試してみる、実際に試すという意味です。
Chandler: We’re going to test out our fake I.D.s tonight, right, Clifford Alverez?
(今夜、偽造身分証を試してみるんだろ、クリフォード・アルバレスさん?)
偽名を使った偽造身分証を実際に使ってみようと、高校時代のチャンドラーが友人を誘う回想場面です。right, Clifford Alverez?と相手を偽名で呼びかけて締めくくる言い方に、いたずらを分かち合う仲間内だけの高揚感が表れています。
6. finish off
(残ったものを)食べきる、片付けるという意味です。
Judy: Monica, why don’t you finish off these pies? I don’t have any more room in the fridge.
(モニカ、このパイ食べきってくれない?冷蔵庫にもう入らないのよ。)
冷蔵庫に入りきらないパイを食べきってほしいと、モニカの母ジュディが頼む場面です。why don’t you ~?という軽い提案の形を取りながらも、断られる想定をしていない言い方に、家族間の遠慮のなさが表れています。
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7. rush the stage
(ライブなどで)ステージに駆け上がるという意味です。
Chandler: I rushed the stage at a Wham concert, for crying out loud.
(ワムのコンサートでステージに駆け上がったんだから、まったくもう。)
思春期特有の熱狂的な行動を、チャンドラーが若かった自分の失態として振り返る場面です。for crying out loudという呆れた調子の締めくくりに、当時の勢いを今では恥ずかしく思っている距離感が表れています。
8. for crying out loud
まったくもう、いいかげんにしてという意味です。
Chandler: But, come on, I was an idiot back then. I rushed the stage at a Wham concert, for crying out loud.
(でも、頼むよ、あの頃の俺はばかだったんだ。ワムのコンサートでステージに駆け上がったくらいなんだから、まったくもう。)
若気の至りだったと過去の恥ずかしい行動を自嘲気味に振り返る場面です。I was an idiot back thenと自分を突き放して評価してから具体例を挙げる構成に、今の自分と当時の自分を切り離して笑おうとする話し方が表れています。
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9. get someone back
仕返しをする、やり返すという意味です。
Rachel: Yeah, and then you will definitely get him back.
(うん、それなら絶対に仕返しできるはずよ。)
過去に自分をからかった相手に、うまく仕返しができるはずだとレイチェルが後押しする場面です。definitelyと強く言い切ることで、突拍子もない計画にも本気で加担しようとする勢いが表れています。
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10. leave someone alone
~をそっとしておく、~に構わないでおくという意味です。
Chandler: Yeah, just, leave me alone for a little while.
(ああ、ただ、しばらく一人にしてほしいんだ。)
気持ちの整理がつかず、しばらく一人にしてほしいとチャンドラーが控えめに頼む場面です。just ~と一言だけ挟んで要求を小さく見せる言い方に、素直に弱さを見せることへの照れくささが表れています。
このエピソードの英語学習ポイント
チャンドラーの言葉を追うと、過去を今の自分から見つめ直す話し方がはっきり見えてきます。I rushed the stage at a Wham concert, for crying out loud.と当時の行動を語るとき、But, come on, I was an idiot back then.とまず今の自分の評価を先に置いてから具体例に入っています。高校時代の回想場面でWe’re going to test out our fake I.D.s tonight, right, Clifford Alverez?と興奮気味に話していた同じ人物が、現在ではその出来事を恥ずかしい笑い話として語り直しているところに、時間の経過そのものが言葉に表れています。
対照的に、モニカとレイチェルの回想では、当時の感情がそのままの熱を保ったまま描かれます。レイチェルはI cannot believe Chip dumped me for that slut Nancy Branson.と、高校時代の怒りをむき出しの言葉でぶつけています。モニカも当時の体重の悩みについてWhat?! I didn’t work this hard and lose all this weight just so I could give my flower to someone like him.と、過去の努力への思い入れを今も引きずったまま語ります。同じ「過去を振り返る」場面でも、距離を置いて笑う言葉と、当時のまま燃え続ける言葉が、この回では対照的に響きます。
聞き取りの際は、過去の出来事を語る文の語尾に注目してみてください。チャンドラーの文がfor crying out loudのような呆れの表現で締めくくられるのに対し、モニカとレイチェルの文は感嘆や断定で終わることが多く聞こえます。ドラマをもう一度見るときは、字幕で意味を確認したあと、字幕を外して、過去を突き放す声と、過去にまだ熱を持っている声の違いを聞き比べてみましょう。
キャラクター別|英語の特徴
チャンドラー|過去の失敗を今の自分から突き放して笑う英語
過去の失敗談を具体的なエピソードとともに語り、自分を落として笑いを取るのがチャンドラーのスタイルです。台本では、チャンドラーの発話としてBut, come on, I was an idiot back then. I rushed the stage at a Wham concert, for crying out loud.が確認できます。I was an idiot back thenと今の視点から当時の自分を評価してから具体例を挙げる構成が、恥ずかしい記憶をそのまま抱え込まず、笑い話に変換して手放そうとする話し方になっています。
同じチャンドラーが高校時代の回想場面ではWe’re going to test out our fake I.D.s tonight, right, Clifford Alverez?と、興奮を隠さずに友人を誘っています。当時は本気で楽しんでいたことが、現在の視点からはfor crying out loudと呆れる対象に変わっている、この時間差そのものがチャンドラーの話し方の面白さです。悪気のない皮肉屋な物言いの中に、当時は気づかなかった素直な若さもにじませています。
モニカ|過去の努力への思い入れがまだ冷めない英語
感謝祭の料理を切り盛りしながらも、自分にまつわる話題になると、モニカの言葉には今も冷めない熱が表れます。台本では、モニカの発話としてNo, thank you.、そしてWhat?! I didn’t work this hard and lose all this weight just so I could give my flower to someone like him.が確認できます。パイを勧められてNo, thank you.と短く断る場面では、かつて太っていた自分から変わったことをことさら強調せず、さりげなく振る舞っています。
ところが仕返しの計画を持ちかけられると、I didn’t work this hard and lose all this weightと、当時の努力の大きさを一気に語り出します。饒舌さと恥じらいが同居する話し方の中に、過去の自分を否定したいのか、それとも認めてほしいのか、揺れる本音がのぞいています。
ジョーイ|遠慮なく場をかき回す英語
友人の暗い話題をIt wouldn’t be Thanksgiving without Chandler bumming us out.とはっきり指摘するなど、思ったことをそのまま口にする素直さがジョーイの持ち味です。台本では、ジョーイの発話としてYeah, the other day I was at the bus stop.も確認できます。感謝の気持ちを話すはずのゲームで、下ネタ交じりの世間話にすり替えてしまうところに、深刻になりがちな空気を軽妙な一言でほぐす役回りが表れています。
チャンドラーが自虐的に過去を語り、モニカが当時の熱をそのまま引きずる中で、ジョーイだけは終始変わらない軽さで場に関わり続けます。過去も現在も関係なく、目の前の空気を面白くすることだけに集中する話し方が、この回のジョーイらしいところです。
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