海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン3 第19話に登場する、I love youと言う・言われることそのものが気まずくなる場面の英語表現です。レナードがふと口にした一言に、ペニーがうまく答えられず、その後もボウリング場での言い合いや、ウィル・ウィートンとの会話で、同じ出来事が繰り返し話題に上ります。
「I just wanted to put that out there.」のような、気持ちを軽く言い添える言い方から見ていきます。
気持ちを軽く言い添える「put that out there」という言い方
エピソード冒頭、ペニーの部屋のベッドで、レナードが不意に本音をこぼす場面です。
Leonard: I love you, Penny.
(愛してるよ、ペニー。)Penny: Oh. Oh. Thank you.
(え。あ、ありがとう。)Leonard: You’re welcome. I just wanted to put that out there.
(どういたしまして。ただ、伝えておきたかっただけなんだ。)TBBT Season3 Episode19 (The Wheaton Recurrence)
I just wanted to put that out there. は、「ただ、それを言っておきたかっただけ」と、伝えた気持ちを軽く言い添える表現です。put ~ out there は「~を場に出す、公にする」という言い方で、重く受け止めさせたくないときのクッションとして機能します。
実際、レナードの告白にペニーは Thank you. としか返せず、この日以降、二人の間でこの一言が繰り返し話題に上ることになります。思いがけず本音が出てしまったときや、相手の反応を急かしたくないときに応用できる言い方です。
「premature」と「the L bomb」に見る、タイミングのすれ違い
ボウリング場でチリチーズフライの話から言い合いになった二人に、ペニーは強い調子で言葉を返します。
Penny: You don’t get to decide when I’m ready to say I love you!
(私が「愛してる」って言うタイミングは、勝手に決めないで!)Raj: Ah, the premature I love you.
(ああ、早すぎた「愛してる」ってやつだね。)Howard: I guessed premature. Does that count?
(俺も早すぎ、って予想してたんだ。それって当たりになるのか?)TBBT Season3 Episode19 (The Wheaton Recurrence)
You don’t get to decide when I’m ready to say I love you! の don’t get to decide は、「~を決める権利はない」と相手の一方的な決めつけに反論する言い方です。周りで聞いていたラージとハワードは、レナードの告白を the premature I love you、つまり「時期尚早なI love you」とからかい気味に呼んでいます。premature は「タイミングが早すぎる、時期尚早の」という意味の形容詞で、名詞の前に置くことで出来事そのものを一語で言い表せます。
翌晩の再戦では、ウィル・ウィートンがペニーに、自身の経験を交えてこう声をかけます。
Wil: It’s always tough when the L bomb gets dropped and you’re not ready for it.
(「愛してる」が飛んでくるのに、心の準備ができていないときは、いつだってつらいものだよ。)TBBT Season3 Episode19 (The Wheaton Recurrence)
the L bomb gets dropped は、I love youの一言を爆弾に見立て、Lの頭文字だけで婉曲に呼ぶスラング表現です。重い一言を「爆弾が落ちてくる」ことにたとえることで、告白される側の心の準備が追いついていない状況を、深刻になりすぎずに言い表せます。
まとめ|I love youにまつわる言い回しを増やす
put that out there、premature、the L bombという三つの表現は、いずれもI love youと言う・言われることの気まずさやタイミングのズレを、深刻になりすぎずに表す言い回しです。突然の告白にどう返せばいいか迷う場面は誰にでもあるものですが、こうした言い回しを知っておくと、そのすれ違いも軽やかに言葉にできます。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
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