アイスクリームと失恋ソング―アメリカのドラマに見る、傷心時の定番アイテムと過ごし方|『ビッグバン★セオリー』S03E19で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: アイスクリームと失恋ソング―アメリカのドラマに見る、傷心時の定番アイテムと過ごし方|『ビッグバン★セオリー』S03E19で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン3 第19話に描かれる、傷心のときに頼る定番の過ごし方についてのアメリカの文化です。ペニーとレナードの間に気まずい空気が流れた翌日、シェルドンがアイスクリームを差し入れに訪れ、前夜レナードが自室で曲を口ずさんでいたことも語られます。アメリカのドラマや漫画では、こうした場面がお決まりの型として繰り返し描かれます。

「studying the comic strip Cathy. When she’s upset, she says Ach and eats ice cream.」という一言から見ていきます。

目次

漫画『Cathy』に見る、アイスクリームという定番アイテム

シェルドンがペニーの部屋を訪ねる場面です。

Sheldon: I’ve been familiarizing myself with female emotional crises by studying the comic strip Cathy. When she’s upset, she says Ach and eats ice cream.
(「女性の感情の危機」について、コミック『Cathy』を研究して詳しくなったんだ。彼女は動揺すると「Ach」と言ってアイスクリームを食べる。)

Penny: Um, Ach.
(ええと、Ach。)

Sheldon: If you were a cat, I would have brought you a lasagna.
(もし君が猫だったら、ラザニアを持ってきていたところだ。)

TBBT Season3 Episode19 (The Wheaton Recurrence)

シェルドンが引き合いに出す『Cathy』は、アメリカで人気を博した新聞連載漫画として知られており、落ち込んだときの決まり文句「Ach!」もよく知られる要素です(掲載時期や連載形態の詳細は本記事では断定しません)。この漫画に象徴されるように、アメリカのドラマや漫画では、女性が落ち込んだときの対処法として「アイスクリームを食べる」という描写がお決まりのパターンとして繰り返し使われます。

シェルドンが猫向けの「ラザニア」を引き合いに出すのも、同じ「動揺した時には決まった食べ物」という型を踏まえたやり取りです。

失恋ソングを口ずさむという、もう一つの定番の過ごし方

シェルドンの話はさらに続き、前夜の出来事に及びます。

Sheldon: I’m not too proud to admit that I cried myself to sleep.
(泣きながら眠りについたことを、僕は素直に認めるよ。)

Penny: Again, I’m sorry.
(それも、ごめんね。)

Sheldon: And let me tell you sleep did not come easily with Leonard in the next room singing along with Alanis Morrisette.
(それに言っておくと、隣の部屋でレナードがアラニス・モリセットに合わせて歌っていたせいで、なかなか寝付けなかったんだ。)

Penny: You’re kidding.
(冗談でしょ。)

Sheldon: No. Clearly another woman in dire need of ice cream.
(いや、本当だ。明らかに、もう一人アイスクリームを必要としている女性がいるね。)

TBBT Season3 Episode19 (The Wheaton Recurrence)

レナードが感傷的な曲を口ずさんでいたというシェルドンの描写は、傷心を抱えたときにしんみりした曲に浸るという、もう一つの定番の過ごし方を映し出しています。

シェルドンはこの様子をAlanis Morrisetteという名前で言及するにとどめ、話は「もう一人アイスクリームを必要としている女性」という一言で締めくくられます。アイスクリームという最初の話題に戻ってくるオチが、この場面の見どころです。

まとめ|傷心のときの定番の過ごし方

アイスクリームを食べること、感傷的な曲に浸ること。この二つは、アメリカのドラマや漫画で繰り返し描かれる、傷心のときの定番アイテム・過ごし方として位置づけられます。シェルドンのアイスクリームの差し入れは、そうした定番のイメージを踏まえたユーモラスな行動として見ることができます。

次回も『ビッグバン★セオリー』を通して、アメリカの文化に触れていきましょう。

このエピソードの英語表現や物語の流れは、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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