海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン3 第19話に登場する、相手からの探りやあてつけを余裕を持ってかわす英語表現です。ボウリング場で再会したシェルドンとウィル・ウィートンのやり取りには、皮肉交じりの一言をさらりと受け流す言い回しが並びます。終盤、シェルドンがウィルを問い詰める場面でも、同じ余裕のあるかわし方が登場します。
「It tells me that I am living rent-free right here.」のような、決まり文句としてのかわし方から見ていきます。
「living rent-free」という決まり文句
シェルドンが自分の恨みの強さを示そうと、ウィル・ウィートンへの当てつけサイトを作った話を持ち出す場面です。
Sheldon: I’m the proud owner of Wil Wheaton stinks dot com, dot net, and dot org. What does that tell you?
(僕は「ウィル・ウィートンはひどい」というドットコム・ドットネット・ドットオルグの、誇り高きオーナーだ。それが何を意味するか分かるか?)Wil: It tells me that I am living rent-free right here. You ready to bowl?
(それはつまり、僕が家賃も払わずに、ここにずっと住み着いているってことだね。ボウリングの準備はいい?)TBBT Season3 Episode19 (The Wheaton Recurrence)
I am living rent-free right here. は、「家賃を払わずにここに住み着いている」という言い回しで、相手が自分のことを四六時中考えている状況を表す決まり文句です。シェルドンの意地の悪いサイト作りを逆手に取り、「それだけ僕のことで頭がいっぱいなんだね」と余裕を持って切り返しています。
挑発をそのまま受け止めず、You ready to bowl? とすぐに話題を切り替える点も、深追いせずに次へ進む余裕の表れです。皮肉合戦をこれ以上続けず、本題に戻る一言を添えることで、会話の主導権を保っています。
「Keep thinking that.」に見る、余裕あるかわし方
試合の後、シェルドンはペニーとレナードが別れかけた原因はウィルにあると疑い、問い詰めます。
Sheldon: You did this, didn’t you?
(君がやったんだろう?)Wil: Do you think I would really break up a couple just to win a bowling match?
(僕がボウリングの試合に勝つためだけに、カップルを別れさせるなんて、本当にすると思う?)Sheldon: No, I suppose not.
(いや、そんなことはしないだろうね。)Wil: Good. Keep thinking that.
(いいね。そのまま思っておいて。)TBBT Season3 Episode19 (The Wheaton Recurrence)
Do you think I would really …? は、疑問文の形を借りて暗に否定してみせる話法です。直接「違う」と主張する代わりに、相手に「まさかそんなわけがない」と自分で気づかせるように仕向けています。
シェルドンが疑いを引っ込めると、ウィルは Good. Keep thinking that. と答えます。Keep thinking that. は「そのまま思っておいて」と、相手の思い込みをあえて訂正せず、含みを持たせたまま流す返し方です。事実を明かさずに余裕たっぷりに話を締めくくる、かわし方の型と言えます。
肯定も否定もしないまま会話を終える言い方のため、真意を探られたくない場面や、相手の勘違いに乗じたユーモアを返したい場面にも応用できます。
まとめ|挑発への余裕あるかわし方
living rent-free right here、Do you think I would really …?、Keep thinking thatという三つの言い回しは、いずれも相手からの探りや当てつけを、真正面から否定せずに軽くいなす表現です。ムキになって反論する代わりに、こうした型を使うと、余裕を持って会話を切り抜けられます。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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