「I take it all back.」に見る、友情を守るための即座の前言撤回|『ビッグバン★セオリー』S05E02で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「I take it all back.」に見る、友情を守るための即座の前言撤回|『ビッグバン★セオリー』S05E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第2話に登場する、ペニーとエイミーのやりとりです。拾ってきた椅子の衛生面を心配するふりで忠告に来たエイミーですが、その裏にシェルドンの入れ知恵があったことをペニーに見抜かれ、友情そのものを試される場面につながっていきます。

裏切りを指摘された瞬間の反応から、関係を取り戻そうとする畳みかけまでを見ていきます。

目次

見抜かれた本当の理由と、正直な白状

椅子の衛生面を心配するエイミーに対し、ペニーはすぐに真意を見抜きます。

Penny: No, it’s completely fine. Hmm. I get it. Sheldon sent you. He put you up to this.
(ううん、別にいいのよ。ふーん、わかった。シェルドンに言われて来たのね。あいつに焚きつけられたんでしょ。)

TBBT Season5 Episode2 (The Infestation Hypothesis)

put someone up to something は「(人)をそそのかして〜させる」という言い方で、裏で糸を引いていた相手の存在を言い当てるときに使えます。エイミーは一瞬否定しますが、ペニーに重ねて尋ねられると、あっさり認めます。

Amy: Yes, he did. He absolutely did.
(ええ、そうよ。間違いなく、そうなの。)

TBBT Season5 Episode2 (The Infestation Hypothesis)

absolutely を重ねた He absolutely did. からは、隠し立てをやめて正直に認めようとするエイミーの態度が読み取れます。短い相槌の中に、言い逃れをしない潔さが表れています。

失望の言葉から、即座の前言撤回へ

裏で操られていたと知ったペニーは、強い失望を示します。

Penny: Yeah! Letting Sheldon use you to manipulate me? I thought you were my friend.
(そうよ!シェルドンに利用されて、私を丸め込もうとしたわけ?友達だと思ってたのに。)

Amy: No, I am your friend. Please don’t be mad at me.
(違うわ、私はあなたの友達よ。お願い、怒らないで。)

TBBT Season5 Episode2 (The Infestation Hypothesis)

I thought you were my friend. は、信頼していた相手への失望をまっすぐ伝える言い方です。エイミーの No, I am your friend. という否定形での切り返しと、please don’t be mad at me という懇願が、関係を必死につなぎとめようとする姿勢を伝えています。それでもペニーの怒りは収まらず、ついに帰るよう告げてしまいます。すると、エイミーは慌てて前言を撤回し、畳みかけるように訴えます。

Penny: I can’t even believe this. You know, maybe you should just go.
(信じられない。ねえ、もう帰ってくれたほうがいいと思う。)

Amy: No, no, I’m sorry, I’m so sorry. I take it all back. Look. I’m, uh, I’m sitting in your chair. There’s nothing wrong with it. It’s a great chair. Please let me continue to be part of your world.
(だめ、待って、ごめんなさい、本当にごめんなさい。今言ったこと、全部撤回するわ。ほら、私、あなたの椅子に座ってるでしょ。何も問題ないわ。素敵な椅子よ。お願いだから、これからもあなたの世界の一員でいさせて。)

TBBT Season5 Episode2 (The Infestation Hypothesis)

I take it all back. は、直前まで言っていたことをまるごと取り消す一言です。エイミーはこのあと、椅子には何も問題がないと持ち上げ直し、part of your world(あなたの世界の一員)という言葉で関係の継続を訴えます。一つの発言で終わらせず、理由づけと懇願を次々に重ねていく畳みかけ方が見どころです。

まとめ|前言撤回は、理由づけと懇願とともに

put someone up to something、I thought you were my friend.、I take it all back.。裏切りを指摘された瞬間の失望から、それを取り消そうとする即座の前言撤回までを見てきました。発言を撤回する一言だけでなく、そのあとに理由づけや懇願を重ねていく流れは、気まずくなった関係を立て直す会話の型として読み取れます。

次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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