海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第2話に登場する、路上に置かれた椅子を持ち帰る場面です。ペニーは誰かが手放した椅子を拾ってきて自室に置いており、エピソード終盤ではハワードとラージも別の椅子を街路で見つけて持ち帰ります。
この二つの場面を手がかりに、アメリカの一部で見られる路上の拾い物文化の一端を、劇中の描かれ方に沿って見ていきます。
「誰かが捨てたもの」を持ち帰るという発想
シェルドンに椅子の座り心地を褒められたペニーは、その出どころを尋ねられ、少し驚いた様子で答えます。
Penny: Oh, all right, well, I’m glad you like it. I mean, I still can’t get over the fact someone just threw it away.
(ああ、そう、気に入ってもらえて嬉しいわ。それにしても、誰かがこれを捨てちゃったなんて、いまだに信じられないのよね。)TBBT Season5 Episode2 (The Infestation Hypothesis)
can’t get over the fact that … は「〜という事実がいまだに信じられない」という驚きを表す言い方です。まだ使える家具を手放す人がいることへの呆れと感心が入り混じった反応が伝わってきます。経緯を尋ねられたペニーは、こう続けます。
Penny: Yeah, it was just sitting on the street.
(うん、路上にそのまま置いてあっただけなの。)TBBT Season5 Episode2 (The Infestation Hypothesis)
it was just sitting on the street は、家具が路肩や歩道に置かれていた状況をそのまま伝える表現です。アメリカの一部の都市では、不要になった家具を歩道や路肩に置いておき、通りかかった人が自由に持ち帰れるようにする慣習が見られます。地域の掲示板やSNSで見つけた品を “curb alert”(路肩情報)として知らせ合う場合もあります。ただし、こうした慣習には地域やコミュニティ、時代による差があり、どの地域にも同じように定着しているとは限らない点には注意が必要です。
声をかけあって持ち帰る、「フリーの椅子」との遭遇
エピソード終盤、街路を歩いていたハワードとラージは、別の椅子が置かれているのを見つけます。
Howard: Check it out. Free chair.
(見ろよ、タダの椅子だ。)Raj: Yeah. Hey, you know, if this was in Sheldon and Leonard’s apartment, I wouldn’t wind up sitting on the floor all the time.
(ああ。なあ、これがシェルドンとレナードの部屋にあったら、僕、いつも床に座らずに済むのになあ。)Howard: On three?
(せーので?)Together: Three!
(せーの!)Raj: What kind of idiot throws away a terrific chair like this?
(こんな最高の椅子を捨てるなんて、どこのバカだよ。)TBBT Season5 Episode2 (The Infestation Hypothesis)
check it out は、面白いものや掘り出し物を見つけたときに仲間へ声をかける定番の一言です。on three は数を数えて息を合わせるときの合図で、二人がかりで物を持ち上げる際によく使われます。ペニーの椅子のときと同じように、路上の品を見つけて仲間内で分け合う流れがこの場面でも繰り返されているのが見どころです。ラージの最後の一言のように、まだ使える家具を手放す持ち主への驚きは、劇中で二度とも共通しています。
まとめ|路上の家具は、見つけた人のもの
can’t get over the fact that、it was just sitting on the street、check it out、on threeという表現とともに、路上に置かれた家具を持ち帰るという場面を二つ見てきました。誰かが手放した家具を、通りかかった別の誰かが持ち帰るという流れは、アメリカの一部の地域で見られる暮らし方の一端と言えます。
次回も『ビッグバン★セオリー』の世界を通して、アメリカの暮らしと英語表現を見ていきましょう。
このエピソードのフレーズ記事やエピソードまとめでも、この場面に関連する表現を扱っています。


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